白髪の少女
すみません!不定期にもほどがある間投稿できないですみません!
親父殿にテスト結果にまつわることで金庫に電子機器を封印されていて、ようやく解放されました。
これから冬休みなのでそれなりに投稿頑張ります!
ジロジロと寝起きの女の子を眺めるのは失礼なことはわかっている。だが、なぜかその時僕は彼女から目を離せなかった。
別に同じ容姿の者が生まれたとして、珍しくはあってもおかしくはないと思う。それでもそれに違和感を感じずにはいられない。妙な胸騒ぎが僕の心に巣くる。
「おはよう」
「あっ!お、おはよう」
話しかけられてやっと正気に戻った。遅まきながら自分が相当無礼を行っていることを悟ってすかさず謝る。
「ごめん。ジロジロ見て」
「ん」
「え、と・・・」
「・・・」
き、気まずい。なんとなく『気にしてない』的なニュアンスは感じ取れたけど、無言に入られるくらいなら罵倒された方がまだましだよ。
やらかした本人から話しかけるのも気まずく、だからといっても話しかけてももらえず、暫く無言と宙を舞う蝶が空気を支配する。
結局自分から話しかけることになった。というかそうするしかない。
「ねえ?君の名前は何?」
「ラビニス」
「そうか。僕はアイン。よろしくラビニス」
「ん」
「・・・」
「・・・」
会話終了。どーすんのこれ。別にコミュ障じゃないけど。
しかしこの子誰だ?なんで城の庭にいるんだ?やはり地位の高い貴族とかの血筋なんだろうけど、アレクさんが言うにはもう人払いされた後らしいし、・・・やはりそうなんだろうか。
僕は無言で『竜の目』を発動させようと意識を集中させ---ッ!!?
「どうか、した?」
「い、いやなんでも」
いざステータスを見極めようとした瞬間、それまで宙の蝶に目を向けていた彼女が急に此方を向いた。
それに驚いて『竜の目』が切れてしまい、見え始めていたステータスが靄のように消えていく。もしかして気付かれたか?僕と変わらないかそれより小さい女の子に?
「これは油断できないかもな・・・」
「・・・うとうと」
やっぱり気のせいかもしれない。
始まる前から慣れる気のしない貴族社会にビビってるからだろうか。もう少し楽にいかねば。
ああ。学生生活は良かったな・・・。
「・・・よいしょ」
「うん?どこ行くの」
日本での日常を恋しく思っていると、ラビニスは急に腰を上げて立ち上げる。
「お迎えが来たから・・・」
「お迎えって---うわっ!?」
「お迎えに上がりました。ラビニス様」
振り返ってラビニスの視線の先を見ると、それまで確かにいなかったはずのメイドさんがいた。
絹のような黒髪の和風美人にもメイド服って似合うんだなってことはさておき、見たところ丈も長いしどう頑張ったって完全に音を殺せる服装じゃないはずだ。こちらも明らかにただものじゃない。
そんな彼女はラビニスの方に歩み寄り、頭についた花びらを取り除く。
「またこんなに花びらを絡ませて・・・。女の子なのですから身だしなみにも気をつけませんと」
「ん、くすぐったい」
「ほら、じっとしていてください」
主従関係にあるようだが、傍から見ると仲のいい姉妹の様だ。性格もどちらも静かというか大人しくて似ているように思える。
身だしなみを整え終えると、メイドさんは僕をちらりと見てラビニスに話を促す。
「ラビニス様。この方はどなたですか?」
「アイン」
「そうですか。アイン様。ラビニス様と遊んで頂き有り難うございました」
「あ、はい。こちらこそ」
「それではまたの機会に」
そう言い残すと2人は森の奥に姿を消した。
さて、僕もそろそろ戻ろうかな。それにしても・・・。
「結局誰だったんだろうな、彼女」
「王女様よ」
「あ、やっぱり?」
花を踏まぬように立ち上がって、ルナリスさんの下に向かう。
「気付いてたの?」
「どっちの意味ですか」
「どっちもよ」
ちなみに彼女の正体とルナリスの接近のことね。
「だってアレクさんが人払いをしたって言ってたので。
その上でここにいるなら身分の高い人でしょ?
ルナリスさんは普通に歩いて来ましたし」
「これでも国随一のシーフのつもりだったんだけど・・・自信無くすわね・・・」
・・・それでも、あのメイドさんの接近には気づけなかった。魔法も見えなかったし、一体どんな術を使ったのか検討もつかない。
「それじゃ城を案内するわ。はぐれないように気をつけて」
「はい。よろしくお願いします」
その後城の中にある荘厳な教会に、廊下に並ぶ騎士甲冑を見せられたが、頭から2人のことが離れなかった。
久しぶりなんで違和感あるでしょうが徐々に調整していきます。




