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77/135

77粒目

我等が狸予報では、

「昼前までは曇り、昼過ぎは晴れ」

と予報された翌日。

「おはよーございまーすっ!!」

「フンッ!?」

「……の?」

「おっ……?」

我等は、栗毛女が元気いっぱいな声で迎えに来るまで眠りこけていた。

「昨日のパン、美味しかったです!」

空気みたいに食べられちゃいました!

「姉さんも感激してましたよ!」

と声だけでなく、気力も体力も満タンそうな栗毛女に。

「えっ!?いいんですか!?ぜひぜひ頂きますっ!」

今朝は狸擬きのリクエストである、ホットケーキを焼いて勧めれば。

「……んっふ♪」

気に入って貰えたらしい。

狸擬きと競うように食べている。

食後に珈琲と紅茶を用意し、男が煙草を栗毛女に見せるけれど。

「いえ、お気持ちだけ頂きます」

栗毛女は手を振り、

「ご存知の通り、修道院は煙草もご法度なんですよ。シスターはこっそり吸ってる人もいましたけど。そのせいか、大人になっても煙草は駄目って刷り込みが強くて、修道院出てからも吸ってないです」

酒も同様らしい。

「えぇ。母親が酒も煙草も嗜む人だと聞いていたから、反面教師かもですね」

(……おやの)

またも、背後のちらと水が揺れ、狸擬きもパチリパチリと不思議そうに瞬きしている。

しかし。

何やら。

(……加護や守り神とはま、た違いそうであるの)

母親の話になると、水は露骨に姿を現す。

けれども。

(我等に害をなすものでもなさそうだからの)

放っておけばいいだけの話。

「朝から御馳走さまでした!今日も張り切ってガイドしちゃいますね!」

軽く片付けをしてから、宿を出る。

仕事場が保有しているお舟を停めているという、中型のお舟が通れる大きな水路へ向かいながら、

「あ、ちなみに姉さんは、今日も事務所で書類仕事だそうです!」

とのこと。

なんと。

休みではないのか。

「本人曰く『今日だけ!』と言ってましたけど、事務所の惨状に白眼剥いてましたから、どうでしょうね!」

何とも、損な性格である。

気が向いたら差し入れにでも行くか。

「……それでですねぇ」

ふぬ?

「さっきから思ってたんですけどぉ」

栗毛女が、急に意味ありげに声の音質を下げ。

(なんぞ?)

と、男と共に構えると、

「そのセーラーカラー、すごーく可愛いですね!!」

我の服を褒められた。

「の?」

青の国で、男が我に衝動的に買い与えたものだけれど、今まであまり着る機会がなかったのだ。

こちらは特に国の、街の色もないしと、荷台から適当に見繕ってきたもの。

男のチョイスであるから、そう間違いはないだろうとは思ってはいたけれど。

「青の国のものです」

男が答えると、

「んー、空の妖精さんみたい、可愛いなぁ」

と、へにゃりと崩れた相好だけでなく、声にも僅かな艶が混じり。

(おやの?)

