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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
第二章 ~大森林っっ!!夜のロアナール脱出編~
42/59

ハッピー?エンドぉぉぉ~!!!!!

 「シュ、ン、タ、ロぉ…、ぉぉぉぉ…っっっっっ!!!!!!!」




 「シュ、ン、タ、ロぉ、さん…っっっっっ!!!!!!!!!!」




 「シュ、ン、タ、ロぉ…♡さまぁん…♡♪っっっっっ!!!!!!!」




 「シュ、ン、タ、ロぉぉぉぉ…りぃぃん~♡♪シュンタぁ…ロぉぉぉ…うえぇぇ~っへっへっへ~ぇ…♡♪」




 むぎううぅぅ~♡♪…っっっっっ!!!!!!!!


 ぐぶぅっへぇぇ…っっっっっ!!!!!!!!



 ぬぁっっ!!!!!???


 ぬぁにっ!!こぉうぅのぉぉ…状況じょぉぉきょぉぉ…っっっっ!!!!!???????






 『スキル』【極金剛力ダイアモンドレギオン】で、『ピオーネ』を引き剥がしにかかった羅那ラナだったが…。



 どうにも、僕…シュンタロ…から、離れようとしない『ピオーネ』…。



 業を煮やした羅那ラナが、今度は、僕…シュンタロ…の右腕を引っ張り…。その【剛力】で、『ピオーネ』ごと羅那ラナの方へ引き寄せようとしている…。





 加えて…。その反対方向。



 僕…に、問い詰めたはずのマナさんだったが…。

 


 返答に困り…。フルフル…と、身体を震わすだけの僕…シュンタロ…に、痺れを切らして…。




 僕の『左腕』をぉぉぉぉ…っっっっっ!!!!!!!


 マナさんがぁぁぁぁ…っっっっっっ!!!!!!!!


 無理矢理にぃぃぃ…!!引っ張り掴みぃぃぃっっっっっ!!!!!!!!


 腰を落として…『綱引き』してるぅぅぅぅぅぅ…っっっっっっ!!!!!!!!????????




 

 ふおおおぉぉぉぉぉ…っっっっっっ!!!!!!!!


 ぐぶぅっぉぉぉぉ…っっっっっ!!!!!!!!





 ハア…ハア…。


 な、なんか…。


 最近…。叫び声が、多い気がっ…。する…。


 


 「がふっ…っ…」




 

 何かの…『処刑』…のように。


 僕…シュンタロ…の『身体』が、羅那ラナ、マナさん、ピオーネ…によって…。


 引き千切られて…ゆく。




 朦朧もうろう…と、する意識の中…で。


 最近…。何かあると…。


 すぐ、眠気が、襲い…。意識…が、途切れそうになる…。


 『現実逃避』。だろうか…。





 ピリッ…。





 何かが、裂けたような『音』…が、する。


 



 ピリッ…。




 指先が、ヒビ割れた時に…感じる…。わずかな『痛み』…。





 ピリッ…。ピリリ…。





 ビュルゥゥゥゥゥン…っっっっっ!!!!!!!!!!!





 !?





 僕の『身体』が、伸びた。





 !?





 羅那ラナが、持ってた僕の『右腕』が…。



 

 マナさんが、持ってた僕の『左腕』が…。




 『根元』…から、裂けて。





 ビュルゥゥゥゥゥン…っっっっっ!!!!!!!!!!!





 !?





 僕の『両腕』の『根元』から『裂けた』『皮膚ヒフ』の『裂け目』から…。





 童話の『豆の木』みたいな『ツル』…が、幾重にも折り重なり合って…。



 からまり合って…。



 


 ビュルゥゥゥゥゥン…っっっっっ!!!!!!!!!!!





 !?





