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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
第一章 ~飛び出せっっ!!!異世界(アースラッド)降臨編 ~
26/59

野外授業!?レッスン…?

…加筆修正致しました…。m(_ _)m



 


 「さぁ…っ!!魔物キングキメラオーガは、動揺していますわよ…っっ!!!!」



 横たわるマナさん本体を、横目に…。

 

 【星幽体アストラルボディ】のまま叫ぶ…。腕組みして仁王立におうだちしている…。半透明のマナさん…。



 いや…。

 

 【阿修羅鬼王キングキメラオーガ】が、動揺しているのは、幽体離脱している…マナさんのせいなんだよ…。


 

 ミノムシ状態のまま…僕…シュンタロ…は、心の中で、マナさんに…こっそり、深く…ツッコミを、入れておく…。



 

 心の落ち着き…。


 そう…。


 以前として変わらず…身動き取れない僕…シュンタロ…だけど。


 なぜか…この状況下で、落ち着いている。



 しかし…。



 無防備で横たわる…マナさん本体の身体と…【星幽体アストラルボディ】のマナさん…を、守らなきゃ…って、思う…。



 いや…。


 マナさんなら…。

 例え、【阿修羅鬼王キングキメラオーガ】の一撃が、直撃クリティカルヒットしたとしても…無傷ノーダメージな気がするけれど…。


 


 「ぐ…っっっ!!!!!!!」



 身体…が、痛むし…グルグル巻きにされ…て…。


 って…。



 「え…っ!?」



 あれだけ…。

 グルグル巻きにされてた僕…の身体の中に…。

 植物のツルのようなものが…。

 掃除機の電気コードが、戻るかのように…シュルルルル…パシッ!…と、入ってしまった…。



 「へ…っ!?」



 「ぬ…ぬぁんだぁ…っっ!!!! こりゃあぁぁぁぁぁ…っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!」



 僕の心の絶叫が、鳴り止まないアラート音のように頭の中で、鳴り響く。

 

 僕は、仮想空間におけるやぐらに昇り、着込んだ背中に大きく『め』と書かれた法被はっぴをユラユラ、はためかせ…鐘をカンカン打ち鳴らしながら、江戸の町へと叫ぶ。



 「テェヘンだぁ~…っっ!!!!テェヘンだぁ~…っっっ!!!!!」

  


 「はっ…!?」


 

 気がつくと…。

 


 漏れ出た僕の心の声が、この世界アースラッド木霊こだましている…。


 草木も眠る…この美しい…ロアナールの…夜の大森林に…。

 


 さっきまでの僕の絶叫音を、打ち消すかのような闇…。


 

 その中で、濃い白い煙が、【阿修羅鬼王キングキメラオーガ】の身体から…噴き出している…っっ!!!!!!



 シュオオオォォォォォォォ…。



 まるで、大量の消化器を、撒き散らしたかのようだ…。



 「はっっ…!!!!」



 マナさん本体…と、【星幽体アストラルボディマナさん】を、見失ってしまった…っっっ!!!!!!



 さらに…炎の魔剣フーコ…の位置が…。ぐ…っっ!!!!!



 視界を奪う盲目の白い霧…。



 その中で、炎熱の業火が、凄まじい熱風とともに、吹き荒れる…っっっ!!!!!!!!!!



 「こ…こっち…だ…おぉ~…ぅ…」



 一瞬…。


 ガクッと、膝を突きたくなるような…魔剣フーコの甲高い声…が、聴こえる…。



 「ふ…フーコ…っっっ!!!!!!!!!」



 僕は、慌てて…熱風吹き荒れる向かい風の中を、渾身こんしんの力を込めて、フーコへと…歩み寄る。



 「ぐ…ぬあぁ…っっっ!!!!!!!」



 炎熱に耐えながら魔剣フーコを、握りしめる。



 「ボフっ!!!」



 魔剣フーコが、得体の知れない言葉を発して…顔を赤らめるように、燃え上がっている。



 「おアっち…っっ!!!熱…っっっっ!!!!!!!ふ…フーコ…ぉっっ!!!???」



 「ど…どあってぇぇ…。だ…ダーリン…に、本気でぇ…だ…抱きしめられるのぉぉ…は…初めてぇ…だったんだぁ…もぉぉ~ん♡」



 魔剣フーコが、隠しきれない心の『好き♡』を、大きな目玉に込めて…「バチン…っっ!!!」…と、ウインクする…。



 「だ…ダーリン…っってぇぇ…!!!!!?????」



 同じく隠しきれない心の動揺を、僕は…なんとか抑えつつ…。


 

 魔剣フーコを、誤って握ってしまった感覚のない右手を見る。


 

 「無い…!?」



 しかし、視認した直ぐそばから、欠損したはずの右腕の傷口から…植物のツルのようなものが生え…僕の右手が、ブクブクと…泡立てて再生している…。



 「う…うおおおぉぉぉぉ…っっっ!!!!!!ぬ…ぬぁんだぁ…っっ!!!!!???? こりゃあぁぁぁぁぁ…っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!?????????」



 本日…いや…。

 

 今夜…2回めの僕の漏れ出た心の絶叫が、夜のロアナールの大森林に…木霊こだまする…。



 「シュンタロさん!!後ろ…っっ!!!!!」



 白い濃い霧…のようなモヤが、晴れ…。



 見失ったはずの美しい女性…マナさん…。と、もう一人…。



 半透明の【星幽体アストラルボディマナさん】よりも、僕の眼前に迫る圧倒的至近距離に、…見知らぬ女性が、立つ…。



 月の光に映し出される『影』…。


 その…美しき立ち姿…。


 『鬼姫』…と、呼ばれそうな…妖艶。夜のあやかし


 

 【阿修羅鬼王キングキメラオーガ】から、さらに変態を遂げ…完全体パーフェクトボディへと進化した…。



 【鬼子母神オーガプリンセス羅那ラナ】…。



 うなり声を上げる…満月の牙…。その美顔びがん


 想像も出来ぬほど、見る者を恐怖と悦楽のとりこおとしいれる奈落の谷間…。その胸部。


 月光が、映し出す滑らかな陰影ライン…。その下腹部。

 

 ヘソが、チラリと顔を…覗かせている…。



 ひとしきり…心の中…で、饒舌じょうぜつに語り終えた僕を、これまた…チクリと…怒気をはらませた視線オーラ…が、背中を刺す…。



 振り返ると…。



 大の字で、…無言で、腕組み仁王立ちの…マナさん…。


 

 この上ない笑顔だ…。マナさん…。



 …『鬼姫』…のようだ…。



 









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挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[良い点] ミノムシさん状態だけど、どちらのマナさんも守ろうとしているシュンタロさん、カッコいいぜ! 加筆修正予定ですね、了解です! 修正後、また改めて読みにきますね( ´∀`)
2021/09/01 00:42 退会済み
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