修羅場ぁ…っっ!!!!!
「こ…これは、どういうことですの…っっ!!!!??」
「い…いや。マナさん…。こ、これには、深い事情が…」
「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ…。んぴぃ~…♡」
「シュンタロぉぉ…。危機的状況ぉぉ~…♪絶対絶命の大ピぃ~ンチぃ~…♡救急救命ぅぅ~…♡」
もう…。何が、なんだか…。
頭が、フラフラ…。眠気とともに…。
出来るはずのなかった…。【ピオーネ】…への【救急救命措置】。
ここが、【異世界】だからだろうか…。
まるで、夢でも見てるかのように…。
出来るはずの無いことを、あたかも、出来て当然のように『最良の結果』を引き寄せた。
つまり、【ピオーネ】…を、救うことが、出来た。
けれど、『ピオーネ』の【体力】【魔力】、それよりも、基本的な『身体の回復』は、まだまだ…。これからなんだけど…。
「つまりは、『蟲魔王』【スコルピオーネ】を救う『価値』が、あったと…?シュンタロさん…。そう、判断されたのですね…?」
ぐ…っ!!
な、何だろう。この、裁かれる前のような…張り詰めた『緊迫感』…。マナさんの『語気』…。
「『推察』するに…。『蟲魔王』【スコルピオーネ】の『襲撃』を受け、羅那が、応戦。両者ともに倒れ…。なぜ、シュンタロさんが、『スコルピオーネ』の救命措置…を?」
そ、そこぉぉ…っっっ!!!!!!
ぐ…っっ!!!!!!
い、言えない…。
僕の心の中の声が、上手く説明出来ずに、シュンタロの心の中の『壁』に突っ込んでは、ブチ当たり…。助けを求めては…消えて行く…。
僕の『悲鳴』に似た『叫び声』が、シュンタロの心の中に、木霊する…。
た、例え…僕の心の声が、聴こえるマナさんであっても、その辺の『事情』だけは、上手く聴きとれないのだろう…。
い、言えない…。
『蟲魔王』【スコルピオーネ】…は、『変わった』…なんて…。
「『変わった』…?どういうことですの…?シュンタロさん…?」
ふぅぐおぉぉぉぉ…っっっ!!!!!!
心の声ぇぇ~…っっ!!!!!
バッチリ、聴かれてるぅぅ~…っっ!!!!!!
はうぅぅ~…っっ!!!!!
「それにしても…。『スコルピオーネ』の容態は、まだまだ…予断許されない状態…。とは言え…。シュンタロさんの『救命措置』。いくら、【木の精霊王レグノス】の【世界樹の実】を飲んだとは言え…ほんの数時間前のこと。ここまで、操る能力とは…。まだ、【レヴェル『1』】のはずなのに…。信じられません…」
そう…っ!!そこなのです…っっ!!!マナさん…っっ!!!!
僕も…信じられない…。
「ここは…【世界】。私たちにとっては、【現実世界】。でも、シュンタロさんにとっては…【異世界】。いえ…。シュンタロさんに、とっても…『現実世界』のはずですが…。違う世界から来たシュンタロさんは、思わぬ【能力】を発揮するのかもしれません…」
そうなのか…。
【魔力集中】…と、言って良いのだろうか…。
【能力】の【収束】は、僕の中で…感じていたけれど…。
まるで、『夢の中』で…『現実』では、発揮しえない【能力】を、『自由自在』に操っていた『感覚』…が、ある。
けれど…。
「もう一度、やれ」と、言われても…。出来ない自信が、ある。
本当に…追い込まれた状況…でもない限り…。
「シュンタロさん…。『想い』は…、【言葉】によって必ず『実現』されるものです。しかし…。ここ、【世界】…では、忘れ去られ…無くなりかけています。シュンタロさんの世界でも、そうかもしれません…。『2つの【世界】』…【言葉】。シュンタロさんの『言の葉』には、【奇跡】を呼び起こす『力』…が、あります…」
ふぐぉっ…っっ!!!!!
そうなんだろうか…っ!?そうなんだろうか…っっ!!!??
もし…。そうなら…。マナさんや…羅那…フーコ…他の皆の役にも立ちたい…っっっ!!!!!!!