 伸びた。





 

 「い、いいぃ…っっっ!!!???」





 ダラ~ん…。と…。



 『植物』のような『何か』…が。



 『ツル』…のように伸び。



 羅那ラナ…。マナさん…。ふたり同時に、『尻もち』をつく。





 「シュンタロ…?」



 「シュンタロ…さん?」




 ふたりに対し…。


 ピオーネ…は。


 相も変わらず。


 僕…シュンタロ…の『身体』に、「んふんふ…♡♪」…と。


 『身体』を『スリスリ♡』…させている。





 「シュンタぁ~ロぉ…♡身体ぁ~…。のびのぉぉびぃぃ~…♡」





 魔剣フーコも、相も変わらず…。


 他人事のように、楽しんでいる。


 ご機嫌なご様子だ。


 ピョンコ…♡ピョンコ…♡


 僕…シュンタロ…の目の前で。


 小躍りしながらの…魔剣の『ダンス』。


 


 いや…。どんなだよ?…って、言われる方。


 見てほしい。


 一つ『目玉』の『魔剣フーコ』…が、縦に横に…『螺旋らせん』を、描きながら…。


 ギュルギュルギュル…んっ!!…と。『スクリューダンス』☆彡。


 


 自身の『刀身』に『炎』をまとわせ回転させながら…。


 そのまま『技』につながれば…。


 かなりの『威力』を発揮するであろう…『剣舞』。


 持つ者を至高の『技』の『高み』へと昇らせ…。


 しかし、その『破壊力』と『鋭さ』…。『スピード』に『身体』が、追いつかず…。持ち主の『身体』をも『破壊』するであろう『凄まじさ』。



 

 一瞬…。


 僕の…この『怪物クリーチャー化』した『身体』なら。持てるのかも…。


 なんて…。想ってしまった…。





 それは、そうと…。



 僕から、『手』を離した…ふたり。



 羅那ラナ…。マナさん…が。


 「ハッ…!!」…として…。


 何か思い出したかのように…。ふたり、同時に僕に近づく…。




 

 

 「シュンタロ…。どういうことだ…?」



 「シュンタロ…さん?そろそろ、ご説明を願いたいですわ…?」





 ううぅぅ…。


 もう…。限界…だ。


 そうだ…。


 僕は、『吟遊詩人』…。


 現実世界の『投稿サイト』でも、いつも、『小説』の合間に…『詩』も、『投稿』してたんだ…。


 ここは、ひとつ…。





 

 「ラララ~…♡僕の『麗しい』人たちよぉ~…。たぎるよぅなぁ~…。この想い~…。忘れたことは無い~…。羅那ラナ~…。美しい~…羅那ラナぁ~…。あぁ~…。美しい~…マナさん~ん~…♡」





 静寂の中…。


 時が、凍りつき…固まる。


 魔剣フーコ…で、さえも…。


 

 

 

 永遠の中…で。


 『時』を忘れたかのように…。ピオーネ…だけが、『ひとりスリスリ♡』している…。




 

 「何事か…っ!?」…と。


 

 【人面蠍スカルスコーピオン】から『合成キメラ化』が、解け…。

 もとの『人間』…に、戻った人たちが…。


 いつの間にやら…ワラワラと…。


 僕…ピオーネ…羅那ラナ…マナさん…フーコ…の周囲を、囲む。




 

 ぎゃっ…!!ギャラリ~…っっっっっ!!!!!!??????





 「んだぁっ!?それっ!?美しいこの羅那ラナさんが、どうしたってぇ!?シュンタロぉ~…?続きをよぉ~…。早く聴きてぇ~なぁ~…?」




 「そうですわね…。何かの歌のようですわね~…。シュンタロさんのお心の内…。是非とも響かせて…。聴かせて頂きたいものですわね~…?」





 んぐぶっ!!


 もう…。待った無し…。


 もう…。やるしか、無い…っっっ!!!!!!





