『撃ち抜かれ♡♪』
「はいはぁ~い♡♪みなさぁ~ん♡♪こちらですよぉ~ぅ♡♪
ではではぁ~♡♪行きますよぉ~ぅ♡♪
…せぇ~のぉっ♡♪!!
【恋する螺旋階段☆】~ぁ♡♪」
ピオーネが、オリジナル『能力』【恋する螺旋階段☆】で、『合成化』から『復活』した一般人の方々を『繭』のようなもので柔らかく優しく包み込み…。
『蜘蛛の糸』のようなもので、羅那たち『鬼一族』の住んでた『断崖絶壁』の『掘り込み式住居』まで、滑らかに滑り込ませ…。優しく送り届ける…。
さながら…。『山頂』から山の『麓』まで伸びる…。『ロープウェイ』のようでもある…。
ひとり…。ご機嫌なご様子だ…。ピオーネ…。
親子づれの子どもたちが、「わーい!わーい!!」…と。
はしゃぎながら、お父さんお母さんたちと手をつなぎ…一緒に。ピオーネの【恋する螺旋階段☆】に、優しく包み込みまれて…。
『新しい住居』まで、送り届けられてゆく…。
時折、お父さんお母さんたちが、はしゃぎ過ぎた子どもたちに、せめてもの『お礼』に、『おじぎ』をさせて…。『ペコリ』。
「んふっ♡♪良いんですよぉ♡♪さぁ…乗って乗って♡♪あ…。僕ちゃんお嬢ちゃん♡上手く乗れるかな~ぁ♡?よいしょ…♡♪うふふふっ♡♪」
さすが…。もと『魔王』『ピオーネ』…。
いや、みんなは、ピオーネ…が、『もと魔王』だってことを、知らない…。
『もと魔王』を微塵も感じさせない…。遊園地の『アトラクション』か『パビリオン』の明るい『案内役のお姉さん』のような『立ち振る舞い』…。
『もと魔王』『ピオーネ』…。『順応性』の『高さ』。その『凄み』…。
この辺が、…凄い…。
ひとり張り切る…。ご機嫌ピオーネさんを、『筆頭』に…。
疲れ果てた『表情』に出来る限りの『笑顔』を浮かべる対称的なその他『四人』…。
あ…。でも、僕だけが、この『四人』の中でも『体力魔力全回復状態』なんだけど…。なんだか…。『心境』が…ね…。
マナさんに、『極大転移魔法』【天界大降臨】を使わせてしまった…。『事の発端』。ピオーネ…。
なのに…ピオーネさんと来ましたら…。全部、良いトコ取り…。
ん~…。なに?この状況…?
左から…。ピオーネ…羅那…マナさん…僕シュンタロ…魔剣フーコ…の順に、『横一列』にならび…『ペコリ』。
一般人の方々の『挨拶』のたびに、頭を下げる…。僕ら『五人』。
『魔剣』のフーコさんまでが、頭?なのか?『ピョンコ』と、『直立』して…。『剣先』を『下げて』、『おじぎ』をしている…。
さすがに、魔剣フーコといえども、疲れたのか…。『苦笑い』みたいなのが、魔剣フーコの『大きな目玉』から伺える…。
時々…。魔剣フーコが、小さな『声』で、「ど…ども…」…と、お辞儀をしている…。なんだか…。可笑しい…。
しゃべる『剣』…。『魔剣フーコ』。『剣』が、『しゃべって』いるのに…。この『異世界』では、不思議じゃないんだろうか…?一般人の方々に、特に驚いた様子は、無い。
『着ぐるみ』の?『マスコット』か?『何か』と…『勘違い』?してるんだろうか…?
『子どもたち』にも、「可愛いぃ~…♡♪」…と、周囲をグルグル囲まれ…。『人気』の『魔剣フーコさん』。
魔剣フーコも、まんざらでもない様子で…。「ウヘ♡♪」とか「ニマ♡♪」とか…。『ひとつ目玉』で、『顔芸』?なるものを、子どもたちに、繰り広げている…。
ん~…。なんだか…愛らしい…。『魔剣フーコ』。その『魅力』。子どもたちにも、怖がられずに…。凄い…。
マナさんも、『笑顔』をみせてるけど…。ちょっと、つらそうだ…。
ん~…。『異世界』の『女神様』なんだけど…。
みんな、一般人の方々は、軽い『会釈』だけで、素通り…。知らないんだろうか…?マナさんのこと…。
「この度は、大変お世話になりますですぢゃ…。羅那さんの『お住まい』に、仮にも住まわせて頂ける…。この『僥倖』。なんとぉぉ…。お礼を申しますればっ、良いのやら…」
『フルフル…』…と。
一般人の方々の中でも、『最長老』ともお見受けするお年を召した一人のご老人が、一本の『杖』をつき…。『ボロ』を纏った状態で…。羅那に、深々と…。お辞儀をしている…。
羅那…。
『来たーっっっ!!!!!』…と、言わんばかりの『満面』の『笑み』。
疲れなど、微塵も感じさせない色艶。
羅那の身体全体の素肌が、『ピカーン☆』!!…と、煌めき、『光る』っっっ!!!!!
