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目が覚めると



不意に生暖かく、柔らかい感触が唇に触れた。

重たい瞼が嘘のように、自然と開くのが分かる。


そしてゆっくりと薄目を開くと、吸い込まれそうな碧眼が目の前にあった。




「…おはよう、僕のお姫様」


その人物は私の姿を見るなり、ホッとしたように微笑んで見せた。


意識が覚醒し始めると、とても綺麗な色が目に入る。



目まで長い黄金色の髪、吊り長の碧い瞳、誰がどう見ても整った顔立ちの男性。



ただ会ったこともないしなんの身に覚えもなく


恐怖を覚え、顔が歪む。




「…あの…どちら様でしょうか。どこかでお会いしたことがありますか?」



その問い掛けに、目の前の男性は目をパチクリとする。


「え……っと?うん、6年もの間眠っていたんだ、仕方ないことなんだけども。覚えてないの?」



「えぇ、眠りを妨げられた事以外は何も」



寝た体勢のままそう言うと、布団をかぶりもう一寝入りしようと瞼を閉じる。



だが、それはどうやら叶わなかったらしい。



「これ以上寝るのはだめだよ、僕のお姫様。どれだけこの時を待ったと思っているの?」






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