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思想の源流 エッセイ

暗証も暗号も無し。暗証や暗号への誘導も無し。


令和1年8月29日


櫛之汲


私の思想の源流は何だろうか。我ながら正直よくわからない。仏教徒ではある。読まされたお経も確かにお経でありますが、仏教の影響は薄い。熱心な親戚の様をみてなんとなくその心意気を知るくらいです。小さなころは教わったりもしましたが、神仏合わさるどころかクリスマスハロウィーンと普通に祝います。しかし小さなころにも関わらず漢詩のような漢文のような国語で習う熟語をも教わっているのです。親戚も同じ宗派の大人も私や子どもにやたらと本を読めとすすめられました。特にこれを読めともいわれずに兎に角本を読みなさいというのです。そちらから宗派のお経は教えてくれないのかと内心思いました。自学自習しろというのです。とりあえず読めるものを読んで、小学生になり国語の教科書に載る本の著者名を知り、そのなかでも私立でもない学校の先生が夏目漱石の何だったか確か草枕だか坊ちゃんだか心だかを紹介していてその評価を良くいうのでした。漱石とかいうのの本は畏まっているような難しい日本語であって本文を声にして綺麗なもので本文の中身も立派らしい先生が音読していて立派に思えると知り、図書館で一人ぺらぺら読んだのです。全集ではなく文庫本でした。漫画くらいしか殆ど読まない子どもでしたから時間がかかりました。お経を唱えていたおかげか割と読める、読めるだけで意味はわからない。国語力は今もたいしてないけれど当時はもっと酷い。辞書も引かずにぺらぺら読みます。茫然というか読めるだけで語句の意味がはっきりしない箇所が多く忸怩たる思いでした。学友が話題にするものなら小学校図書館の蔵書のうち読める本はそこそこ多かったけれど、現代文だと森鴎外とか漱石とかあるいは国文学系で読めないものがあった。宮沢賢治も読めたかあやしい、どうしてこうひらがなばかりの読みにくいったらない。アガサクリスティとかハリーポッターのローリングスとかシャーロックホームズとかは読めるけれど読めなかった。パイプを吸う、翻訳文が日本語として奇怪でようはなまっているようす差別用語が出てくる地の文も口が悪いおかしな理由で事件が起きていたり驚かそうとか怖がらせようとか作者の意図がみえて嫌でした。携帯小説や怪談はもちろん文章は綺麗な感じもしたけど赤川次郎だって忌避感覚があった。ミステリーや昼間や夕方やゴールデンタイムに放送される連続殺人だの事件簿だのサスペンスドラマが忌避感覚から大嫌いでしたから。そのころには忌避する本屋の背表紙やあらすじやくだらない本文の用語や書いてあることの並びにも失望してました。どこがいいのか全く理解できないのです。サスペンスドラマもしっかり観るとなんだか筋道がある、そういうことには気づいていくけれど、やはりそんな忌避する用語が乱用されて徒に暗い気持ちになり、毛嫌いするのは行き過ぎだけれどこの忌避感覚はある種間違いではないと思うのです。その図書館にある児童文学とされるものは面白くなかった、漱石みたいな上等なものを国語で普段教わってあえて児童むけの本を読まない読みたくないのです、大人振りたいのです。流行していてデルタなんとかずっこけなんとか、そういうものとかバッテリーとかぺらぺら冒頭を読んで退屈でした。SF映画の原作となった本はよくできていて、お芝居作り物空想という要素に安心してエイリアンふーんとか思いつつ読んでました。しかし内容は暴れん坊将軍みたいにワンパターンでつまらない。手塚治虫の漫画の方が面白いしナウシカの漫画のほうがよくできている。わざわざ短編ほどを読んでようやっと深みが出ててくる中編長編の文章を読み込む理由がありません。難解複雑な鴎外や漱石や短編の巧みな芥川龍之介の本が棚になかったら本そのものに関心を失っていたと思います。巧みな文章構成の江戸川乱歩の本がなかったら、ほかドラマは省略しますが、新刊書店をミステリーサスペンスドラマとつまらないギャグドラマや進捗性ない映画SFの本があるところとしか思わなかった。古本屋がなかったら有名な漫画単行本だけ読んで他の漫画も高校生までは読まなかったでしょう。私の思想の源流はどこにあるのか分からないのです。そんな中で手探りでつぎはぎだらけの思想であれはいつだったかな小説を書きました。修学旅行で奈良京都を観光し建物とか由来とか神道すごいなとか他の仏教宗派立派だとか思って、歴史の教科書の史跡に圧倒されて、ファンタジーを書こうとしてドラクエ以外に知らないと気づき、調べるも西洋のファンタジーでもなんだか勧善懲悪だとか子ども向けだとかでもお口が悪いようで合わない。まあドラクエも設定に無理があるのですけど。トールキンは読む気が失せる諄さです。書こうとしているオリジナリティには共感しましたが、それだけ。日本の妖怪や幻想を調べてもぱっとしない。ドラマだと刑事コメディは脚本が愉快でしたから平葡樹というキャラと共にキャラ名を筆名にして、考えて書いてみました。戯曲の方がよっぽどすごいと憧れていましたがそう簡単に書けない。燈火や静謐と記してみて背一杯で地の文もうまく書けない。構想も練れない。下積みがないのです。読書が浅いのです、しかし読む気も起きない。選り好みばかりです。平葡樹でなろうから退会。

