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細工とほそぼそ冒険者  作者: げんあん
8/9

神殿に参拝

昼すぎに神殿に参拝しに行った。

大神はまとまっているので鍛冶神の他にも投げ入れてきた。

ご利益はある。巫女さんがかわいかった。


お札占いは外れなしの幸運託宣だが。望みの大幸運は来なかった。

作業全般に強いという鍛冶神の絵がある。有名どころだし、きっとよく聴いてくれるに違いない。しかし細工神でなく、大母神でもなく、武神とまではいかなくてもなあ。幸運の女神だったら安堵していたのだが。

先人たちの教訓も様々あるが、きた絵柄を眺めるのは楽しい。


戦力の補強ができるいい機会と思って初めた細工だ。

もう少しものになる後押しが欲しい。

獣神アルチェの絵だったらプラムも喜んだろう。

あいつのも聞いておきたい。


昨日来た料理店で休憩する。店内は温かい。

昨日よりも混んでいた。だがやはり静かだ。

温めた果実酒と腸詰を頼む。


座れた二階は一段と温かく、汗が出てくる。上着も脱いでしまう。

周りを見ると軽装の人が意外と多い。着ぶくれているのは自分だけだった。


「締め切り…締め切り…」

言葉をもごもごと繰り返して書記板で書き物をしている書士もいる。昨日と同じく必死な気配がする。


すでに新年の仕事が始まっているのだろう。

定番のお勉強族も分厚い本を開いている。


絵合わせくじは保留中。損じゃない貯金なんだ…。

ギルドで借りたウベルファ英雄記は読み進めないとどのキャラクターがどんな性格かわからない。

厚みの割にかなりボリュームがある本だと思う。


温かい果実酒が甘く感じる。鼻を通り抜ける良い香りがする。

パリッと音を立てて腸詰を食べた。

細工だけじゃなく依頼も受けるか迷う。

今年もなんとかやっていけるといい。




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