ハッピー?エンドぉぉぉ~!!!!!
「シュ、ン、タ、ロぉ…、ぉぉぉぉ…っっっっっ!!!!!!!」
「シュ、ン、タ、ロぉ、さん…っっっっっ!!!!!!!!!!」
「シュ、ン、タ、ロぉ…♡様ん…♡♪っっっっっ!!!!!!!」
「シュ、ン、タ、ロぉぉぉぉ…りぃぃん~♡♪シュンタぁ…ロぉぉぉ…うえぇぇ~っへっへっへ~ぇ…♡♪」
むぎううぅぅ~♡♪…っっっっっ!!!!!!!!
ぐぶぅっへぇぇ…っっっっっ!!!!!!!!
ぬぁっっ!!!!!???
ぬぁにっ!!こぉうぅのぉぉ…状況…っっっっ!!!!!???????
『スキル』【極金剛力】で、『ピオーネ』を引き剥がしにかかった羅那だったが…。
どうにも、僕…シュンタロ…から、離れようとしない『ピオーネ』…。
業を煮やした羅那が、今度は、僕…シュンタロ…の右腕を引っ張り…。その【剛力】で、『ピオーネ』ごと羅那の方へ引き寄せようとしている…。
加えて…。その反対方向。
僕…に、問い詰めたはずのマナさんだったが…。
返答に困り…。フルフル…と、身体を震わすだけの僕…シュンタロ…に、痺れを切らして…。
僕の『左腕』をぉぉぉぉ…っっっっっ!!!!!!!
マナさんがぁぁぁぁ…っっっっっっ!!!!!!!!
無理矢理にぃぃぃ…!!引っ張り掴みぃぃぃっっっっっ!!!!!!!!
腰を落として…『綱引き』してるぅぅぅぅぅぅ…っっっっっっ!!!!!!!!????????
ふおおおぉぉぉぉぉ…っっっっっっ!!!!!!!!
ぐぶぅっぉぉぉぉ…っっっっっ!!!!!!!!
ハア…ハア…。
な、なんか…。
最近…。叫び声が、多い気がっ…。する…。
「がふっ…っ…」
何かの…『処刑』…のように。
僕…シュンタロ…の『身体』が、羅那、マナさん、ピオーネ…によって…。
引き千切られて…ゆく。
朦朧…と、する意識の中…で。
最近…。何かあると…。
すぐ、眠気が、襲い…。意識…が、途切れそうになる…。
『現実逃避』。だろうか…。
ピリッ…。
何かが、裂けたような『音』…が、する。
ピリッ…。
指先が、ヒビ割れた時に…感じる…。僅かな『痛み』…。
ピリッ…。ピリリ…。
ビュルゥゥゥゥゥン…っっっっっ!!!!!!!!!!!
!?
僕の『身体』が、伸びた。
!?
羅那が、持ってた僕の『右腕』が…。
マナさんが、持ってた僕の『左腕』が…。
『根元』…から、裂けて。
ビュルゥゥゥゥゥン…っっっっっ!!!!!!!!!!!
!?
僕の『両腕』の『根元』から『裂けた』『皮膚』の『裂け目』から…。
童話の『豆の木』みたいな『ツル』…が、幾重にも折り重なり合って…。
絡まり合って…。
ビュルゥゥゥゥゥン…っっっっっ!!!!!!!!!!!
!?
伸びた。
「い、いいぃ…っっっ!!!???」
ダラ~ん…。と…。
『植物』のような『何か』…が。
『ツル』…のように伸び。
羅那…。マナさん…。ふたり同時に、『尻もち』をつく。
「シュンタロ…?」
「シュンタロ…さん?」
ふたりに対し…。
ピオーネ…は。
相も変わらず。
僕…シュンタロ…の『身体』に、「んふんふ…♡♪」…と。
『身体』を『スリスリ♡』…させている。
「シュンタぁ~ロぉ…♡身体ぁ~…。のびのぉぉびぃぃ~…♡」
魔剣フーコも、相も変わらず…。
他人事のように、楽しんでいる。
ご機嫌なご様子だ。
ピョンコ…♡ピョンコ…♡
僕…シュンタロ…の目の前で。
小躍りしながらの…魔剣の『ダンス』。
いや…。どんなだよ?…って、言われる方。
見てほしい。
一つ『目玉』の『魔剣フーコ』…が、縦に横に…『螺旋』を、描きながら…。
ギュルギュルギュル…んっ!!…と。『スクリューダンス』☆彡。
自身の『刀身』に『炎』を纏わせ回転させながら…。
そのまま『技』に繋がれば…。
かなりの『威力』を発揮するであろう…『剣舞』。
持つ者を至高の『技』の『高み』へと昇らせ…。
しかし、その『破壊力』と『鋭さ』…。『スピード』に『身体』が、追いつかず…。持ち主の『身体』をも『破壊』するであろう『凄まじさ』。
一瞬…。
僕の…この『怪物化』した『身体』なら。持てるのかも…。
なんて…。想ってしまった…。
それは、そうと…。
