限界超え…っ!?
「ドカッ!!バキッ!!!ドガゴオォォンン…っっ!!!!!!!!!」
僕は…。
『大聖堂』…に、一人取り残された『絶対恐怖』で…。
『大絶叫』して…。
『祭壇』の裏側の奥にある部屋…羅那、マナさん、魔剣フーコ…へと、突っ込み…ダイヴした…。
「ぐぶぉあぁぁ…っっ!!!!うっち!!げぼへぇぇぇ…っっっ!!!!!!!!!」
部屋に飛び込んだ勢いで、僕…シュンタロ…は、何かで『ミゾオチ』を強打し…『腹部』を圧迫…。
足が、もつれた先のテーブルの角で、『額』を打ちつけ…倒れた先の床で…『アゴ』を、強打…。
さらに、勢い止まらず…横転し、ブチ当たった先の壁の戸棚から…『土鍋』が、落下し…『頭』を、直撃…。
クラクラ…と、『目』から『星』が…『ヒヨコ』が、飛び回り…ぐるぐる回転する部屋の中を、転げ回り…。
最後は、用途不明の巨大な『タライ』が…天井から、『隕石落下』。
僕は…。
新たな生活の場を求め…引っ越し先で水辺が、無く…干からびて倒れている…瀕死の『ヤドカリ』のように、なっていた…。
「大丈夫ですか…っっ!!?シュンタロさん…っっっ!!!!!!」
『土鍋』と『タライ』を、かぶった僕…に。
いつかの…天使…の声…。
そう遠くないはずの…数秒先の未来へ、やって来たはずなのに…。
なぜか、懐かしい故郷のように感じる…ぬくもり…。
意識が、朦朧と…混濁する中…。
片目で、薄目を開けると…。
『メイド』仕様の…純白フリフリ『エプロン』…を、いつの間にか着用したマナさんが、…ふるふる…と、その愛らしく大きな瞳と胸を震わせ…。
『包丁』を握ったまま、危なっかしい手で、僕を、やさしく介抱しようとしている…。
キラーン…☆
「ぼ…僕を、お鍋に…入れて…」
よく分からない言葉を僕は、発し…。
閉じていた…もう片方の目を、うっすら開けてみる…。
『ビキニ姿』のまま、『メイドエプロン』を着用した羅那が、…お尻を…ふるんっ…と、震わせて振り返る…。
「シュンタロ…っっ!!!!血っ!!出てるぞ…っっ!!!!!」
羅那の…たわわな…たおやかな…胸の谷間が、僕の眼前に迫る…。
口腔内に、『鉄の味』を感じ…。
流血が、鼻腔から…垂れていることを確認する…。
「がふ…っっ!!!」
ぽよぽよ…。
ほわわ…。
二人…の大きなお胸に…包み込まれるようにして…。
お空に昇る…僕…シュンタロ…。
もう…。
想い残すことは…無いです…。
アーメン…。
僕の昇天しかけた【星幽体シュンタロ】の右足を、マナさんが、掴み…。
同じく、【星幽体シュンタロ】の左足を、羅那が、掴む…。
「 「しっかりしろぉっっ!!!!シュンタロぉ…っっっ!!!!!」 」
二人が、同時に、叫び…。
【星幽体シュンタロ】を、肉体へと…ブチ込む…。
「ビッタァァぁぁぁーーーーん…っっっっっ♡!!!!!!!!!」
謎の叫び声を上げてしまった…。
【星幽体シュンタロ】…。
「ていぃぃ…っっっ☆!!!!!!!」
後ろから…魔剣フーコ…が、【星幽体シュンタロ】の頭を、さくっ!!…と、ボゴォォン…っっ!!!!☆…と、気合い一発!!…叩き込む。
「ぼへぇ~…☆」
僕は、【世界】に来てから…何度目かの失神を…しかけた…。
【星幽体】…に、『たんこぶ』を…ダルマさんのように、こさえて…。
魔剣フーコ…は、あの一瞬で…僕の【星幽体】の頭上に、…『2連撃』…叩き込んだらしい…。
「【星幽体】もぉ~…余裕でェ~…サクさくっ♡!!斬れちゃうぅ~のォ~らぁ~…♡!!!!」
僕の身の丈ほどもある剣…炎の魔剣フーコ…。
魔剣フーコ…が、台所で、自身の刀身を…ブンブン…振り回し、ガシャン!ガチャン!!…と、フライパンやら食器を…落としまくる…。
「へへ…。余裕で左手を【星幽体化】させて、シュンタロの【星幽体】を、肉体にブチ込んでやったぜ…っっ!!!!」
僕の左足を掴んだまま、離さず…。
羅那が、『スキル』【極金剛力】で、『体術』【逆縦四方固め】を施し…僕の下半身を、【星幽体】ごと…締め上げるぅ…っっ!!!
