叔父と対面しました
遅くなってごめんなさい。あとPv7000超えて嬉しいです
我が家のベットとは全く違う形のそれの上で僕は目覚めた。
ふかふかした感触が素晴らしい。・・・いや別に両親のこしらえたベットが不満だった訳じゃないよ?でもあっちが普通の素材+凄腕職人だとすると、こっちが厳選素材+凄腕職人みたいな感じなだけでね?でも本当にさわり心地いいな。埋もれて感触をもっと感じて---ぐぅ・・・。
「いや寝んのかよ!」
ハッ!うっかり眠ってしまった!ナルシアにばれたら叱られる!って父じゃない男の声?
僕は上体を起こしてそこにいた緑の髪と瞳の男の人に挨拶した。
「おはようございます。それとどちら様で?」
男は呆れた顔をすると直ぐに笑って挨拶を返した。
「お、おう。俺はハドル・スレイヤーだ。お前の両親の友達だよ」
「へー・・・そうですか---っ!?」
ここでようやく、僕が寝るまで何をしていたかを思い出した。
確か魔物から避難してたけど、山で崖崩れが起きて分断されて。山から降りたらあのオーガに襲われて死にかけ。最後に写ったのは幼なじみの背中・・・。
僕はベットから飛び起きてハドルに問う。
「リズィは!子供たちは無事ですか!?」
仮にも不死の身でありながら、気絶してリタイアするとはなんともだらしない。これで誰かが死んでいたら、僕は死ぬ方法を探してでも自分を殺したくなる。
「安心しろ。皆ナルシアや自警団の奴等も擦り傷程度だ。てか皆自分よりおまえの方を心配していたぞ?丸3日寝てたんだからな」
男がそう笑って答えると僕は気が抜けたように脱力し---
「3日も寝てたの!?」
「ああ。ぐっすりと。添い寝しても起きねぇくらい」
添い寝・・・?まさかこの男---そっち系か!?
「近寄るな変態!男の敵め!」
その言葉の裏側に込められた意思をはっきりと受け取ったのか、男は両手をブンブンして騒ぎ始める。
「ちょっとまて!それは俺じゃなくてルナ「何いってんのよアンタは!!」ヒデブァ!!?」
「何事!?」
突然扉ごと少女がハドルをぶん殴ったぞ!?少女は軽く顔を朱に染めて肩を上下させている。扉の下敷きのハドルは・・・落ちたな。目がイってる。
急展開に目を白黒させていると少女が涙目ながらもオーガでも殺せるような視線を向けてきた。
「聞いてないわよね・・・」
「は、はい?」
「このハゲが喋ったことなんて聞いてないわよね・・・!」
「イェスマム!」
これは否といえば死亡フラグまっしぐらだな。実際聞こえてないけどそうと言わねば存在が消される。
少女はその返事に安心したかこほんと1つ咳をして続ける。
「それじゃあ、初めまして。私はルナリス。ハーフエルフよ」
「それはご丁寧に。アイン・メルディウスです。ヒューマンです。」
この世界には人種差別は全くといっていいほど存在しない。何せこの世界はスキルという恩恵を直接神に渡されるのだ。その神に創られたものと思えば皆が同志と考えるのも無理ないだろう。
だから名義としては区別されたりしているが、どの種族も皆仲良く、ハーフなんかもしょっちゅう生まれるから珍しくない。
そんなハーフエルフの少女はその名前を聞くと、茶色の短髪と少し長めの耳を少しだけ震わせて笑った。
「メルディウスねぇ。やっぱりあなたはあの2人の子なのね」
「両親を知ってるんですか?」
「知ってるもなにも、この国じゃ知らない人はいないくらいの有名人よ?あなたの親は」
そうなのか。まあ、あんだけ大きな家持てるだけの資金も持ってるんだからそれに準ずる名声もあってしかるべきか。
「ちょっと!どうしてドアが壊れてるんですか!?」
壊れたドアの先から数人が顔を出し、先頭にいた女性が顔を出した。
あと、やっぱりドアは怒られたな。南無三。
「やばっ!マルラ!?」
「『やばっ!』ってなんですか!最初からそう思うならしなければいいじゃないですか!」
「だってハドルが「言い訳無用!」・・・ハイ」
どうにかルナリスさんも抵抗しようとしたが、やはりやらかした側からだと無意味だったか。正座で説教喰らってる。
まあ、そっちもそっちで対応しなきゃならんことはあるんだろう。でも僕の目下の問題にはなにも関係ない。
僕が今すべきことは---
「坊ちゃま!よくぞご無事で!」
「大丈夫?痛いところはない?」
---いつも以上に過保護になってるナルシアを引き剥がすことと、今すぐ泣きそうなリズニアをなだめることだ!!
世のケモ耳好きたちよ!健全な男子であり、ケモナーでもある僕には君達の『何贅沢なこと抜かしてやがるとっとと変われ!』という意思はよく分かる!でもこのままだとナルシアの巨と頭につかないまでも十分に大きめな胸で窒息して死んでしまう!
世の変態紳士たちよ!健全な男子であり、割と年上の方が好みの僕には君達の『少女の泣き顔ヒャッホォォォイ!!!』という意思はちょっと分からない!だからどうしても可愛い幼なじみの泣き顔を見てメンタルを殺したくない!
「ナルシア。僕は元気だから落ち着いて」
「でもあんなに怪我をされて!死んじゃうかと思ったんですよ! 」
「分かった。分かったからちょっと放してくれないか?このままじゃ僕死ぬから」
「あっ!申し訳ありません!」
「リズィも」
「でも・・・」
「いいんだよ。とりあえず皆無事だったんだ。今は悲しむより喜ぼう。僕も笑ってるリズィの方が好きだよ」
「・・・うん」
多少もたついたものの、なんとか押さえられたようでなによりだ。
・・・後ろから『なんか女あしらい上手いわね』とか『あの人からの負の遺伝でしょうね』とか聞こえ得てくるのは気にしない。
「やあ、起きたかアイン。仲間たちとは皆挨拶が終わったようだな」
また部屋に人が入ってきた。名前を呼ばれたからには、ちょっと無視は出来ない。
2人から視線を離して入り口の方を見る。
そこに立っていたのは長身の男だった。
細身ながらも引き締まった体に鷹のように鋭い眼光。そして何より燃えるように紅い髪と瞳。
「初めましてだアイン。俺はガルロス・イフリート。君の叔父だ」
どうやら初めての親戚へのご挨拶になるようだ。
もうちいと続けます。
9/7帳尻を合わせるため修正しました。




