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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
第一章 ~飛び出せっっ!!!異世界(アースラッド)降臨編 ~
30/59

ランデヴ~…♡

加筆訂正致しました…m(_ _)m




 「こっちだ…」



 夜のロアナールの大森林…。

 

 魔剣フーコの炎…を松明たいまつの代わりに…。

 闇の先を照らし歩く…。『鬼姫』羅那ラナ



 僕は…。


 マナさん本体…を背負い…闇に沈み込むように、歩いていた…。


 ガクガクと…すでに震えが、来ている…。頼りない足どり…。


 力の限り…歯をくいしばる。



 「ハァ…。ハァ…」



 時折、歩みを止めては…なんとか、羅那ラナについて行く…。



 お…重い。なんて…言えない。



 「どうかしましたか…?」


 

 僕の隣で…浮いてるように?歩く?…星幽体アストラルボディマナさんの…この上ない微笑み…。


 癒される…。


 

 マナさんの重量感…。

 いやいや…。

 マナさん本体が、密着した…僕の背中の全てに…マナさんの柔らかい体温を…感じる…。



 「ふもぉふごぉふ…っっ!!!!」



 何か言おうとして…言葉にならない心の声…が、僕から漏れ出た…。


 

 いや…。

 良い匂いなんだ~♡

 マナさん…。


 鼻もとを…くすぐるように…。僕の脳を、刺激する…。

 

 

 そして…。

 

 マナさんの柔らかく…大きな…ふたつ…の…。


 

 「はうぅぅ…っっ!!!!」



 僕は…マナさんの全てを背中に感じ…。


 みなぎる…【魔力】…というものが、僕の中でふくらんでゆくのを、感じた…。

 

 

 あぁ…。

 

 これは…【魔力】…なんだ…と。

 ただの…『欲求』…ではないんだ…と。




 「『欲求』…が、どうかなさいましたか…?シュンタロ…さん♡」



 

 ニマニマ…と…。

 確信的な…笑みを浮かべる…マナさん。



 「あ…。いや…ぁ。なんでもないんだよ…。マナ…さん…」



 気まずい…。


 僕の心の中の声が…ゆれる。


 まるまる漏れ出て…聞こえている…。マナさん…に。



 

 なぜか…。

 星幽体アストラルボディマナさんの表情カオが…ウットリして…気持ちよさそうにしている…。



 「私…星幽体アストラルボディマナシス…と…マナシス本体の身体感覚…は、つながっておりますの…♡シュンタロ…さん…。お背中…とっても…気持ち良い…♡」



 

 あぁ…。なんて…幸せなんだ…。僕…は。

 



 

 「ん…? な~に…してんだよぉ~…。シュンタロぉ…?さっきから、シュンタロの…膨らんだ【魔力】が、アタシの『お尻』に…あたってんだけどさぁ~…。 …なぁ…『街』に着いたら…マナシス…と、アタシ…交代…しても…良いか?」



 お…『お尻』…っ!?


 

 良いだろ…?と、羅那ラナの顔が、魔剣フーコの炎…のせいか、森の深い闇のせいで…ひときわ…赤く見えた…。



 ら…羅那ラナ…かぁ…。

 確かに…。それは、それで…。

 

 いやいや…。

 

 そ…、それにしても…『お尻』…って!?

 

 

 「うむ…」



 …と、何かを決意したかのように、もう一人の自分自身へと…謎の言葉を発する。



 

 星幽体アストラルボディマナさんは…、僕に憑依みっちゃくしているかのように…。ウットリしながら僕に…くっついている…。

 心の声…が、マナさんに…気づかれていないようだ…。



 

 

 …と、何処からともなく…。

 …謎の歌声が、聴こえて…来る…。




 

 !?

 



 「抱っこぉ~。抱っこぉ~…。アタシぃもぉぉ~抱っこぉ~…♡」



 歌を歌い出したかのように…魔剣フーコ…が、突然、口ずさむ…。


 

 (抱っこじゃないっ…って!!『おんぶ』…だよぉぉ…っっ!!!!)


