身から出た錆 SS
何で俺がっ、こんな目にィィィ――!!
罪門終は、走っていた。己を追う、正義了子から逃げる為に。
「待てっ、つぅーのが聞こえねぇのかゴルァ!?」
「だから俺じゃねぇっつってんだろぉが!!」
「だったら何で逃げんだゴルァ!其れが、立派な証拠だろぉーが!!」
「……チッ」
逃げなきゃ好いんだなこんにゃろぉ!!と、半ばヤケクソに叫ぶと、終は足を止め立ち止まる。まさか立ち止まるとは思っていなかった了子は、立ち止まろうと足にブレーキを掛けるも、急に止まれるわけもなく、其の儘終の背にぶつかった。
「…ってぇ……てめっ!何しやがんだクソアマァ!?」
「……フンッ!殴られなかっただけ、マシだと思いなさいよね!」
其れよりッ!と、了子は終の胸倉を掴み、顔を此方へと向かせると、「何で、人の入浴中を覗き見たのかしら?」と、感情の籠らない笑みを浮かべて訊ねた。
「だぁかぁらぁ俺じゃねぇっつってんだろぉが!!」
「嘘吐くんじゃないわよっ!今、素直に覗きを認めれば、五分の四殺しで許してやるわよ?」
「それっ、ほぼ死んでんじゃん!瀕死じゃん!!」
冗談じゃねぇよ!何でそんな乳無し野郎の裸なんか覗くかっつぅの、と毒づく終の頬に、了子のビンタが決まる。
「………ふぅーん…。やっぱり、覗いてたのね?」
「……はっ?!だから俺は、違ぇって――」
「さっきアンタ、言ったじゃない。――『乳無し野郎の裸』、って」
「……あっ…いやぁ、ほらっ!お前の何時ものスタイルから、何となぁく想像して、だな…」
「私、出掛ける時は何時も、上手くパッドを詰めに詰込んでるから、家族以外、私が貧乳だって知らない筈だけど?」
「!?」
「こんのっ変態野郎ぉぉぉ!!」
その日、罪門終の悲鳴を聞かなかった者は居ないとか。
完
後書き
しょうもない内容ですみません(>_<)
リハビリで書いたのですが……ウン。文章って、難しい…
罪門は、罪の門を潜った者という意で、此の名字にしました。正義は、其の儘…
終と了子は、「終了」を掛けて((すんませぇん!!何と何を掛けたんですか?ってか、言葉が拙いのと支離滅裂で分からないんですけど…
ではでは(^o^)丿((逃げんなゴルァ!?
初出【2014年11月8日】を読み直して……
迷走しつつも、現実ならアウト!!!な少年漫画の、ちょっとえっちなシーンっぽいのを描けてて、、
私の好きなジャンルを書いてくれて、有難うな❗️私となりました(`・ω・´)❤️(←自画自賛タイム…)