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君と見たあの夏の景色。  作者: はるかたゃん
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一周忌

夏休み。


鬱陶しい、五月蝿い、蝉の声で私は起きた。



あぁ、もうお昼過ぎてる。



夏休みが始まってから完璧に昼夜逆転してしまっている。



最悪だ、本当に。



今日は花火大会だっけ。



そう、忘れられない一年前の話。



君はいなくなってしまった。



「今日で一周忌だっけ?光輝」



そう、一年前に光輝は死んだ。



今日と同じように鬱陶しいほど暑い夏。


汗とともにべったりと顔にまとわりつく髪の毛。


五月蝿い蝉の声。



打ち上がる花火の音と、屋台からする美味しそうな焼きそばの匂いをよく覚えていた。




私は一年前まで芸能活動をしていた、夏休みは撮影やらなんやらで忙しかったのを覚えている。


花火大会は光輝と一緒に行くという約束をしていたのに急に打ち合わせが入ってしまった、番組のプロデューサーがどうしてもこの日じゃないと行けないと言ったので仕方なく行くことにした。



「はるちゃんにも色々事情があるのは知ってるよ、仕方ないからいっておいで!」



「ありがとう、打ち合わせが終わったらすぐに新幹線で帰るから、間に合うようにする」



私が住んでいる所から、事務所のある東京まで、新幹線を使えば1時間以内で行ける。



すぐに帰ってくればいいんだ。




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