『ヴェガ』と『刹那』。
「うふふ…。何かしら?この状況?とぉっても…。面白い『状況』に…。なってるじゃなぁい…?」
『俺』と『ヴェローナ』。『マナシス』…『シュンタロ』…との『邂逅』の『時間』から、幾ばくかの『刻』が、流れ…。
俺は、『ヴェローナ』を片手に抱き寄せたまま…。
【創造異空間】…。ヴェローナの『小部屋』へと、帰還していた…。
あれからの『刻』…。
ヴェローナのみ所有する…。【暗黒超魔力空間】の『支配下』にある…。『ヴェローナの小部屋』。
『暗黒空間』に浮かぶ小さな『ベッド』に、ヴェローナを寝かせ…。
俺は、ヴェローナの【魔力回復】を一人、待っていた…。
特段、何かをヴェローナに、施す必要など無い…。
もともと、この…『ヴェローナの小部屋』【暗黒超魔力空間】は、ヴェローナ自身と…ヴェローナが、掻き集めた…『影』…。【暗黒超魔力】が、『高密度』にして『圧縮』されたもの…。
ヴェローナさえ…静かに…大人しく。この、いつもの『ベッド』に、寝かしてさえおけば…。自然に『回復』する…。
マナシスの『影』である…ヴェローナ『本体』には、渇いた『砂地』に『水』が、染み込むほど…。自然なこと…。
加えて…『俺』。名は…。『刹那』?だったか…?
ヴェローナにも、そう…。呼ばれている…。この『名』。
『俺』は…。『シュンタロ』…の『影』?
『逆』じゃないのか…?
『俺』…『刹那?』が、『光』。『シュンタロ』…が、『影』…。違うのか…?
早速…。
『回復』したばかりの『ヴェローナ』が、『シュンタロ』たちの『様子』を、この…『ヴェローナの小部屋』【暗黒超魔力空間】に、浮かび上がらせている…。
『超巨大水晶球』越しの『映像』。見つめている…。上機嫌だ…。ヴェローナ…。
「何かしら…?刹那…?思い詰めた表情してたかと思ったら…。急に、口唇に…。『微笑』。浮かばせたりなんかして…?」
「なんでも無い…。ヴェローナ…。」
ヴェローナが、俺の『身体』に…。『絡みつく』…。
『首』から…。次第に…。『手』を伸ばして…。
『大胸筋』…。『腹筋』…。さらに、その下…。『身体』の『筋肉』と『表皮』に、『沿わして』…。俺の『衣服』を、『搔い潜り』…。辿り着く…。
「あぁ…。刹那…。この私には、あなたが…。必要なの…。この【世界】よりも…。何よりも…。すべてにも勝って…。刹那…。あなたが…。すべて…」
ヴェローナが、露わにしている…。その『身体』。
柔らかく…。あたたかい…。『密着』させている…。ヴェローナの『零距離』…。
「そうそう…。『洗いっこ♡』だったかしら?お互いの『身体』…。私たちも、やってみる?ねぇ…。刹那…?良いでしょ?マナシスたちより『先に♡』…。どう…?」
「マナシスの『影響』…。『心境の変化』…。変わったのか…?ヴェローナ?『影集め』…は、もう…。良いのか…?」
「ん…。そうね…。なんだか…。そうみたい…。マナシスって言うより…。『世界』も…。それよりも…。目の前にいる…。あなた…。刹那…かしら?何度も…言わせないで…。恥ずかしい…」
そう言って…。俺から離れようとしない…。ヴェローナ。
ふたりの『間』に、生まれる『ぬくもり』が。
ヴェローナの…。『ぬくもり』が…。
『俺』にさえ…。「これで、良いんだ…」…と。訴えかけるように…。寄り添い…。もたれ掛かる…。『安堵感』。『やすらぎ』。『ヴェローナ』…。
『ヴェローナ』…と。『俺』。ふたりの『思考』が、『重なり合う』…。
「「 この…。『世界』さえ滅びなければ… 」」
「「 !!?? 」」
ヴェローナ…と。見つめ合う…。時間…。幾ばくかの…『刻』…。『ぬくもり』…。
ヴェローナ…と、ふたり同時に…。
口をそろえて出て来た…。『言葉』。
ふたりして…。驚く…。見つめ合う…。ヴェローナ…と。
「そうそう…。ねぇ?刹那…。聴いた…?『天界』と『魔界』。私の【魔力波動】で、分かったんだけど…。どうやら、『神殿』の『天使』が、一人…。この『地上』に。『流れ星』みたいに…。落っこちたみたい…。」
「それで…?」
「ふふ…。それとね…?『魔界』【虚無世界】の二人。『魔神』がね…。ほら、こないだ…言ったでしょ?あの『国』の『第一王子』。【仮面舞踏会】…。『婚約者募集』の『件』…。ふふ…。可愛い…。『魔神』『二人』…。そろいもそろって、はしゃいじゃって…。」
「ねぇ?刹那…?『天使の落下』。『【仮面舞踏会】』…。『婚約者募集』の『件』…。『二人の魔神』。いろいろ…。『結びつく』と、思わない…?」
「『参加』するのか…?ヴェローナ…?他の『精霊王』たち…。各『魔神』『魔王』どもの『動き』は…?」
「ん…。そこまでは、『予測』…。出来ないかな…?あぁ…。刹那…。あ…。んん…。も、もちろん…『参加』。する…わ。あぁ…。だって…。ん…。こんなにも。あ…。『楽しい』…。ことって…。んん…。刹那…?無いんじゃない…?んふっ♡」
…『ヴェローナの小部屋』【暗黒超魔力空間】に…。
『ヴェローナ』と『俺』…の『間』…に。
『虹色』の『シャボン玉』が、浮かぶ…。
『暗黒』を『彩る』…。『虹色』の『シャボン』。
いくつもの…。『シャボン玉』が。『俺』と『ヴェローナ』…。
『二人』を『包み込む』ようにして…。
いくつも…。『舞う』…。
あたかも…。『光』と『影』…。
『相容れない』…。『ふたつ』の『存在』を…。『包含』するように…。