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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
第一章 ~飛び出せっっ!!!異世界(アースラッド)降臨編 ~
23/59

【回想…マナシス】



 「マナシス…。マナシス…」



 ふと…。目が、覚めると…。


 お母さん…。お母様の声…が、した…。



 「お母…さん…。お母様…?」



 白いベッドの上…。


 

 【大神殿ラーマ】の【ねがいの泉】に、輝く星。


 月の光…のような…白い大理石の…床。


 少し、ひんやりと…裸足の裏側に…感じる。


 まるで…【ねがいの泉】…の上に、輝く星々のように…語りかける…声…。


 懐かしさの中に…あたたかい…やさしさ…感じる。


 なぜか…星々の声…が、届く度に…。


 自分でも気づかない…涙…零れ落ちる。


 月が、やさしく…照らし出す。



 

 





 あの時…。



 世界アースラッドの発作的な崩壊…。


 急速に広がる…浸食してゆく…『闇』。



 いつの日からか…世界アースラッドに…朝が、来なくなった…。

 

 その…太陽すら覆い隠す…永遠の『夜』へ…。



 この…【大神殿ラーマ】から…直下に広がる『闇』へ…。


 


 お母様…が、強大な『光』…を、放ち…世界アースラッドの『闇』へ、飛び込んで行った…。



 

 





 



 まだ…私…が、幼かったころ…。



 「マナシス…。私のマナシス…。あなたと、過ごせる日は…、もう…そんなに無いのかもしれない…」



 母の頬をつたう…零れる涙…。


 だけど、微笑む…母のねがいが、今なら分かる。



 「マナシス…。あなたは…あなたには…、きっと…いつか…大好きな人が…現れるでしょう…。私…が、お父さん…と、出会ったように…。未来の扉を開くのです。いつしか…この世界アースラッドを、大好きな人とともに…。私…が、お父さん…と、そうしたように…」



 

 そう…言って…。


 私…から…離れてゆく…母。


 

 この世界アースラッドの魂を、今…しずめられるのは…、アースラッドに…生まれた…母…自分しか…いないのだと。


 

 

 それを、聴き…。

 傍らで、力無く…崩れ落ちる…父…【神王デウス】。



 「どうしようも…無いの…か」



 悲しみにれる…父。


 

 その頬を…、そっと…ゆっくりと…美しい…手のひらで…包み込む…母…。



 

 「あなた…。マナシス…を、よろしくお願いします…。」



 

 そう言うと…母…お母様…は、自らの光…の中へ…飛び込んで行った…。


 


 この【大神殿ラーマ】の直下に広がる…永遠の『夜』…『闇』…に。



 母…の…『影』…を、残して…。



 






 そして…。



 この世界アースラッドの…命…魂ある者たちから…『影』…が、離れ…。



 光…の…魂…の…片割れ…。



 魂…を、持つ…『影』…が、生まれた…。

















 

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挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[一言] お母さまの遺志を継いだマナさん。 シュンタロさんとともに、 世界に平和をもたらせますように。 次回も楽しみにしております。
2021/08/27 18:02 退会済み
管理
[良い点] マナさんとお母様のシーン……胸がきゅっとなります………(ノД`)
2021/08/27 06:32 退会済み
管理
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