【刹那…シュンタロ】
「マナさん…っっ!!!!マナさん…っっっ!!!!!!!!!」
ダメだ…。動かない…っっ!!!!
どうする…っっっっ!!!!!!!?????
僕は…。
何かの植物のツルで、ミノムシ…みたいに雁字搦めに縛られ…、その隙間から…覗くだけで…精一杯…。
大地に突き刺さる…炎。
魔剣フーコの…噴き上がる炎が…、闇に染まる辺り一面を照らし出す…。
鬼の子は…ブクブク…音を立てながら…直立不動にして…動かない…。
心なしか…鬼の子の身体が…大きくなっている気がする…。
そして…。
傍らに立つ…もう一人の男…。
全くの別人なのに…まるで…僕…。
分からないけど…見えない運命の鎖で繋がれている…。
確信。
さらに…その手前…。
マナさんに、よく似た『影』のような女性…。
いつかの僕の…夢に出て来た…『サキュバス』…のような魅惑的な女性…。
いや…もう…。
マナさん…が…っっ!!!
【ヴェガ】…に…っ!!!!
く…っっっ!!!!!!!
動け…っっ!!!!!!!
動け…ぇっっっ!!!!!!!!
俺の…僕の身体…っっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!
!?
【ヴェガ】…の様子が、おかしい…。
マナさんを、捕らえようと…ゆっくりと…その距離を、縮め…歩み寄ろうとする…【ヴェガ】…。
急に…。
マナさんと…綱引きをするかのように…しゃがみ込む…【ヴェガ】…っ!!!!!???
すると…。
まるで…笑っているかのように…泣いているかのように…怒っているかのように…叫んだ…【ヴェガ】。
「抗え…っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」
何のことだろう…!?
けれど…僕も、さっきから…変だ…。
まるで…力が、入らない…。
何かに…吸われるように…心地良い…。
こんな状況…なのに…。
マナさんが、少しずつ…回復してゆくのが、分かる…。
マナさん…っ!?
マナさんが、生きているのが、分かる…っっ!!!!!!!!!!
なんだろう…。
これは…。
まるで…マナさんと…僕が…繋がっているかのように…分かる…。
その時…。
目の前の…すぐ近くにいる…。
僕みたいな…僕じゃない…もう一人の僕が、言った…。
…▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼…
「まずいな…」
ヴェローナは、マナシス…との…【魔力】の綱引き…のせいで、身動きが、取れなくなっている。
おそらく…『光』と『影』…の『潮力』。
『潮』の…満ち引き。
『月』の…満ち欠け…のように…。
お互いが…お互い…を、浸食しあっている…。
…【光陰の結縁者】…。
…『影』…ヴェローナ…と…『光』…マナシス…。
俺の【魔力】も…【光陰の結縁者】ヴェローナ…ほどでは無いが…、マナシス…に…吸収浸食されてゆくのを…感じる…。
ここは…予め…用意しておいた布石…。
俺は、触地印にて…2本の指先を地面に添え…大地から…マナシス…に向かって…『影』…を、のばす…。
「【幻遁忍術】…。【黄泉還ノ記憶】…」