僕から、『手』を離した…ふたり。
羅那…。マナさん…が。
「ハッ…!!」…として…。
何か思い出したかのように…。ふたり、同時に僕に近づく…。
「シュンタロ…。どういうことだ…?」
「シュンタロ…さん?そろそろ、ご説明を願いたいですわ…?」
ううぅぅ…。
もう…。限界…だ。
そうだ…。
僕は、『吟遊詩人』…。
現実世界の『投稿サイト』でも、いつも、『小説』の合間に…『詩』も、『投稿』してたんだ…。
ここは、ひとつ…。
「ラララ~…♡僕の『麗しい』人たちよぉ~…。滾るよぅなぁ~…。この想い~…。忘れたことは無い~…。羅那~…。美しい~…羅那ぁ~…。あぁ~…。美しい~…マナさん~ん~…♡」
静寂の中…。
時が、凍りつき…固まる。
魔剣フーコ…で、さえも…。
永遠の中…で。
『時』を忘れたかのように…。ピオーネ…だけが、『ひとりスリスリ♡』している…。
「何事か…っ!?」…と。
【人面蠍】から『合成化』が、解け…。
もとの『人間』…に、戻った人たちが…。
いつの間にやら…ワラワラと…。
僕…ピオーネ…羅那…マナさん…フーコ…の周囲を、囲む。
ぎゃっ…!!ギャラリ~…っっっっっ!!!!!!??????
「んだぁっ!?それっ!?美しいこの羅那さんが、どうしたってぇ!?シュンタロぉ~…?続きをよぉ~…。早く聴きてぇ~なぁ~…?」
「そうですわね…。何かの歌のようですわね~…。シュンタロさんのお心の内…。是非とも響かせて…。聴かせて頂きたいものですわね~…?」
んぐぶっ!!
もう…。待った無し…。
もう…。やるしか、無い…っっっ!!!!!!
「ある時ぃ~。ラララ~…。ピオーネ…襲撃~…。僕シュンタロぉ応戦~…。ラララ~…。ピオーネ…『恋』するぅ~…。誰に~?誰にって~?それはぁ~…僕なんだってぇ~…。でもぉ~死にそうピオーネ…。羅那に負けてぇ~。ピオーネ~…僕に『恋』の『告白』ぅ~…。想わず助けたのぉ~。僕シュンタロぉ~…。ラララ~…」
シーン…。
ピオーネ…が、『ひとりスリスリ♡』する『音』以外は、何も聴こえない。
目に見えない『アニメ』のような黒い『縦線』…が、異世界に、降り注ぐ…。
『合成化』から復活したばかりの人たちも、青ざめている…。
すると…。
「『恋』~…♡ラララ…♡『恋』~…♡それはぁ~美しい~獲物ぉ~♡『真紅』に染まるぅ『花びら』ぁ~…♡『初めて』知ったのぉ~♡私はぁ~…ラララ…♡純白のぉ『薔薇』ぁ~…♡伝えたい悦びぃ~風にのぉってぇ~…♡あなた…シュンタロ様ぁ~のお心ぉ~♡響かせ続けるぅ~♡震える私だけぇ~のぉ~ハートぉ~…♡シュンタロ様…に救われたぁ~…♡」
内容は、ともかく…。
ピオーネ…の美しい歌声が…。
オペラ歌手さながらに…。
夜空に響き渡る…。ソプラノ。
星空の『ステージ』。
独唱…。
ピオーネ…に、対し…。
どこからともなく…。『拍手』が、湧き上がる…。
魔剣フーコ…も、『剣舞』にさらに『炎』纏わせ…。『火の粉』巻き上げ…舞う。
ふたり…。
唖然…と、立ち尽くす…。羅那。マナさん。
「ハッ…!」…としたのか…。
ピオーネ…が、我に返り…。
少し…。僕から離れて。
恥ずかしそうに、魔剣フーコの『炎』に照らされて…。
艶やかな身体…を、クネクネ…クネらせている…。
ピオーネ…の『胸』が、揺れる…。
「あら…。イヤだわ…。人前で歌ってしまうなんて…♡ベルゼバベル様に献上して以来かしら…。あぁ…。でも、もう…良いの。私…には、シュンタロ様…が、いる…。から…♡」
頬を赤らめているのか…。魔剣フーコの『炎』のせいか…。
ポッ…としている…ピオーネ…の『体温』の『上昇』が、分かる。
【体感覚上昇】…。
『スキル』と、呼んで良いのか分からないけど…。
『怪物化』した僕の『身体』の『内部』が、『無言』で語りかける。僕自身に。
と、同時に…。
僕の【体感覚上昇】からか…。
羅那の『体内沸騰』のような『マグマ』のような『怒気』…を、感知する。
そして…。
マナさんからは、『星』の『うねり』とでも言うべき…。『地脈』…。『プレートテクトニクス』と呼ばれる『地殻変動』さえも、可能にするマナさんの『体内震動』…を、感じるぅぅ…っっっっ!!!!!!