 

 「ある時ぃ~。ラララ~…。ピオーネ…襲撃~…。僕シュンタロぉ応戦~…。ラララ~…。ピオーネ…『恋』するぅ~…。誰に~?誰にって~?それはぁ~…僕なんだってぇ~…。でもぉ~死にそうピオーネ…。羅那ラナに負けてぇ~。ピオーネ~…僕に『恋』の『告白』ぅ~…。想わず助けたのぉ~。僕シュンタロぉ~…。ラララ~…」





 シーン…。


 



 ピオーネ…が、『ひとりスリスリ♡』する『音』以外は、何も聴こえない。





 目に見えない『アニメ』のような黒い『縦線』…が、異世界アースラッドに、降り注ぐ…。


 『合成キメラ化』から復活したばかりのギャラリーたちも、青ざめている…。





 すると…。





 「『恋』~…♡ラララ…♡『恋』~…♡それはぁ~美しい~獲物ぉ~♡『真紅』に染まるぅ『花びら』ぁ~…♡『初めて』知ったのぉ~♡私はぁ~…ラララ…♡純白のぉ『薔薇バラ』ぁ~…♡伝えたい悦びぃ~風にのぉってぇ~…♡あなた…シュンタロさまぁぁ~のお心ぉ~♡響かせ続けるぅ~♡震える私だけぇ~のぉ~ハートぉ~…♡シュンタロさまぁ…に救われたぁ~…♡」






 内容は、ともかく…。


 ピオーネ…の美しい歌声が…。


 オペラ歌手さながらに…。


 夜空に響き渡る…。ソプラノ。


 星空の『ステージ』。


 独唱ソロ…。





 ピオーネ…に、対し…。


 どこからともなく…。『拍手』が、湧き上がる…。


 魔剣フーコ…も、『剣舞』にさらに『炎』纏わせ…。『火の粉』巻き上げ…舞う。





 ふたり…。


 唖然あぜん…と、立ち尽くす…。羅那ラナ。マナさん。





 

 「ハッ…!」…としたのか…。


 ピオーネ…が、我に返り…。


 少し…。僕から離れて。


 恥ずかしそうに、魔剣フーコの『炎』に照らされて…。


 


 艶やかな身体ボディ…を、クネクネ…クネらせている…。


 ピオーネ…の『胸』が、揺れる…。





 「あら…。イヤだわ…。人前で歌ってしまうなんて…♡ベルゼバベル様に献上して以来かしら…。あぁ…。でも、もう…良いの。私…には、シュンタロ様…が、いる…。から…♡」





 頬を赤らめているのか…。魔剣フーコの『炎』のせいか…。


 ポッ…としている…ピオーネ…の『体温』の『上昇』が、分かる。


 【体感覚上昇】…。


 『スキル』と、呼んで良いのか分からないけど…。


 『怪物クリーチャー化』した僕の『身体』の『内部』が、『無言』で語りかける。僕自身に。





 と、同時に…。


 僕の【体感覚上昇】からか…。


 羅那ラナの『体内沸騰』のような『マグマ』のような『怒気エネルギー』…を、感知する。


 


 そして…。


 


 マナさんからは、『星』の『うねり』とでも言うべき…。『地脈』…。『プレートテクトニクス』と呼ばれる『地殻変動』さえも、可能にするマナさんの『体内震動ビッグクエイク』…を、感じるぅぅ…っっっっ!!!!!!





 「このオンナぁぁ~…っっっ!!!!!シュンタロ…っっ!!!!てんめぇ…っっ!!!!どういうことだぁぁ…っっっ!!!!」





 「シュンタロ…さん?『恋』…されたなら。どなた…でも?良いの…かしら…?例え…それが、『魔王』でも?」





 あぁ…。


 伝わってない…。


 伝わっていない…っっっっ!!!!!!


 


 そりゃ…。そうかもしれない…。


 

 ピオーネ…の『命』の失われる『瞬間』…。


 身近にいた…『僕』にしか感じられなかったもの…。


 

 

 『恋』…は、どんな『可能性』を、秘めているのか…。


 未だに分からないけど…。


 いや…。確かに…感じる…。


 マナさん…。マナさんに…対する…。この気持ち。


 


 …って、言ったら…。


 怒るだろうな…。羅那ラナ。口きいてくれないかもしれない…。


 

 悲しむだろうな…。ピオーネ…。また、ベルゼバベル…とかいう『魔神』側について、闇堕ちしても…嫌だし…。


 


 

 

 !?





