己を知ろう
Pv500ごえだー!ワッショイ\(゜ω\)(/ω゜)/ワッショイ
空が晴天に恵まれ、僕の首がようやくすわった日のお昼時。
僕たち一家は教会に足を運んでいます。
その目的は---ステータスを得ることです!
なんとこの世界の赤ちゃんたちは、ファンタジーの次世代を担っているいうのに生まれたときから魔法をはじめとする。ファンタジーの代名詞といっても過言ではないあのスキルや、その源である魔力を使えないと言うのだ!教会で神様かなにかに世界と繋げて貰うことで始めてそれらをものにできるらしい。
首がすわるまでの間、ベットの中でずっと魔力とはなんだとうめき続け、ステータスは見えないのかと頭のなかで『ステータス』と唱え続けた日々はなんだったのだろうか・・・。
まあそれにも1つだけ例外はあるらしく、絶対に持ってないわけでは無いらしいらしい。人間だと難しいみたいだけどね。
頭のなかで両親の話を再確認しながら僕の頬を触ってわめいている両親をあしらっていると、頭上から聞きなれないおじいさんの声が聞こえてきた。
「イルナス様。アルベルト。少しは落ち着いてはどうですか?」
ちなみにイルナスが母で、アルベルトが父の名だ。どうやら僕の両親が周りの人に迷惑をかけたようです。ここは不甲斐ない親の代わりに頭を下げておこう。
そう思ってぺこりと頭を下げると、何故か周りにいた奥様方が黄色い声をあげ、お父様方はほっこりしはじめた。訳分からん。
「そうは言いますが、カイズさん。アインちゃんが可愛すぎるのがいけないのです!」
「そうだぞ。この天使を愛でずに人であると言えるのか!あと少しは俺に対する態度の向上を要求する!」
「まあ可愛いのは分かりますがね。まるで天に祝福されたかのようだ」
「聞けよ!」
なんか知らないけどべた褒めされた。そんなに両親が怖いのか知らないけど、お世辞を言われてもなぁ。
以前、家で鏡を見つけたことがあり、そのとき当然自身の全貌を見れたのだが。父のようなイケメンフェイスではなく、母のような慈母のように優しい顔でもなく。前世の僕が金髪紅目の某吸血鬼みたいな配色になったそのまんまの顔だった。勿論赤ん坊の時のが頭につく。
割りと本気で神を呪ったのは、それが今生で始めてだった。
ギャーギャーうるさい父をおじいさんは一度しばいて黙らせると話を続けた。
「あと次はそのアインくんの番ですよ。早く連れてきて上げてはどうですか?」
「はい。行きますよーアインちゃん」
「出来れば剣にも適正があってほしいな」
剣か。確かにそれもいいが絶対に魔法はほしい。
おじいさんが水晶を祭壇のような所に置くと、手元に羊皮紙を広げた。見た目だけだと悪魔召喚みたいだな。
「さ、ではここに手を置いてください」
言われた通りに右手を水晶に乗せる。・・・ひんやりした感触が気持ちいい。水晶はピカピカ光っており、そして少しずつ体と何かが繋がる感覚。
結構時間がかかりそうなので、左手で水晶をぺちぺちしていると、また両親が溶けたが気にしない。
「終わりましたよ。手を離しても結構です」
結構水晶みたいな光り物は好きなのでちょっと名残惜しいが手を離す。
「カイズさん。予備の水晶は幾らで買えますかね?」
「エリクサーと交換でもいいぞ」
「あなたたちは子どもの我が儘のために神の薬を捨てる気ですか。そんなことしなくてもあげますよ。それより、ステータスの授与が終わりましたので結果を見ますよ」
やた。水晶ゲット!僕は水晶をお腹で抱えてペタペタしながら羊皮紙を見る。
言葉が読めるかと言う心配は、紙の方に言語理解の加護が付いているため、赤ちゃんでも読める特別製らしいので杞憂だった。
そして問題のステータスは・・・。
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名前:アイン・メルディウス 0歳
種族:人間
レベル:1
生命力:∞
魔力 :S
攻撃力:D
防御力:E
敏捷力:D
運命力:S
●ユニークスキル
○?
○?
●種族スキル
○竜の魂
●スキル
○大盾:SSS
●称号
○神の愛し子
○災いの打倒者
○尊き者
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その時。時間が止まった。
固まるおじいさんの顔面筋。
魔力が多いのが嬉しいのか微笑む母。
スキル欄に剣術系統がなくて落ち込む父。
最後に皆(特におじいさん)の顔を見てやってもうたと後悔顔の僕。
取り合えず。生命力の横の∞のマーク。
神様。やり過ぎ。と心から思った。
夏は暑くて嫌いですが・・・頑張ろー。うん