 

 少し強めの…ツッコミを…魔剣フーコ…に、入れてしまう…。

 心の中で…。

 

 いや…。

 ごめんね…。フーコ…。

 フーコ…は、『抱っこ』…されたかったのかな…?

 

 

 それでも…。

 

 夜の森が、怖くて…。

 闇に、突然に響く…フーコの歌声…に、びっくり…したんだ…。



 僕らの様子を、伺うように…夜の闇に紛れた『影』たちが…。


 ざわざわ…と。


 僕らに…近づけないでいる…。



 


 「案内する…」


 と、言われて…。

 羅那ラナに…ついて行った。


 

 『街』…と、羅那ラナが、言っていたけど…。

 羅那ラナの『お尻』の件で…聴きそびれてしまった…。



 果たして…、この…ロアナールの大森林の中に…『街』…?なんてものが、何処かに…あるんだろうか…?


 

 過酷でありながらも、とっても幸せな今の状況に…。つい、我を忘れてしまっていた…。


 

 ちなみに、『スキル』と、言うほどでも無いけど、羅那ラナとマナさん…2人の大きすぎる【魔力】の影響で…。

 『退魔拡散ノーエンカウント』と、呼ばれる現象が、起きているらしい…。


 

 さっき…、「魔物モンスターは、現れないので、大丈夫ですよ~…♡」…とか、マナさんが、僕に憑依くっつきしながら…ウットリ目を閉じて…うふふ♡…と、説明してくれた…。


 

 けれど…。

 僕の身体全体が、すでに…プルプルと…限界…に近い…。


 

 いくら、【魔力】…に、目覚めたからと言っても…。

 マナさんは、【魔力充填まりょくじゅうてん】のために、僕…シュンタロ…への、【魔力共有】を遮断してしまっている…。



 そんな簡単に…僕の【魔力数値の上限】…が、跳ね上がるわけじゃない…。


 

 背中に背負ったマナさん…。

 

 ウットリ憑依のマナさんに…。

 「修行です…♡」…と、言われ…背負い続けた…30分。



 勇者ヒーローにしては、大したことなくても…。


 僕にすれば、とてつもない…時間…。




 歯をくいしばりながらも…。幸せにひたっていた…30分。

 

 

 【魔力】…に、目覚めた…30分。


 

 マナさんを、背負い…。

 魔剣フーコに照らされた…闇に揺れる…羅那ラナの『お尻』…を見つめ続けた…30分。

 


 ウットリ♡…目を閉じてたマナさんに…悟られることのなかった…30分。



 夜の闇に打ち勝ち、『欲求』を…『聖なるちから』…僕の【魔力】…へと変換させた…30分。



 森の深部へと…たどり着く。


 出会ったばかりの…僕らの行き先…。


 その場所。



 


 切り立つ断崖絶壁に、掘り込まれた…『住居』…が、点在する場所。

 かつての…『街』…。

 無人の廃墟群…。




 「着いたぞ…」



 羅那ラナが、握っていた…魔剣フーコの炎…を、降ろす…。




 「つ~…いたっ!つぃ~たぁ~…♡…のお国へぇぇ…ようこそ♡…」



 夜の廃墟群…に、響き渡る…。

 場違いな…魔剣フーコの甲高い声…。




 「さ、おんぶしろ…」


 


 !?



 マナさんを僕の代わりに背負い…。

 羅那ラナが…、さらに…僕の背中へと…。

 

 

 むぎゅ…♡

 

 

 おおいかぶさる…。

 

 素敵すぎる羅那ラナ圧力プレスが…柔らかさが…。

 

 

 

 僕の【魔力数値の上限】を、さらに…押し上げた…。





















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挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[良い点] ふふふ、シュンタロさん、美女のむぎゅむぎゅにあって、うらやま…楽しそうですな~(*´ω`*) お話、楽しみにしてますが、ぶっ倒れたら元も子もないですからね~! ほどほどに~ですよ~! …
2021/09/05 01:31 退会済み
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