 マナさんが、ニコニコ…。している…。


 ぼ、僕の…。こ、『心の声』…っっっっ!!!!!!!!!





 「シュ~ンタロ…さんっ♡ ウフフ…♡ そ~いう~ことでしたらぁ~…。良いですわよぉ~…?♡」





 ルン♡…と。




 一挙に、明るくなり…。


 スキップしてるぅぅ…!!??マナさん…っっ!!!!!



 トントン♡♪…と、僕の肩を叩き…。


 近くで、ワナワナ…。震える…。羅那ラナ…に。


 トントン♡♪…と、僕と同じように…。羅那ラナの肩を叩く…。マナさん。





 「まあまあ…。羅那ラナ…。どうやら…『蟲魔王』『スコルピオーネ』は…、羅那ラナの攻撃で『命』を失いかけた『瞬間』…。『改心』したようですよぉ~…。シュンタロさんの『不思議』な『能力チカラ』によって救われて…。シュンタロさんに、『恋』した…っていうのは…、まあ…『アレ』…ですけどねぇ~…♡」





 ぐむむむむむ…と。


 まだ、肩を震わせている…羅那ラナ


 けれど…。


 


 シュゴゴゴゴゴォォォぉ…。


 


 太極拳か…。気功法のように…。


 噴出する『怒気エネルギー』…を、内に秘めつつ…納めて行く…。羅那ラナ





 「ふん!まあ…。いい…。『改心』したってぇなら…。許してやる…か。シュンタロ…に、『恋』!?…したってぇのは、まあ…『アレ』…だがな。まあ…『アレ』…か。」





 んん???


 『アレ』…?


 どうも…。羅那ラナの語尾が、聴き取りづらく…。最後の方…、ゴニョゴニョ…と。言いづらそうにしている…。


 『アレ』…って、聴こえたけど、何のことだろう…。


 「『アレ』ね~…」…と。言わんばかりに、『何か』を…。ごまかしている気がする…。


 よく分からないんだけども…。





 「シュンタぁロぉぉ~…♡はぴ…ハッピぃ~…エンドぉぉぉ~…♡ぐるぐるぅぅ~…♡オマケぇぇ~…にぃぃ~…♡まわろっ…かぁぁ~…?♡」





 ようやく…。


 『剣舞』…を、演じきった…魔剣フーコが、ヒュンヒュン…っっ!!


 パシッッ!!…と。


 僕の手の中に…。


 上手い具合に、納まる…。




 「ふおぉ…っっ!!」




 やっぱり、『魔剣フーコ』…は、凄い…。



 そういや、確か…。



 『魔剣フーコ』…を、贈ってくれた…『炎の精霊王ファイガ』…が、何か…言ってたな…。


 確か…。『剣神』?…とか?





 


 夜空を…。仰ぎ見る…。



 一連の騒動が…。ようやく…収まり。


 ピオーネ…も、『仲間』に加わり…。


 これから…始まる…分からない『何か』が、押し寄せて来たとしても…。



 僕のこの『未来』…。


 きっと、この四人ラナマナピオーネフーコ…が、いるんだから。


 なるようになる…さ。…と。




 そう…。想うんだ…。





 


 夜空のずっと奥…。



 流れる空…に。



 煌めき光る『流星』を見た…。






 「ひぃぃええええぇぇぇぇぇ…っっっっっっ!!!!!!!???」





 !?



 


 『言葉』を、発しないはずの『流星』…が。



 『叫び声』…を、上げて…。



 『東の空』…へと。



 落ちて行った…。





 ズゴオオオオオオオォォォォォ…ン…。











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挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[良い点] シュンタロの身体はどうなっているのだ!? まあ五人で仲良く冒険できるようになったのならよかった。 そして墜落した流星はなんぞや!?
[良い点] とりあえーず、修羅場はまぬがれましたな、シュンタロさんや(´▽`)(笑) 優柔不断はお気をつけあそばせ、フフフ♡ シュンタロさんの体はいったいどうなってるのやら。 そして、流星が………
2021/10/02 00:54 退会済み
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