~heaven~天国の貴女へ~
愛想笑いと、おしゃべりが、いつもの君の課題だったね……
しゃかりき働く事で、笑顔をどこかに置いてきた。笑えばすごくチャーミングなのにね……
そんな貴女が、私は心底好きでした。
そんな貴女も、いつの日にか私の手を離れ、一人の立派な宵街の妖精として宵街に羽ばたいて行くはずだったのにね……志半ばにこの世を去った君…君の事を考えると、四十年以上も昔の事なのに、今でも君の無念を考えると、涙がこぼれます。
天国での暮らしにはもう、なれましたか?
私はいつも、地上から貴女を見守っています。