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クソゲーに閉じ込められた俺のクエスト  作者: 葉月 優奈
一話:博士が作ったジャガーのミュータントが復讐するゲーム
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006

――ジャガーマン・ステージ1・山の中腹――

俺の目の前には、ゲーム画面が広がっていた。

吾亜の言うとおり、ここはゲームの中の世界だ。


こう見えても俺は、Eゲームのプロゲーマーを志す男。

アクションゲームは、俺の得意分野だ。

それにしても、『ジャガーマン』か。聞いたことがない。

最もNESのゲームを、俺は詳しく知らない。


梯子を使って、山の上を登ると背景が少し変わっていた。

ジャガーマンの中にいる俺は、コントローラーを使い外見のジャガーマンを進めた。

コントローラーを操作するだけで、ジャガーマン足は勝手に動く。


敵は相変わらず小さい、攻撃を当てるのがやっとだ。

慎重に位置を合わせて、ジャガーマンの位置を調節して……なんとか当てた。

このゲームは、かなり難しい部類。

操作がゆっくりだし、敵は小さい。

攻撃範囲も狭いし、何より攻撃を食らうとダメージが熱いクソ仕様。

それと、音楽がなぜかクセになる。なんだ、この軽快な音楽は。


「でも、大丈夫なの?」

「平気だ、耐えられないほどではない」

「気をつけてね。このゲーム、何が起るか分からないから」

「ああ、サンキューな。とにかく、早くクリアしてここを出ないとな。

バグったら、そこで終わりみたいだしな」

「うん。でも徳次郎は、ゲームが上手いからね」

「任せろ」言いながらも、ジャガーマンを進めた。

敵が小さいので、対処が難しい。

そんな俺の足元に、穴が開いていた。


(落とし穴か……入ったらやっぱり死ぬのかな?)

落とし穴の横を素通りしながら、俺は先を進む。

言っておくが、ここは山の中腹だ。誰が開けたのか分からないが、たくさんの穴が開いていた。

そして、小さな敵が邪魔してきた。


(ああ、ここでジャンプを使うのか)

操作説明を思い出した俺。同時に俺は、穴の方に向かう。

そのまま、走りながらジャンプのBボタンを押した。

押した瞬間、俺の体はそのまま穴に吸い込まれていった。



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