この…【異世界】で…。
「フフ…。では、『スコルピオーネ』の【回復】。させて頂きますね…。『深い事情』は、シュンタロさん…『後で』聴きますね…♡」
こわい…。
こわいよ…。マナさん…。
『後で』…『聴く』のね…。どんな『仕打ち』…を、受けるのやら…。
羅那も、目覚めたら…どんなに怒るか分からない…。
けれど…。
今は…。
もと、『蟲魔王』【スコルピオーネ】…『ピオーネ』…の【回復】が、先。
マナさんが、両の手を『夜空』へと…かざすと…。
『天空』に…。
『紫ピンク色』の『光彩』を放つ『巨大』な【多重積層型魔方陣】…が、現れる。
「我が【魔力】よ…。【世界】の【『力』】よ…。【世界】との繋がり…失われし【絆】。荒ぶる【魂】よ…。ここに…あらたまり新たなる【世界】の【柱】として【顕現】せよ…。【世界の涙】…っっっ!!!!!!!!!!」
『紫ピンク色』の『光彩』を放つ『巨大』な【多重積層型魔方陣】…。
『夜空』高く…。
『星』まで届きそうだ…。
気がつくと…。
『紫ピンク色』の『光彩』を放つ『雨』…が、辺り一面に降り注ぐ…。
あぁ…。
なんて…気持ち良いのだろう…。
『恵みの雨』…とは、まさに…このこと。
なにもかも満たされて行く…。至福の『光』…。レインフォース…。
すると…。
何やら…辺り一面に、見知らぬ大勢の『人』たち…が、突然ザワザワ…と、現れはじめた…。
「こ、ここは…。いったい…?」
誰しもが、皆…顔を見合わせて…口々に言う。
【人面蠍】に【合成化】された人々…だろうか…。
同時に現れた『蠍』…たちも、もとの『虫』本来の小さな姿に戻って…。森へと帰って行く…。
「ん、んん…。こ、ここは…。いったい…。シュンタロ様…?シュンタロ様…っ!?シュンタロ様が、助けてくれたのですね…っっ!!!」
目覚めて…。
開口一番…。
『ピオーネ』…が、僕…シュンタロ…に、抱きつく…。
「え…?」
マナさんの…。
またもや、氷のような視線ん…っっっ!!!!!!!
い、いや…。マナさん…。こ、これには…『深い事情』が…っっ!!!!
「ふぉ…。ふわぁぁ~…。よく寝た…。もう、『アイツ』から喰らった『麻痺毒』も体内に残ってねぇな…」
ふ、ふぐぉっ…ぉぉぉぉぉ…っっっ!!!!!!!
羅那さん…っっっ!!!!!!!
こっち、見ないでぇぇぇぇ…っっっっ!!!!!!!!!
「シュンタロぉぉ~…。これからぁ~…修羅場ぁ~…♪さてぇさてぇぇ~…どぉ~なるぅぅことやらぁぁ~…♡♪」
フーコ…ぉぉぉぉ…っっっっ!!!!!!!!??
楽しんでる…っっ!!!!!??
完全に…楽しんでるぅぅぅ…っっっっ!!!!!!!
「さて…。どういうことですの…?シュンタロ…さん?ご説明…、願いますわ…」
氷のような冷たい笑顔で、僕…シュンタロ…に、詰め寄る。マナさん…。
「え、え~とぉ…。そ、それは…ですねぇ…ぇ…」
大盤振る舞い過ぎるほどの…。
マナさんの巨大な【大魔力】…。
【世界の涙】…。
傷ついた全ての【魂】たちが、【回復】する【大魔法】…。
【世界の涙】…は、降り止まない…僕…シュンタロ…の心の中の『雨』…として、降り続ける…。
いや…。やがて、それは…。
『嵐』へと…姿を変えて行くのだろう…。
「んだぁぁ…っっ!?てんめぇぇ…っっっ!!!!!まだ、生きてやがったのかぁぁ…っっ!!???シュンタロから、離れやがれぇぇ…っっっ!!!!!!!」
あ…。あぁ…。
ら、羅那さん…。
ち、違うのですよ…。
い、いや…。ひとつも、違わない…。か…。
「離れぇぇ…っっ!!!!!やがれぇぇぇぇ…っっっっ!!!!!!!」
羅那が、『スキル』【極金剛力】で…。
僕…シュンタロ…から、『ピオーネ』…を、引き剥がしに、かかる…。
笑顔で、僕に抱きついて…離れようとしない…。『ピオーネ』。
『ピオーネ』…。また…。『毒』…。出てるよ…。
「シュンタロ…ぉぉぉぉ…っっっっ!!!!!!!」
「シュンタロ…さん…っっっっ!!!!!!!」
「シュンタロぉ…様~…♡」
「シュンタぁ~ロぉぉ~…♡シュンタぁロぉりぃぃ~ん~…♡」
四人…に、囲まれて…。
さてさて…。
次回も…楽しみ…ですね。
もう…。
泣いて…良いですか…?
僕…シュンタロ…は…。
これが、もといた世界…の『アニメ』なら…。
そろそろ…。『エンディング』の曲が、流れて…。
『次週予告』…へと、繋がるんだけどなぁ…と、想いつつ…。
猛烈な『眠気』と…途切れそうな『意識』の中…。
これで、『良かった』…んだ…と。
『修羅場』に、身を置きつつも…。
四人…に、囲まれる『幸せ』を…。
『感じる』…のだった…。




