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女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
序章 プロローグ2  ~もうひとりの【自分】~
12/59

始まり!!二人を追って!!

 「マナシス様……ご報告が、ございます……」


 

 うおっ!!


 びっくりした!!


 無の精霊王、アナスタシオンじゃないかっ!!


 漆黒のオーラを纏い、黒い影のような霧状のものが、アナスタシオンの周囲に漂っている……。


 アナスタシオンの筋肉の隆起に沿って鎧のようなものが、黒く全身を包んでいる……。


 相変わらず、キリッとした顔立ちに、金色の長髪……。


 口元に、不敵な笑みを浮かべて続きを話す……。

 

 

 「ロアナール地方の大森林に、二体の巨大なエネルギーを感知致しました……。おそらく……」



 「【ヴェガ】……ですか?」



 「…はい……。しかし、もう一体の方のエネルギー源の詳細が、現在のところ、不明なのですが……、おそらく……」



 「シュンタロさんの……影……?」



 アナスタシオンから貰った漆黒のカードが、明滅している……。


 おそらく、ここから、来たのか……。


 アナスタシオンなら、どこでも、神出鬼没な感じが、するが……。



 ……



 そんなことより、僕とマナさんの影が、なんだって!?


 取り急ぎ、その、ロアナール地方の大森林ってとこに、早く行った方が、良いんじゃないかっ!?



 「そうですね……。急ぎましょう……。何か、手掛かりが、見つかるかも知れません……。だいたいの場所は、分かりますか?」



 聞かれると、すぐさま、アナスタシオンの、手の平の上で、感知地点付近の森の周囲の状況が、映し出された……。


 大規模な激しい火災の跡が、あり、焼け焦げた巨木が、薙ぎ倒され、森の深部、一点に、何も無い、土と岩肌の露出した広大な荒れ地が、広がっていた……。



 凄まじい戦闘の跡が、見て窺える……。



 「かなりのエネルギー量の衝突が、あったものと、考えられます……。二つのエネルギーが、唐突に現れて、激しい戦闘を繰り広げた後、忽然と、その消息を絶っています……。私の、探知能力にも、現在のところ、反応は、ありません……」



 「分かりました……」



 毅然とした態度のマナさん……。


 あんなに、可愛くて、優しいのに…。


 

 背筋が、ピンと張る僕……。


 しっかりしないと……。


 焦る僕…。


 いやいや、焦っても、仕方ない……。


 けれど、何にも分からずに、この世界アースラッドに、来たんだよ……。


 戦闘も、素人。元の世界の一般人以下……。喧嘩もしたことが、ない……。



 駄目だ……。腹をくくろう……。死ぬかもしれない……。恐怖する……。死ぬのは、嫌だ……。死にたくない……。いや、死んでも、いいけど、痛いのがな……。痛みに、恐怖する……。




 「マナさん……」



 涙目になりながら、マナさんの方を、見る……。


 なんて、情けない男だ……。



 「シュンタロさん……。信じてください……。自分を信じてください……。私も、守ります……。それに、シュンタロさんには、私の力を増幅させる『力』が、あります。私が、シュンタロさんを、死なせません……。それに……」



 続けて、マナさんは、こう言った……。



 「精霊王たちの加護を受けた装備品たちも、シュンタロさんを強く守ってくれるでしょう……。シュンタロさんの強い気持ち……それだけで、全ては、導かれるでしょう…。私も…この世界アースラッドも……」



 そうか、そうなのかっ!!



 涙をぬぐう、単純で、情けない男、僕シュンタロ……。



 マナさんに、慰められて、ようやく、顔を上げることが、出来た……。


 まだ、目は、腫れているかと、思うんだけど……。



 「では、参りましょう!!シュンタロさんっ!!シュンタロさんは、【全界スベテヲ救世主スクウモノ】なんだからっ!!」



 僕を見て、満面の笑みを浮かべるマナさんっ!!


 強いっ!!!


 素敵っ!!!


 僕は、マナさんを見て、安心するのだった……。





 


 


 

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挿絵(By みてみん)
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