女神様マナさんの光臨!!~まぶしすぎるその癒しの超回復魔法系チートユニーク『スキル』【神界の救世主】を浴びせられた僕はマナさんにっ!?~
初めての小説投稿になります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
ピロン…
暗闇の中、ベッドの上で、小説投稿サイトを開く。
光輝く画面に、映し出されている僕の素顔が、ニヤけている。
【感想が書かれました】
「フフッ…」
嬉しすぎる赤い文字。
【とても良いお話ですね。次も楽しみにしています】
「うおお…!!」
「これこれ!!」
毎度、毎度、この言葉に、どれだけ救われて来たことだろう…。
毎回、小説投稿の度に、感想を僕に与えてくれる。
その希少なまでに唯一にして特別なたった1人のかけがえのない僕だけの存在。
その方のお名前は…。
【マナシス】
僕にとって、たった1人の、ブックマーク登録者。
どうやら、女性らしい…。
【こちらこそ、ありがとうございます!!毎回、励みにしております!!次回も、楽しみにしていて下さい!!】
僕は、返事を書き、自身の心が、明るくなってゆくのを感じる。
「ああ…、この方が、僕の奥さんだったら良いのに…」
変な妄想を、ひとしきり繰り広げて、さらに展開。しばらく、夢の狭間に浮かぶ、小さな至福のひとときを、脳内で味わいながら、愛でる…。
ーなぜこうなったのか?ー
それは、マナシスさんこと、マナさん(僕が、自分の心の中で勝手に、そう呼んでいるだけなんだけど…)によって、僕が、愛してやまない小説投稿サイトに、マナさんの一遍の詩が、投稿されていたのを、たまたま僕が、発見してしまったことから、始まったのだった…。
…
『書く者たちへ』
…
と、銘打たれたマナさんの詩。
なんでも、失われた言葉の力を、取り戻して、世界という【ものがたり】を、救ってほしい…。というものだった。そして、それは、世界という【ものがたり】を、救うことは、なんでも、僕らの手に委ねられているとのコト…。
「うーん…」
僕ぁ、頭を、掻きながら、しばらく、考えた…。
「すごい。凄すぎる…」
なんだか、ただの詩に、みえない。
しかし、何を言っているんだろう、この人は?
『世界』=『ものがたり』… だ、なんて!!
ピロン…
【凄すぎですね!!僕も、『世界』という『ものがたり』の主人公に、なりたいです!!】
直ぐさま、返信した。
マナさんは、どう、思っただろうか?
そんな、マナさんの想いを、受けとめて…かどうかは、分からないけど、僕ぁ、このマナさんの詩が、きっかけで、僕自身、初めて小説を、書くことになったワケなんだ…。
マナさんのいう言葉の力を失った世界を取り戻すための冒険のものがたりを…。
しかし、それは、「始まり」にすぎなかった…。
それから、毎晩、悪夢をみるようになってしまった…。
悪魔のような女性の夢を…。
黒く大きなダイヤのような瞳に、血のような真紅の口唇が、艶やかに光り、腰までもあろうかという漆黒の長い髪の毛が、靡く。透けるような白い肌で、長身。スラッとした美脚に、一瞬見惚れそうになる。うずめたくなるようなお尻から、しっかりと、くびれたウエストと、おへそが、続き、ギュッと詰まった胸の谷間が、大きく揺れている…。どうやら、彼女は、黒色の下着のみで、その陰影や立体感が、目に視えて強調され、吸い寄せられゆく…。匂いまでも…。
そして…。
ここまでだと、男性なら、大いに悦ぶべき夢では、なかろうか?
もしも、女性なら、爽やかなイケメン男子、あるいは、筋骨隆々なのに優男な青年、筋肉マッチョなお兄さん、お相撲さん的クマさんみたいなポヨポヨ系彼氏、男盛りダンディなオジ様…に、良いムードで、良いところまで、いっちゃう夢?に、なるんだろうか?