そのうちラノベも読みだして、講談社の青年向け漫画も読んで、忌避感覚のない櫛之汲という名前を筆名にして得意でした。大学で浅く広く学び、世界名作児童文学をぱらぱら読み児童文学に忌避感覚を感じず少しはその学術や神田神保町で幾冊古本を通ぶって買い求め読み、今も大差ないのです。何処でもない、何処にもない文化のファンタジーを書こうとして、そこに何処か無理があるから知っていることで無理あると思えてしまい、ほかにはキャラを動かすことを忌避して冒険もさせられない。古事記もすべて読んでおらずぺらぺらぺらーと……読んだとはいえないですね、自身の思想の源流を求めてそれがわずかな自身の過去を振り返りみあたらないと思い、わけもわからず文壇に憧れて、創作を始める前より知らず知らず知るその実情過酷さを思い、自身はアマチュア小説家でいわば文字書きだと思うようにして、幻冬舎ピクシブ文芸の広告の在り方に憤怒し、その文壇の作家の一人らしい方にそんな在り方を許してアマチュアを煽り広告で自身の著作を知らしめて、上手い事文を返してその本で忠心教養実ある文壇らしさも備えてみえ得意なので、これは失望に重ねて失望して、その本分絵ではあられますがアマチュア文化を諒とするピクシブに一文、蒸し返さないこれきりとメールで退会後苦情をいれる始末でした。オリジナルですか二次創作ですかとそのために選ばされて腹を立てて退会してまた、さらに今度はがっかりしたのです。しかしその後内省しました。出過ぎた真似だったと。しかし今も書いていますからそうは思っていないのですきっと。その作家の二次創作みたいな本をtatuya@takuya4313にてリツイートしました。ええ、その本のイラストレーターが気に入っていたからです。tatuya@takya4313のアカウントでは絵が推しで読んでないのにリツイートすることはまああったのです。幻冬舎もハードワークな仕事人気質で気に入ってました読んだことないし読まないけど。ピクシブ文芸のサイトもちゃらちゃらしていない点がよかったです。好きがこうじて書いているような作家みたいでご立派なのだろう、それだけに残念でした。そうしてその実しっかりしているとは推察しわかるところ真相がある様子でしかし、それは中にあるのは強烈な忌避でした。自覚しながら自身にも失望したのです。そうして冬の塔を書きました。もうこれきりだそう思って文芸に失望し切れないのです。そうしてまた戻ってきてしまいました。思想の源流というかhirakiや平葡樹や櫛之汲という名前がどうしても捨てられないのです。なかったことにできませんでした。忌避感覚は治らないでしょうしこのままでいようと思うのです。






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