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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
第一章 ~飛び出せっっ!!!異世界(アースラッド)降臨編 ~
29/59

ナカ~マ…♡



 「我が主…っっ!!!シュンタロ様…っっ!!!!わたくし、『鬼神』羅那ラナは…、一生…シュンタロ様…に、ついて行きますぞ…っっっ!!!!!!!」



 羅那ラナは…。


 豊満な身体ボディを、僕に…スリスリ…させ、顔を赤らめて…僕から離れようとしない…。


 

 う…、嬉しすぎるぅ…っっ!!!!!

 けど…。

 マナさんが、怖い…。


 

 羅那ラナの言い放った台詞セリフ…。

 

 説得力…ない。

 いや…。あるのか…。凄く…。


 『就職先は…あなたに、決めました…』…みたいな。




 「シュンタロさん!!背負って…っっ!!!!」



 幽体離脱したままの…マナさんが、横たわるマナさん本体を、指さして…プンプンしてる…。


 でも、困ったような顔して…懇願している…マナさん…。



 『ヤキモチ』…焼いてるのかな…?



 「違います…っっ!!!!!」



 ふよよよ…。

 …と、マナさんが、僕に近づき…。


 僕から、羅那ラナを引きがそうとする…。



 「ちょ…っ!!羅那ラナ…っっ!!!離れて…っっ!!!!離れなさい…っっっ!!!!!シュンタロさんから、離れて~…っっっっ!!!!!!!!」



 羅那ラナを、掴もうとして…スカッ…。

 も一度…つかもうとして…スカッ…。


 

 最後は…。

 ポカポカポカ…っっ!!!!

 スカスカスカ…っっ!!!!!


 と…。

 空振り…。

 


 羅那ラナと僕とに…触れられず。

 無情な現実に…地面に…うなだれる…マナさん。



 こ…このままじゃ…。マナさんが、じ…地縛霊…に…っっっ!!!!!!!!!



 地面に…手をついて、マナさんが…重い口を開く…。



 「うぅ…。うっ…。私の【魔力】が、充填じゅうてんされるまで…【星幽体アストラルボディマナシス】は…、身体…本体に戻れないんです…」



 涙ぐむマナさん…。



 すると…。

 すぐ近くの地面から…何やら…声が、する。



 「シュンタ~ロ…。マナシス…泣かし…ちゃあぁ…ダ~メ!!」



 ぐ…っっ!!!!!

 魔剣フーコ…に、怒られた…。


 ボウボウ…と、刀身を燃やしつつ…。

 ギョロリ…。

 魔剣フーコ…が、ジト~…と、一つ目玉を僕に向ける…。



 

 「はぁ~…。なんだか…冷めちまったよ~…。しゃあねぇなぁ~…。…ってぇことで…、シュンタロの旦那…っっ!!!ヨ・ロ・シ・ク…♡なっ!!!!」


 

 男言葉で、僕の背中を…バシコ~ン☆!!…と、思いきり叩く…。『鬼姫』羅那ラナ

 羅那ラナが、鋭い八重歯ヤエバを口から覗かせて…。

 僕の首を、ヘッドロックしたまま…。


 「ブチュゥ~…」



 !!??



 「え…!?」



 き…キス…!!!???



 「へへへ…」

 …と、笑いながら僕を見つめる…羅那ラナ…。


 

 

 「羅那ラナ…?」



 

 声…。

 マナさん…。

 静かに…揺れる…。

 星幽体アストラルボディ…。マナさん…。

 黒い影…。

 マナさんの両の目の瞳から、黒い紫のような光が、人魂ひとだまのように揺らめいている…。



 

 「お…おぉぅ…。ま…マナシス…。い…いや…。ごめん…。さ…さっきは、あ…ありがとな…。暴走したアタシの魂…。身体に、繋ぎ直して…くれて…」



 焦りながらも、もじもじ…と。

 すまなさそうに…。

 マナさんに…お礼を言う羅那ラナ…。



 

 「い…いいえ…っ。わ…、私…も、羅那ラナが、昇天…ゴホン…っっ!!羅那ラナの魂…星幽体アストラルボディが、天に昇りかけてたから…とっさに、つかんで…。もとの羅那ラナの身体に、戻せて…良かった…」



 マナさんの瞳の色が、…いつものマナさんの色…に、戻る…。

 

 

 二人…。

 もじもじと…。

 恥ずかしそうにしている…。

 羅那ラナと…マナさん…。

 

 

 き…気まずい…。


 けど…。


 友達?…に、なったのか…な?



 

 

 さて…と。


 僕は…。

 グルグル巻き…ミノムシさん状態の…マナさん本体を、見つめる。

 

 

 どうしたものか…。

 

 

 背負おうにも…このままじゃ…、大きすぎて…。

 ミノムシさん状態の…マナさん本体を、背負えない。

 

 

 かと言って…。

 出せたはずの植物のツルのようなものは、さっきから出そうにも、ウンとも…スンとも…出せない。



 

 「シュンタロさんは、まだ…【レベル『1』】。私が、【魔力共有】で…シュンタロさんの【魔力】を促進させ…、私本体を巻く植物のツルを解きます。」



 

 【星幽体アストラルボディマナさん】が、僕へと手をかざす。



 マナさんの【魔力】に、呼応して…。

 僕の身体に、植物のツルのようなものが、シュルルルル…っっ!!!!!…と、マナさんから離れ…戻ってゆく…っっ!!!!!!!?



 

 『鬼姫』【羅那ラナ】…との、戦闘は…マナさんからの莫大な【魔力共有】…によるもの…。『魔力供給』と…呼んだ方が、良いのかもしれない…。



 

 「たくさん練習しましょうね…っっ!!!シュンタロさん…♡」



 ドキ…っっ♡!!!!!!!!


 マナさんの笑顔…っっっ!!!!!



 …ホッとした…。


 


 けど…。


 マナさんが、過酷な試練を、僕に与えるであろうことは…。

 

 容易に、想像できた…。



 

 「ファイティン~☆…シュンタ~ロ…♡あた~し…も、ついているのぉ~らぁ~…」



 またしても…地面に置かれたまま…しゃべる魔剣フーコ…。


 

 あぁ…。

 君の扱いにも…慣れなきゃ…だね。













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挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[良い点] マナさんがスカッとするところが面白かったです。 フーコのキャラも分かってきました! オネエではないですね…いい表現がまだ思いつきませんけど。 フーコのセリフが増えてうれしいです。
2021/09/04 00:29 退会済み
管理
[良い点] これからまだまだ試練が沢山ありそうですねぇ… シュンタロさん、ファイト!ですぜo(`・д・´)o 透明マナさんが触れられなくて、わちゃわちゃしてるところがいいですね~(´▽`) マナ…
2021/09/04 00:26 退会済み
管理
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