どうやら、我を含めて褒めてくれているらしい。

それは無論、嬉しくないわけではないけれど。

それに対し、わざとらしい咳払いと共に足を止め、

「おいで」

と、手を繋いでいた我を抱き上げてくるのは男。

おとなしく抱かれると、

「えぇー……?」

栗毛女は呆れた表情を隠さず、

「あのぉ、たまに、兄馬鹿とか過保護とか言われたりしません?」

男を見上げるけれど。

「いや、言われませんね」

いっそ清々しい笑顔。

そう、皆、口には出さなかった。

誰も彼も皆、大人であったからだ。

けれど、口には出さずとも、もれなく顔には出ていた。

栗毛女は大きな溜め息と共に、再び先を歩き出すと、隣に並んだ狸擬きに、

「どうやら眼鏡姉さんは、脈なしっぽいですね」

と、こそこそ話し掛けている。

「フーン」

あの男は主様に忠誠を誓っておりますので、と狸擬き。


宿からはそう大した距離はなく、細い小舟用の渡場がずらりと続く、大きな水路に出ると、

「あそこの3番目の渡場の舟です。小さな舟ですけど、その分、街の細部まで見て回れますので」

栗毛女は足取り軽く渡場へ降りていく。

水路に幾つも突き出た渡場には舟が浮かび、街中もそうだったけれど、まだ人の気配は少ない。

「みんな動き出すのはこれからですね」

朝は遅くて夜は早いと。

今朝も、我等が寝坊したのではなく、この栗毛女が異常に早く我等を迎えに来ただけな気がしてきた。

その栗毛女は、渡場の先の、水底から突き出し渡場に固定された、太めの木の棒を掴むと、

「よいしょっ!」

片足を伸ばし、跨ぐように小舟を片足で固定すると、

「はい、お手をどうぞ!」

と片手を伸ばして来た。

男が我を抱えたまま栗毛女の手を取り、

「よっと……おお?」

だいぶ、かなり揺れる舟に乗りこむと、恐る恐る腰掛け、隣に我を座らせる。

狸擬きは、

「……フーン」

それに乗るのはとても怖いです、と頭と耳と尻尾を落とし、渡場から動かない。

「ののぅ」

どうするかのと男と顔を見合わせると、

「はいはい、お客様も失礼しますっ!」

と栗毛女が狸擬きをむんずと抱えると、

「フンッ!?」

「うわっ!毛量凄!」

栗毛女は驚きつつも我等の後ろに軽々と乗り込み、

「フーンッ!?……フンッ?」

狸擬きは、我の隣にぽんっと置かれる。

「もっとずっしりしてるかと思ったら、いやー、軽いんですね!」

ふわっふわ!ほとんど毛!柔らかくて温かい!

と狸擬きを抱えた感想を熱く教えてくれつつ、舟の後ろの出っ張り部分の板を開き、多分、万能石を填め、縄をほどいている。

「フンフン」

そうです、わたくしめはとても軽いのです、それが逃げ足の速さの秘訣なのですと、フフン♪と得意気狸は。

しかし、

「はい動きまーす!」

立ち上がった栗毛女の掛け声と共に、小舟がゆらりと動き出せば。

「フンッ!?」

途端に固まっている。

「お主、氷の島へのお舟は平気だったろうの」

「フンフンッ」

あれはポニーと荷台が乗る程度には立派で丈夫な作りでしたと反論される。

似たようなものに思えるけれど。

今まではどうしていたのかと、(かい)を、いやオールを器用に、そして易々と操る栗毛女に聞かれ。

男が、舟には乗らず川沿いの道を併走していた時もあると答えれば。

栗毛女は、

「わぉ、凄いですね!」

と驚いた後。

「んー、でも今日は、建物の間、歩道のない水路も通るので、タヌキさんが歩道を走って併走するのは、ちょっと難しいんですよねぇ」

と、前方に迫ってきた橋を潜るために、その場でしゃがんでいる。

その栗毛女は、今日も厚手のコートだけれど、下はパンツを履いており。

「舟は寒いので、船乗りはパンツを履きます」

そのため、

女性のパンツルック=船乗り

で間違いないそうだ。

大きな橋を抜け、街中の水路へするりと進んで行く。

小舟は曲がる時も淀みなく、

「とても慣れておるの」

「舟に乗りたくてガイドになったのもあるので」

お舟に乗れる仕事はわりと人気らしい。

まだ走るお舟の少ない中、小舟がすれ違える程度の水路の向かいから、ゆっくりゆっくりと、同じく小舟が向かってくるのが見えた。

乗り手は1人の男。

花を積んでいる。

「彼はお花屋さんです、1本から買えますよ」

季節柄数は少ないけれど、内地の方まで摘みに行っていると言う。

呼び止めてもらい、黄色い花を1本、男に買ってもらうと、枝を少し短く切って貰い。

「狸擬きの」

「フン?」

毛に埋もれた青い蝶ネクタイの所に差してやる。

「ふぬ、似合うの」

「あぁ、いいな」

「あらら、素敵ですね」

口々に褒められ、

「フーン♪」

ご機嫌狸。

多少は気が紛れれば良いけれど。

「タヌキさんとは、長いお付き合いなんですか?」

栗毛女に聞かれた。

ぬぬん?

長い?

そうの。

どうなのであろうか。

ただ、互いに生きてきた月日と比べたら。

「そうでもないの」

「フーン」

でも、この男よりは、主様といる時間はわたくしめの方が長いのです、と張り合う狸。

まぁ実際、ひと月も違わないけれだけれど。

お舟は水路を進み、一方通行と思われる狭い水路も抜け、

「もう少し暖かくなると、舟ではお花だけでなく雑貨とかも売られたりします」

馬車ではなく、水路でお舟の渋滞も起こったりすると。

街は徐々に歩道に立ち並ぶ店も開き始め、街も徐々に賑やかになってくると、我等と似たような旅行客と思わしき姿も増えてくる。

新鮮であると眺めていると、

「あー、昨日も買い物の時に言いましたけど」

「?」

「あんまり、こう、驚いたりしませんよね」

(ぬ?)