「ぎょ…、ぎょぼぉへぇぇ…っっっ!!!!!!!」
ら…羅那の…ダイナマイトな『胸』の感触と…はちきれそうな『お尻』…が、が…眼前に、むぎゅむぎゅ…♡迫り来るぅ…っっ!!!!
「あら…。【次元上昇化】させ、身体の一部を【星幽体化】するのは、造作もないことですわ…っ!!!」
マナさんが、羅那の『お尻』…と…『僕の顔』…の間に、さらに…『むぎゅ…っ♡』…と、割り込み…。
二重に重なる僕の身体と…まだ定着しない【星幽体シュンタロ】の上に…『マウントポジション』…で、乗っかったまま…。
…僕…シュンタロの身体を、強烈な『内股の筋力』で…『万力』…のように…『圧迫』…っっっ!!!!!!!!!!
孫悟空の頭を締めつける金の輪っかのように…マナさんが、僕の頭を…むぎゅぎゅっ!!…と、これまた…とんでもない握力で締めつけるぅ…っっっ!!!!
「痛ぇぇぇェェェ…っっ!!!イデデデデデ…っっっっ!!!!!」
僕の声…を、無視して…。
何やら…マナさんが…。
むにゃむにゃ…と、目を閉じて…。
何かの『呪文』の『詠唱』を…し始めた…。
「荒ぶる我が【全界の救世主】の御魂よ…。鎮まり給え…。【世界を喰らう者】を討滅し、【闇】に…【光】導け…っっ!!!!!!!」
ピカッ…。
僕の身体全体が…、光はじめる…。
いや…。しかし…。
そうか…。
【全界の救世主】とか…。
【世界を喰らう者】とか…。
【世界】の外側に広がる…【闇】…の存在とか…。
忘れてた…。
ちなみに…。
荒ぶってないんだけどなぁ…と、想いつつも…。
鎮まれない…。
荒ぶってるのか…。僕…シュンタロ…よ。
だって…。
マナさん…が、僕の胸に…『お尻』を密着させて…『マウントポジション』…とってるんだから…。
…と、遠のく意識の中で、想う…。
いつもなら…。
ふおおぉぉぉ…っっ!!!!!! …とか、言って…。
立ち上がれるんだけども…。
休息もなく…もとの現実世界から…【世界】…へやって来て…。
最初の【精霊王たちの宴】でも、ほとんど…飲み食いというものをせぬままに…。
強烈すぎる【世界】の【魔瘴気】を…マナさんの【加護】が、あったとは言え…浴び続け…。
【木の精霊王レグノス】からもらった、【世界樹の実】を飲み込んだことによる…急激な肉体の変化…と強力な【魔力】の【付与】…。
膨大すぎる…マナさんからの…【魔力共有】…を、一心に…この身に受けとって…。
どうやら…僕は…。
…【魔力障害】…に、陥っているらしい。
「ご、ご飯…」
羅那…と…マナさん…の、手料理が…食べたい…。
そして…。
羅那…と…マナさん…の…。
胸に抱かれて…眠りたい…。
フーコ…も…一緒に…寝よう…。
四人…一緒…に…寝よう…。
「おやすみ…」
僕…の、意識…が、プッツリ…と、途切れ…た…。