「なはは~…っっ!!!!良いってことよぉっぅ!!なぁっ!ご老体っ!!!気にすんなっっ!!年も年だし…。身体には、気をつけてな?新居が、合うかどうかは、分かんねぇが…。ま、なんかあったら、言ってくれよなっっ!!!!」
ご機嫌ついでに、羅那さん…。ご老体の『背中』を、『バッシーン!!』…と、叩きそうになるところを…。
マナさんが、『片手』で、『ピタリ』。『寸止め』…っっっっ!!!!??
「新居…。整いますよう、後で伺いますね…。羅那同様…、私も、微力ながら…お力添えさせていただきます…」
『ピカー☆っっっ!!!!!』
来たぁぁー…っっっ!!!!!!!
マナさんの、『女神様スマイル』ぅぅ~…っっっ!!!!!!
なんとぉ、神々しい…っっっ!!!!!まさに、『神』っっ!!!!
「ふぉぉっっ!?」…と。
驚いた『ご老体』が、あまりにも眩し過ぎる…。美し過ぎる…マナさんの『笑顔』と『光臨』に、『ヨロヨロ』…と、『後退』して…。
『ぺたん』…。
『尻もち』をついて、『腰を抜かす』…。
「はわわぁ~…。お、驚いた…っっ!!!!め、女神様のようですぢゃぁぁああ~…っっっっ!!!!!」
い、いや…。『女神様』…。なんだけどね…。この『異世界』の…。
むふふん♡♪本物だよぉ~?マナさんはっ♡♪
これには、さっきまで、ピオーネと羅那…マナさんの『身体♡』…『美貌』に、見惚れて…。
『デレデレ♡♪』と。『鼻の下』を『伸ばして』いた…『おっちゃん』と『男の子たち』…。それを見て「どうなの?」…と、冷たい視線を送りつつも、『羅那…ピオーネ…マナさん』の『美しすぎる身体♡』から『マジマジ』と『目線』を外せなかった『女性陣』たちも…。さすがに、驚き…。『息』を『のむ』…。
『フルフル…』…と。
みんな、一様に…。マナさんに…『涙』を『流して』…。『合掌』して『手を合わす』…。『老若男女』たち…。
そして…。
『腰を抜かした』…『ご老体』。『爺さん』の肩を担いで…。「大丈夫ですか…っっ!?」…と。みんなが、『声』を掛け合い、その場に集まって来ている…。
ちょっと、やり過ぎだ…。マナさん。
いや、マナさん本人には、恐らく自覚のない…。『無意識』から出た『光臨』。
ん~…。『凄すぎる』…というのも、どうだろう…?
…って、『心の声』っっっ!!!!!ヤバいっ!?
マナさんに、聴かれた!?
マナさんと、『隣り合わせ』…の『至近距離』…だし…っっ!!!??
「テへ♡♪」…と。
横顔で、振り向いた…。マナさん…。僕の方を向いて…。
可愛い…。小さなピンクの『舌先』を、『ペロりん♡♪』…と。出して…。『ウインク♡』。
『ズッギュュュュュゥゥゥゥゥ…っっっっっんんんんんん!!!!!!!!♡♡♡♡』
『バッキュゥゥゥゥゥゥゥゥ…っっっっっんんんんんんん!!!!!!!!♡♡♡♡』
『ばったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~…っっっっんんんんんんん!!!!!!!♡♡♡♡♡』
『ご老体』よりも、『深く』…。『深く』…。
その『ハート♡』を、『撃ち抜かれ』た…。僕…。シュンタロ…。
「ぎょっっっ…!!!!!へぇぇぇ~…っっっっ!!!!!!!!!♡♡♡♡♪♪♪♪」
ドカッ!バキッッ!!ドガゴォォ…んんん!!!!!!
「ぐへ…♡♪」
『ド派手』な『音』を『立てて』…。
その場に…。『ぶっ倒れ』た…。僕…シュンタロ…。だった…。