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物語の切れ端。  作者: 空月


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31/72

三月とお土産と私。





 学校から帰ったら、部屋で幼馴染がくつろいでいた。


「おかえり」

「……ただいま。ええと、三月。何でいるの?」


 確かお隣さん一家はは明日まで旅行中のはずだ。今回はヨーロッパ方面に行くとだけ聞いていたけど、日程が変更になったんだろうか。


「何でって、帰ってきたから」

「いやそういうんじゃなくて……」


 一応つっこんだけど、何かもうどうでもいいような気もする。三月がこうやって勝手に部屋に上がり込んでる(多分お母さんあたりが許可したんだろう)のは、よく、とは言わないもののそこそこの頻度であることだった。

 旅行から早く帰ってきたらしいことだって、出資者たるお隣さんのご両親の心一つで旅行期間が延びたり縮んだりするのはいつものことだった。


 とりあえずは荷物を片付けよう、と机に近づいたところで、そこに見慣れないものがあるのに気付く。


 まず、風景写真のポストカード。これは多分、旅行前に私が「北欧のお城ってロマンがあるよね」とか何とか言ったのを、写真は面倒だけどこれくらいならいいか、とかそんな感じで買ってきてくれたんだろうと思う。つまりお土産だ。

 食べ物関係のお土産は既にお母さんに渡してるだろうから、そういうのはここには無い。

 何か私から指定でもしない限り、三月はお土産を一種類しか買ってこないので、いつもならこれで終了だ。


 だけど、ポストカードの横に、さらに見覚えのないものが置いてある。

 お土産らしい包みどころか、包装すらされてない。だから三月が持ってきたものじゃないのかと一瞬思ったけど、これはどう見ても私の所有物じゃないので、やっぱり三月が持ってきたんだろう。


「三月、これ何?」


 持ち上げた――シルバーネックレスを示すと、人のベッドでのんびり雑誌を読んでいた三月は、気のない様子で「あげる」とだけ言った。


 ……いやだから、そうじゃなくて。


 思ったものの、つっこむのも不毛な気がしたので呑み込む。

 しかし改めて眺めてみると、デザインはシンプルながら可愛くて結構好きな感じだ。

 真意はわからないし、何の気まぐれかもさっぱりだけど、くれるというならありがたくもらうとしよう。


「ありがとね」

「うん」


 そんな会話だけで、そのネックレスについては終わった。

 それが数日後の私の誕生日のプレゼントだったということは――後日知ることになるのだけど。





お題:もしかしてプレゼント 制限時間:15分 で挑戦したもの。


タイトルでわかると思いますが「三月と私。」と同設定の幼馴染二人の話です。

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↑反応があると軽率に続きを書いたりするかも
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