だけど、この後の、アハンウフンの展開の最中に、いつもどおりのアラーム音が、けたたましく、鳴り響く…。
「す、すみません…。え、延長を、っお、お願いし…マス…」
悪魔の目覚し時計に、引き戻される…。
現実という、僕らの忌むべき空間。肉体という自身の魂の容れ物が、存在する世界。
近頃は、厄災級、災害級の惨事が、続け様に、誰の身にも起こりうる憂うべき世界…。
幸い、現実のチカラは、凄まじく、夢からいつも、僕を、目覚めさせてくれる…。
寝汗が、ひどい…。
いや、朝起きた後の、疲労感、脱力感が、半端なく、凄まじいのだ…。
まるで、何日もの間、ぶっ通しで働かされ続けたような疲労感…。
いきなり、気力も体力も、あったもんじゃない…。ここ数日、仕事には、とても、行けず、休み続けて、毎日、寝込んでいた…。それでも、回復しない…。
それは、毎晩、昼間でも、例の『夢』を、眠る度に、見るからだ…。
「まさか、サキュバス!?」
夢を介して、人間を誘惑することで、生気あるいは、精気を吸い取り続ける悪魔だ。完全に吸い取られた者は、やがて、死に至るという…。女悪魔なら、サキュバス。男悪魔なら、インキュバス。両性具有で、対象者の性別により、姿を変えるとも言われている…。
それでも、自身の小説は、エタらせるまいと、必死に書き上げ続けた…。いや、全く書けない日もあった…。
だけど、諦めきれなかった…。それは、唯一にして無二、特別なる存在である、かけがえのない【マナシス】さんこと、【マナさん】が、いてくれるから…。
「今日も、読んでくれるかな…?」
「マナさんって、呼んで良いですか…?」
ひとり、朦朧としながら、つぶやく…。
夢と現実とを、何日も、何回も、行き来し、なんとかかんとか、這いながら、病院に、行っても、治療方法も、なく、ただ、安静と、休養を、とだけ言われ、なす術も、なかった…。
【マナシスさん、ごめんなさい…。病気で、かけません…。今まで、ありがとうございました】
最後のチカラを、振り絞って、かいた…。
バタッ…。
僕は、人生で初めて、倒れた。
動けなかった…。
もはや、僕は、小説ではなく、自分自身をエタらせた…。
孤独死…?
近隣の人から悪臭の通報で見るも無惨な姿で警察に発見され、回収され、特殊清掃員の方々に、お世話になる…。
「終わったな…」
僕の思考のカケラが、そう言った…。
ピロン…
【感想が書かれました】
…
手元に、転がり落ちて、黙ったままのはずの物体の画面が、光った…。
しかし、読めない…。
動か…ないんだ…。
考、え…るの、も…
ピロン…
【感想が書かれました】
…!?
ピロン…
【感想が書かれました】
…
ピロン…
ピロン…
そうやって、立て続けに、メッセージ音だけが、鳴り響き続く…。
上から俯瞰している僕の目には、画面に、そう表示……いやいや、こんなこと自体、あり得ないコトなんだが…っ!?
幽体離脱?
してる?
その一瞬…。
まさに、その刹那…。
僕の愛してやまない小説サイトの画面上から黄緑色の神々しい光が力強く発せられ、あたりの空間の全てを、愛と、やすらぎと、癒しで、満たし、衰弱しきった瀕死の、あるいは、一度死んだかもしれない僕の肉体と心と魂の全てを、つなぎとめ、包み込み、ファンタジー世界のヒール系超回復魔法にあたるであろう、後に知るに至る異世界の概念、超ファンタスティック、マナさんだけのチートユニーク『スキル』【神界の救世主】の発動により…。
「な、なんて…、気持ち…良いんだ…ろう…」
神々しい光に包まれながら……、僕は、再び、微かに…、静かに…、瞼を…、少しだけ…、開けることが…、出来た………。
ピクッ……。
そこには……、目の前には………、神々しいまでの……光の……オーラを……纏った……、美しい……、ひとりの……、女性……、の……、姿が…………。
…………っ!?
詩、『書く者へ』
作者、『A・m・K』より
(許可のもと引用)
最後まで、読んで頂き、誠に、ありがとうございます。