「ぐうぅ~…」
「ぐうぅ~…」
え…っ!?
お腹の音…っっ!!!???
誰…っ!?
僕…シュンタロ…。
じゃない…。
俯いて…顔を激しく赤らめているのは、この二人…だ。
「ぐ…ぐうぅ~…」
またしても…っっっっ!!!!!!!??????
どっち…?
どっちだ…っっっ!!!???
「ぐぴゅうぅ~…」
はぁ…♡
もう…っ!!!!
どっちでも良い…っ♡
マナさんなのか…羅那…なのか…。
どちらか、分からないけど…。
二人…どちらかの貴重なお腹の音を…聴けて…。
僕ぁ…もうっ、目が覚めてしまった!!
【魔力充填】…っっ!!!!100パーセントぉぉ…っっ!!!!!!!
いや…。
相変わらずの…僕の【体力】は、一桁台なんだけども…。
それよりも…。
マナさん…か…羅那…。
どちらかのお腹の音を聴けて…。
僕の【魔力数値の上限】が、振り切っている…っっっっ!!!!!!!!!!
「ぐぴゅるるるぅぅ~…♡腹へったぁ~…♡ハラ減ったぁ~…♡カワイィぃねェ~…♡可愛いぃぃ~ねぇぇぇエ~…♡」
そう言って…。
魔剣フーコ…が、僕…マナさん…羅那…3人の真ん中で…。
「炎…が、ボウ!!燃やして…ボウッ!!!一本足だぜ…っっ!!!!ピョンコ…ピョンコ…っっ!!!!!!!!」
…と。
即興で想いついたであろう変な歌を…炎のロックシンガー魔剣フーコ…が、絶叫音を…大聖堂に…木霊させる…。
魔剣に宿る炎…を、ボウボウッ…燃やして。
メイドイン…ジャパンな妖怪…『唐傘お化け』…のように…。
ピョンコ…ピョンコ…跳ね回っている…フーコ。
大きなひとつ目玉を、ギョロギョロッ!!パチクリッッ!!!!!させている…。
「あ…。私じゃないですよぅ~…」
「わ…。私…じゃないですよぅ~…」
どっちだぁぁ…っっ!!!!!!!???
二人…とも、激しく下を向いて…顔を上げようと、しないじゃあないか…っっ!!!!!!!!!!
「そ…。そうだ!腹減ったろ!?飯だ!飯っっ!!ちょ…っ、待ってろ…っっ!!!飯作ってくるわ…っ!!」
急いそ…と。
慌てた素振りで…腕をバタバタ…させながら、激しく顔を赤らめて…羅那が、『祭壇』の裏側にある奥の部屋へと、駆け込んで行った…。
「わ…。私…も、何か…手伝いますわ…っっ!!!!!」
マナさんも、慌てて…。
僕から目をそらして…腕をバタバタさせながら…。
激しく顔を赤らめて…。
『退散…っっ!!!』…と、言わんばかりに…羅那の後を追い駆けてゆく…。
取り残された…僕…シュンタロ…。
…と、魔剣フーコ…。
「あ~…!アチシ~ぃもぉ~…!!行くのォ~…らぁァ~…!!!シュンタロ~…バイバぁ~イぃぃ…♡」
「待て~…♡」…と、魔剣フーコ…が、羅那とマナさんの後を…ピョンコ…ピョンコ…追い駆け、飛び跳ねてゆく…。
シーン…。
大聖堂…に、ひとり。
ポツーン…。
取り残された…僕…シュンタロ…。
暗闇に…。
『祭壇』の炎だけが…揺れている…。
こ…。こわい…っっっ!!!!!!!!!!!
「ぐぎゅるるるぅぅぅ~…」
僕のお腹の音が…、暗闇の大聖堂の…『ガラン…』…とした空間の中で、鳴り響いた…。
「ひええぇぇぇぇぇぇ~…っっっっっ!!!!!!!!!!!!」
僕は…。
大絶叫して…。
羅那…マナさん…魔剣フーコ…の後を…。
両手を上げながら…『祭壇』の裏側の奥の部屋へと、駆け込み…突っ込んでいった…。