そうでもないのだけれど。

辺りを見回せば。

水路沿いを歩く旅行客と思われる人間たちの楽しげな笑い声。

向かいのお舟からやってくる、新婚旅行と思われる若い男女も、笑顔を絶やさずに肩を寄せ合い声を上げて笑っている。

「……」

「……私、もしかしてガイド下手ですかね?」

とその場でしゃがみながら真剣な声で問われ。

「いやいや、とても楽しいですよ」

と男が慌てて手を振る。

男のいう通り、そう、十分楽しいのだけれど。

男はいい大人であるし、我が一番はしゃぐのは浅瀬の川であるし、狸擬きが喜ぶのは山。

それでも栗毛女は、ううーんと顎に手を当てると、

「そうですね、まだ人も少ないし」

となにやら独り言を呟き。

「?」

先にある橋を見ると、栗毛女は、おもむろにオールを手放した。

「ぬっ?」

「えっ?」

「フーン?」

そして、

「少し揺れますよ!」

と声を上げると、その場で飛び跳ね、

「ののっ?」

「おお……っ?」

「フーンッ?」

橋の柵に手を掛け、手の力だけで、するりするりと橋を登り、消えて行く。

そして、お舟が橋の下を抜ければ、

「はーい、お待たせしましたっ」

橋の上から、我等の座る背後に見事に着地した。

軽いのか、着地が上手いのか、そのどちらもなのか、揺れもとても少ない。

「フゥンッ!!」

なかなかやるなチビ助と狸擬き。

「本当に凄いの」

「あぁ」

我等の拍手に、えへへと再びオールを手にした栗毛女は、

「人多くて危険だから、最近はあんまりやるなと言われてるんですけどね」

どうやら我等を楽しませるために、身体を張ってくれたらしい。

喜んでいると、またも前方に橋が見え、無意識に橋の高さ、幅、手をどこに置くかなどと考えていたら。

「君はダメだ」

男に釘を刺された。

(ぬぬ)

口になど、1つもしていないというのに。


栗毛女の軽快な操縦と軽やかな街の案内は続く。

「内地側の若い子たちは、この街で暮らすのが夢って子も少なくないと聞きますね」

内地で栄えている街も多いけれど、この街は、一線を画すらしい。

華やかで魅力があるのは、やはり港のお陰だろうか。

「あ、この辺りから住宅街、生活水路になります」

と教えられた水路に入ると、

「のの」

歩道を歩く、子供が持っていた小さなボールが水路に落ちた。

子供の母親が、虫網取りに似たものを探すけれど、すぐに栗毛女がオールで器用に掬い上げ、歩道に投げて戻している。

頭を下げる母親と手を振る子供に、栗毛女は軽く手を上げ、

「こうやって、舟乗りが落し物を拾うのも珍しくないんですよ」

ミモザの花の浮かぶ水路を進む。

水路の下は、色々な落とし物が沈んでいそうだ。

「満ち潮の関係で、歩道にも水が溢れる時期がありまして」

ほう?

「それを体験したくて、その時期に来られるお客様もいますね」

なんと、けったいな街でけったいな客であるの。

組合のことを訊ねてみれば。

「組合?あーなんか忙しそうですね」

あまり関心はないらしい。

「あ、でも組合だけはですね、速度無制限の印のある舟を持ってて、緊急事態時はその舟で飛ばすんですよ」

ぬぬ、それは楽しそうである。

なんとか乗らせては貰えないだろうか。

「んー、緊急事態時なので、ちょっと難しいかもですねぇ」

残念である。

そう言えば、この街では、まだ組合にも顔を出していない。

「あぁ、荷を送る時でいいかなと思ってるよ」

海を2つ越える遠い荷届けともなると、組合でないと対応してもらえなさそうだと。

栗毛女の操縦するお舟は、我等を乗せ、すいすいと街中を流れて行く。



「はーい、到着です!」

と栗毛女が渡り場に小舟を寄せたのは、狸擬きが毛の上から腹をサスサスと擦り出した頃。

「お腹空きました?ちょうどいいタイミング!はい、お昼はですね、実は昨日のうちに予約を入れておいた、ここですっ!」

少しの段差を上がった道の向こうに、"でふぉるめ"された魚の絵の描かれた看板の掛けられた店を指差された。

食堂と言うよりも、洒落た茶屋的な店は、入っていく客も若い女性の二人連れだったり。

「の、わざわざ予約が必要な店の?」

「はい!『とあるもの』を食べるには、予約をしていた方が確実なんです」

ぬぬ?

とあるもの、とはなんぞ。

「見てからのお楽しみですよー」

栗毛女に促され店に入れば、栗毛女は若い店員とは顔馴染みらしく、

「準備してあるよ」

「ありがとー!」

ハイタッチし、道沿いの窓際の席に通された。

レースの、丈の短いカーテンが愛らしい。

「食べて貰いたいメインだけは予約しましたけど、他はまだなので、色々頼みましょうね」

(いわし)を揚げて玉葱と酢漬けにしたもの、仔牛のレバー、芋の揚げ物は世界広しといえど、どこにでもある。

「レバーは好き嫌い別れるところですね」

我等は皆、

「ふぬふぬ」

「悪くない」

「フーン」

独特、と狸擬き。

我もそう嫌いではない。

が、積極的に食べたいわけでもない。

男が栗毛女に、

「お酒はどうされます?」

と問われているけれど、やめておきますとかぶりを振り、

「フーン」

飲みたいです、と狸擬きが訴えてくるけれど、無視する。

すると栗毛女に、

「……やっぱり、何かのお仕事なんですか?」

と不思議そうに訊ねられた。

(やっぱり?)