「この女ぁぁ~…っっっ!!!!!シュンタロ…っっ!!!!てんめぇ…っっ!!!!どういうことだぁぁ…っっっ!!!!」
「シュンタロ…さん?『恋』…されたなら。どなた…でも?良いの…かしら…?例え…それが、『魔王』でも?」
あぁ…。
伝わってない…。
伝わっていない…っっっっ!!!!!!
そりゃ…。そうかもしれない…。
ピオーネ…の『命』の失われる『瞬間』…。
身近にいた…『僕』にしか感じられなかったもの…。
『恋』…は、どんな『可能性』を、秘めているのか…。
未だに分からないけど…。
いや…。確かに…感じる…。
マナさん…。マナさんに…対する…。この気持ち。
…って、言ったら…。
怒るだろうな…。羅那。口きいてくれないかもしれない…。
悲しむだろうな…。ピオーネ…。また、ベルゼバベル…とかいう『魔神』側について、闇堕ちしても…嫌だし…。
!?
マナさんが、ニコニコ…。している…。
ぼ、僕の…。こ、『心の声』…っっっっ!!!!!!!!!
「シュ~ンタロ…さんっ♡ ウフフ…♡ そ~いう~ことでしたらぁ~…。良いですわよぉ~…?♡」
ルン♡…と。
一挙に、明るくなり…。
スキップしてるぅぅ…!!??マナさん…っっ!!!!!
トントン♡♪…と、僕の肩を叩き…。
近くで、ワナワナ…。震える…。羅那…に。
トントン♡♪…と、僕と同じように…。羅那の肩を叩く…。マナさん。
「まあまあ…。羅那…。どうやら…『蟲魔王』『スコルピオーネ』は…、羅那の攻撃で『命』を失いかけた『瞬間』…。『改心』したようですよぉ~…。シュンタロさんの『不思議』な『能力』によって救われて…。シュンタロさんに、『恋』した…っていうのは…、まあ…『アレ』…ですけどねぇ~…♡」
ぐむむむむむ…と。
まだ、肩を震わせている…羅那。
けれど…。
シュゴゴゴゴゴォォォぉ…。
太極拳か…。気功法のように…。
噴出する『怒気』…を、内に秘めつつ…納めて行く…。羅那。
「ふん!まあ…。いい…。『改心』したってぇなら…。許してやる…か。シュンタロ…に、『恋』!?…したってぇのは、まあ…『アレ』…だがな。まあ…『アレ』…か。」
んん???
『アレ』…?
どうも…。羅那の語尾が、聴き取りづらく…。最後の方…、ゴニョゴニョ…と。言いづらそうにしている…。
『アレ』…って、聴こえたけど、何のことだろう…。
「『アレ』ね~…」…と。言わんばかりに、『何か』を…。ごまかしている気がする…。
よく分からないんだけども…。
「シュンタぁロぉぉ~…♡はぴ…ハッピぃ~…エンドぉぉぉ~…♡ぐるぐるぅぅ~…♡オマケぇぇ~…にぃぃ~…♡まわろっ…かぁぁ~…?♡」
ようやく…。
『剣舞』…を、演じきった…魔剣フーコが、ヒュンヒュン…っっ!!
パシッッ!!…と。
僕の手の中に…。
上手い具合に、納まる…。
「ふおぉ…っっ!!」
やっぱり、『魔剣フーコ』…は、凄い…。
そういや、確か…。
『魔剣フーコ』…を、贈ってくれた…『炎の精霊王ファイガ』…が、何か…言ってたな…。
確か…。『剣神』?…とか?
夜空を…。仰ぎ見る…。
一連の騒動が…。ようやく…収まり。
ピオーネ…も、『仲間』に加わり…。
これから…始まる…分からない『何か』が、押し寄せて来たとしても…。
僕のこの『未来』…。
きっと、この四人…が、いるんだから。
なるようになる…さ。…と。
そう…。想うんだ…。
夜空のずっと奥…。
流れる空…に。
煌めき光る『流星』を見た…。
「ひぃぃええええぇぇぇぇぇ…っっっっっっ!!!!!!!???」
!?
『言葉』を、発しないはずの『流星』…が。
『叫び声』…を、上げて…。
『東の空』…へと。
落ちて行った…。
ズゴオオオオオオオォォォォォ…ン…。




