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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
序章 プロローグ1 ~始まりの【自分】~
7/59

目覚め!!【マナさん】って、初めて、声に出して、呼んでみたっ!!!

 「シュンタロさん!!シュンタロさん!!」



 遠くの方で、声が、聞こえる……。


 

 マナさんっ!?



 「良かったぁ……。目覚められたのですね……」



 またもや、マナさんに、介抱されてしまった……。



 

 真っ白い大理石のベッドに、寝かされ、先ほどまで、どうやら、マナさんが、祈りを、捧げてくれていたようだった……。


 



 「ここは……?」


 「私の、部屋……。『祈りの間』です………」



 白くて、何も無い部屋…。


 

 女の子の部屋…というより、神聖すぎて、何も、ない………。


 心が、研ぎ澄まされて、深く落ち着いてゆく………。

 

 大いなる何かと、対話しているような感覚……。


 

 …………



 

 「目が覚めて、良かったです。祈らせて、頂いてましたので、後は、シュンタロさんの意識が、回復するのを、ずっと、待っていました………」



 「あ、ありがとう………」



 なんだか…照れくさい……。

 

 そういえば、ここに来るまで、怒濤の勢いで、ゆっくり、マナさんと、二人だけで、話す時間は、なかったな………。

 

 神王デウスお父様も精霊王たちも、近くには、いない……。



 「とりあえず、お父様と、精霊王たち………参加出来なかった者たちも、含めて、思念の伝達により、意識と情報を、共有し、あの場を、解散させました………」



 「これを、シュンタロさんに、渡すよう、精霊王たちから……預かっています……」

 

 

 それは、木の精霊王レグノスからは、木の実?種?のようなものを。

 

 金の精霊王オーリオからは、金の指輪を。

 

 無の精霊王アナスタシオンからは、漆黒のカード?固い板?のような名刺サイズのものを。


 

 

 「それぞれに、とても強い加護の力を、感じます……。シュンタロさんと私の窮地を、救い、それぞれの力により、私たちは、導かれるでしょう……」



 「それと………火の精霊王ファイガの火の剣神『フーコ』と、星の3大精霊王、風のヴェントラ、水のヴェネシス、土のテラからの贈り物、『スター惑星ブループラネット』………これらに、更に、私の加護を、融合、組み合わせることで、ほぼ、この世界アースラッドの全属性の加護を、受けることが、出来ます………」


 

 火の剣神『フーコ』を、手に取ると……

 「よ、よろし……く、で、すぅぅ……」

 と、剣なのに、おずおずと、しゃべる……。

 刀身、中央の、赤い大きな目玉を、ギョロギョロさせて、パチクリッ! と、不自然に、ウィンクする……。

 憎めない……。

 愛らしさすら、感じる………。

 

 

 …………

 


 

 「亡くなられては、困りますから……」

 

 「シュンタロさんは、【全界の救世主】。この全界アースラッドだけでなく、私にとっても、救世主なのですから………。全力で、守らせて頂きます……」



 

 そ、そうなんですかっ!?

 

 うおおおおっ!!


 なんか、やる気が、満ちてきた!!


 いえいえ!!マナさん!!僕が、必ず守ってみせますからっ!!

 

 しかし、【全界の救世主】って?


 

 マナさんは、ニコッと、笑い、言葉を、続けた………。

  

 

 おっと……心の声、分かるんだっけか………。


 

 

 「ふふっ………。【全界の救世主】とは、私の『力』を、増幅させる人物のことです。亡きお母様にとっては、お父様が、そうでした………」


 「お互いの『魂』と、呼ばれるものを、共鳴させあい、高め合う……。ひいては、その『力』によって、この世界アースラッドの全てが、救われるとされ、その名が、与えられました………」

 


 心の声、だだ漏れの、僕に、丁寧に、答えてくれる、マナさん……。



 「まだまだ、お話し出来ていない事が、多いのですが、今は、私の影…【ヴェガ】を、追うのが、先です……」



 「シュンタロさんの夢に出て、生命エネルギーを、奪っていった者ですから………」



 そうだったのかっ!!

 あのとんでもなく、魅惑的な黒い悪魔のような女性……。

 あれが、マナさんの影…。



 なんて、こった!!


 まさか、夢の内容、全部みられたの!?


 あんなことや、こんなことも…………。

 


 「それは、さておき、おそらく、私より、先に、シュンタロさんに、コンタクトを取り、生命エネルギー=(イコール)『力』を、奪うつもりだったのでしょう…………しかし………」



 「『力』とは、『影』………。アナスタシオンの、言っていたシュンタロさんの『影』のことですが………」


 

 「影とは、元来、本人のもの……。自分自身の影を見つけ、出会い、統合されることで、更なる成長を、遂げます…。それは、神であっても、人であっても、同じことです………」


 

 「レグノスが、言っていたように、『トレンド』もしくは、『影刈り』などと、称し、他人の影を、吸収することも可能ですが、あまりに、リスクが、高く、逆に、影に、呑まれる可能性が、あります………。それは、自分自身の影であっても、同じことです……」



 「そして、おそらく、【ヴェガ】は、シュンタロさんの生命エネルギーの一部=(イコール)『影』を、奪っていったものと、考えられます………」



 

 僕は………。



 「そう……なんだ…………」



 と、だけ言って、下を、見て、つぶやいた………。



 「あのさっ!何が、なんだか、分からないんだけどっ!!」


 

 「今まで、ノリノリで、話あわしてたけど、これから、僕ぁ、どうなるの!?元の世界は!?オヤジや、オフクロも、死んで、僕一人だし、会社も、仕事も、どうでも、良いけど、これから、何が、始まるの!?でも、マナさんのことは、好きだよ!!大好きだよっ!!」

 

 マナさんって、呼んでしまった………。


 しかも、告白したみたいになって、しまった…………。


 いや、したんだ………。




 

 「ごめんなさい…………」




 あああっっ!!!



 うおおおっっっ!!!!



 フラれた!!!フラれてしまった!!!人生において…何回目だっ!!!?



 これだけは、慣れない………。



 つらい………。



 

 「いえ、そうではなくて、シュンタロさんを、巻き込んでしまったことです……」



 

 そうか………。



 そうだったのか………。



 良かった………。



 良かったよ………。



 僕ぁ、胸を、なでおろす………。




 「僕の方こそ、ごめんなさい………。取り乱しちゃって………。これからは、マナさんって、呼んで、良いですか?」

 


 僕が、そう、聞くと………。



 「良いですよ………。何回も、シュンタロさんの心の中で、シュンタロさんに、そう、呼ばれてましたから………。ありがとう………。異世界のシュンタロさんが、こえに出して、言葉コトバにすると、やはり、チカラが、宿りますね…………。この世界アースラッドでは、希薄になってしまったチカラ…………。今や、誰もが、忘れ、失いしチカラ………」




 そう、言って、僕と、マナさんは、笑いあった…………。



 マナさん、ありがとう………。



 いつまでも、こんな、時間が、続けば、良いのに………。

 


 


 

 

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挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[良い点] フーコかわいいですな~(´ω`*) >「あのさっ!何が、なんだか、分からないんだけどっ!!」 素直で可愛いかよ!と内心でツッコミましたわ(´▽`) その後の「マナさんのことは、好きだ…
2021/08/19 01:20 退会済み
管理
[一言] 思うのですが……句読点が多いのではないでしょうか。 この独特な雰囲気を好んでいる方もいらっしゃるのは分かるのですが、きっと見知らぬ一般ユーザーなら違和感を覚える方がいるのではないか、と。 …
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