やっぱりとは。

聞き返す前に、

「あ、本命が来ましたよ」

栗毛女がニッと笑い。

「……の?」

「はい、これが食べて貰いたかった、イカ墨スパゲッティです!」

と。

我等の前に、イカ墨スパゲッティが置かれた。

これは確かに珍しい、と見た目に驚く我と男。

我も実物を見るのは初めてである。

物珍しさと新鮮さはピカ一であり。

一方。

「……フーンッ!?」

その場から飛び上がったのは狸擬き。

その見た目に、

「フンッ!!」

椅子から飛び降りて壁に引っ付いている。

獣からしたら、見た目の衝撃は人より強い模様。

我は元の世界で料理の本などを眺めていた時に、

「なんと、珍しいものを食べるの……」

スパゲッティも、イカ墨も存在は知ってはいた。

男も、イカ墨で和えるものは初めて見たらしいけれど、スパゲッティの存在は知っている。

しかし狸擬きは、

「フンフンフーンッ!?」

なんですかそのまるで主様の様な禍々しさと邪悪の塊のような物体は!!

と毛を膨らませ3倍くらいの大きさになっている。

「……ぬ?」

今度こそ窓から、赤の国まで飛ばしてやろうかと右手に力を込めると、

「イカの墨、ですか……」

狸擬きとまでは行かずとも、男もかなり驚き、おののいてもいる。

「……その、食に対して、とても貪欲な街なのですね」

の男の言葉に、

「そうなんです!水の街は、珈琲だけじゃなくて、美味しいものも多いんですよ!」

褒め言葉と受け取った自信満々な栗毛女の顔と言葉に、男が、珍しく躊躇しつつフォークを手にする。

我は、意外なところで、ずっと食べてみたかった「スパゲッティ」と出逢えたと、ホクホクし。

まぁただ、イカ墨という、(いささ)か衝撃的な組み合わせでの初体験になるのは予想外だったけれど。

男や、栗毛女の見よう見まねで、フォークでスパゲッティを巻き取ると、

「ぬん♪」

上手に巻けた。

(では)

「……あーむぬ」

目一杯、口に含めば。

「あっ」

栗毛女の慌てた声。

「むぬ?」

口の中は、想像したより癖の少ないイカの風味と旨味、そして微かな苦味。

にんにくも、たんまり効いており、

「ふむふむ」

(珍味枠かと思いきや、なんとも普通に美味であるの)

美味しいではないかと、むぬむぬ咀嚼していると、

「?」

なぜか男にも栗毛女にも笑われる。

「ぬぬ?」

なんぞ。

「イカ墨は、凄く色が付きやすいから、小さく巻いて少しずつ食べるのがいいらしい」

男が笑いながら我の口に布を当ててきた。

確かに、我は目一杯口に詰め込んだ。

「……」

そして口を拭かれた布は黒く、口の周りが泥棒髭の様になり、またおかしそうに笑われる。

「フーン……?」

濡れた布で口を拭われていると、恐る恐る席に戻ってきた狸擬きが、

「……フゥン」

本当に食べ物なのですかこれは、と鼻先を寄せ、

スンスンスンスンスンスンスンスン

と何とも行儀悪く、執拗に匂いを嗅いでいる。

「見た目は驚きましたが、とても美味しいですね」

「舌が黒くなるので、デートにはお勧めできませんけどね」

デートなんぞより、美味しいものの方が価値は遥かに高い。

我同様、見よう見まねでフォークにスパゲッティを巻き付けていた狸擬きは、覚悟を決めたように、

「……フーン」

ぱくりと咥え、

「……フゥン?」

むぐむぐ咀嚼をすれば。

「……フーンッ♪」

見た目はともかく、味は複雑な旨味に溢れ、このスパゲッティとやらもおいしいですねと、長い舌を黒く染めて、くるくるスパゲッティを巻きはじめた。

初めての料理に舌鼓を打ち、楽しく店を後にすると、

「わー!やっとお客さんたちを、驚かせることが出来ました!!」

栗毛女が、やったー!と嬉しそうに両手を上げる。

ののぅ。

栗毛女の街の案内、曲芸やオールの手捌きにも、とても感心したし驚きもしたのだけれど。

どうやら、全然反応が足りないらしい。

(ふぬ)

栗毛女を通して、少しだけ、街の印象も掴めてきた気がする。


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