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物語の切れ端。  作者: 空月


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35/72

魔王討伐パーティ内、異世界人たちの会話。




「……ねえ、君行きなよ」

「やだよまだ死にたくねぇよ」

「いくらなんでも無関係な人間を死なせるようなことはないって。いいから行ってきなよ」

「そういうお前が行けばいいだろ」

「この純然たる非戦闘員をあんな状態のやつの前に送り出すとか血も涙もないの君」

「非戦闘員とか嘘つけ。広範囲殲滅魔法放てる人間が大ボラ吹くな」


「……何不毛な言い争いしてるの?」

「死亡フラグの押し付け合いほど醜いものはないよねェ」


「「お前が言うな」」


「……。あっちでなんか怒りのオーラ纏ってる人の原因、もしかしてこれ?」

「これとかひどいなァ。オレ泣いちゃうよ?」

「そうだね嘘泣きはするだろうね」

「つーめーたーいー」

「伸ばしてしゃべるなうざい。で? 何したの」

「ちょっとつっついただけだってェ」

「つっついたどころか突き刺してえぐってかき回しただろうか」

「やだ何その表現グロい」

「えー? 捉え様によっては××くなァい?」

「検閲入りましたー」

「規制厳しいよなこの世界」

「それ以前にメタすぎないこの会話」


「まあ詳しい内容はめんどくさいから聞かないけど」

「おいコイツめんどくさいとかハッキリ言ったぞ」

「彼女が面倒くさがりなのは今に始まったことじゃないよ」

「そこがいいんでショー?」

「うるさいな。あの人は私たちと違って真っ当なこの世界の人なんだから、あんまり引っ掻き回しちゃダメでしょう」

「まあ、僕たちがいるだけで彼の在り方を歪めているのは否定しないけど」

「でも今更じゃね?」

「今更でも。ただでさえ利用してるんだから、せめて誠意を持って接しないと」

「誠意とかオレと一番縁遠い言葉だよねェ」

「自覚あったの。……じゃあアンタはいっそ関わらないようにすればいいよ」

「パーティメンバー、しかもリーダーに関わるなとか何それ無理ゲー」

「私を介すればいいでしょ。一応アンタ私の使い魔的なアレだし」

「えー? ……まァオレはそれでもいいけどー?」


「……これ、原因考えると火に油を注がねぇ?」

「ダメだよあの子自分に向いてる矢印にちっとも気付いてないよ」

「鈍いっつーか多分意識にさっぱりないんだろうな……。女性の憧れの騎士団長様も型なしだな」

「それはまあ仕方ないよ、文字通り世界が違う人だしさ」

「オレとしては役得だからなんでもいいけどねェ」

「「お前はもう少し反省しろよ」」





お題:真紅の怒りをまといしあの人 制限時間:15分 で挑戦したもの。微妙に修正済み。


異世界生まれ異世界育ちの勇者サマと魔王討伐の旅をしてる異世界人たちの会話。

多分異世界人たちも各自バラバラの異世界出身。


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↑反応があると軽率に続きを書いたりするかも
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