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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

小さい私と大きい貴方

作者: 月守夜猫

私はチビでぺったんこ。

貴方は高身長でスタイル抜群。

私は7月の夏生まれ。

貴方は12月の冬生まれ。

私は元気で明るい人気者。

貴方は暗くて眠たげな独り者。


全然違う私達。

違っていても関係ない。

私は貴方が大好きだ。


私は前から抱きつく。だって貴方の綺麗な顔が見えるから。

貴方は後ろから抱きついてくる。

「なんで後ろからなの?」

と聞けば

「顔を見られるのが恥ずかしから」

って言って照れてる貴方がすごく可愛くて愛おしい。

抱きつくことは、恥ずかしがり屋の彼女なりの精一杯の愛情表現。嬉しい気持ちと顔が見えないことに対する少しの寂しさ、それと頭に当たる感触への少しの嫉妬の念。複雑だけどやっぱり嬉しい。


一緒に居ると貴方は初めて会ったときのことよく聞いてくるよね。

「覚えてない」っていつも言ってごめんなさい。ほんとはちゃんと覚えてるよ。


初めて会ったあの日。貴方が私をしつこい男の人から守ってくれたことを。でも、覚えてるって知られるのは恥ずかしいから忘れていることにさせてね。


いつもと変わらぬ下校中。

隣を歩く彼女を見上げる。いつも通り眠たそう。


貴方は私の大きな王子様。


前を向き彼女の手を握る。

彼女に聞こえないようにこっそり呟く。


ずっと側で守ってね?

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