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因果の少女は世界を廻る  作者: 愛澤スムージー
まだ見ぬ宙を求めて
4/5

野生の幼女が現れた!

なになに、模試があるだって?

勉強をしなくてはいけない?

よし、投稿します。

異世界2日目

なにか書くものが欲しいと言ったら、このノートをもらった。

これを日記として、毎日記録していこうと思う。



異世界3日目

メイとクロムはここら辺一帯の調査へ向かった。

2日目は心配して残ってくれてたらしいので、やっぱり優しい人たちだと改めて思った。



異世界4日目

調査から帰ってこない。

ぶっちゃけ暇である。



異世界5日目

調査を終えてメイとクロムが帰ってきたのは、夜中だった。

なかなか大変そうだから、なにか手伝いたい。



異世界6日目

私がなにかやることありませんかと言ったら、魔力で動くおもちゃの車というものをもらった。

魔力が全く使えないので、練習したほうがいいと。

違うそうじゃない。

手伝いは出来なかったけど、暇は潰せそうかな?



異世界7日目

異世界にきて、1週間たった。

メイとクロムはまた別の方向の調査をしに行った。

魔力で動くおもちゃの車、魔力というものがわからなかったけど、なんとなーく、感覚でもわりと動かせた。楽しい。



異世界8日目

やばい、なかなかに面白い。

一日中遊んでしまった。










異世界9日目



「ふふふ、結構板に付いてきたんじゃないのー。この調子でどんどん車の操作技術あげていっちゃうよー!」



トコトコ トコトコ、チョンチョン チョンチョン



後ろ髪を引かれて振り返る。

幼女、ゲットだぜ!


はい。はいはいはい。

もう異世界に来た以上に驚くことはありませんよ。

そう考えると冷静になっていく。

私はひとまずその幼女を観察する。

ふむふむ、蒼い髪に蒼い瞳。

そこに白いワンピースを着ていて可愛らしい。



お、車のおもちゃに関心を寄せている。

幼女は車の近くに寄って魔力を動かし始めた。


おー、動いてる動いてる。

ってか、めっちゃ動いてる!?

すげーギュルンギュルンとドリフト回してるよあの幼女。

まぁそりゃこちとら魔力がない世界で育ったのは分かってるけど、幼女に負けるとなるとプライドが.......

よし、こうなったら負けてられん!

一緒に特訓じゃー!


私は幼女と競い合うように車の操作磨き、鍛えあげていった。









疲れた。

すんげー疲れた。

魔力は動かしているだけでも、結構体力を使う。


夕暮れ時、私は隣で一緒に寝転んでいる幼女をみた。

幼女は全く息を荒らげておらず、ぽけーっとしている。


そのままぼーっとしながら空を眺めていると、スっと幼女が立ち上がった。



「ありがとう、おねぇちゃん。バイバイ。」



「あ、うん。バイバイ。」



つい反射で返事を返してしまったけれど、幼女はそのまま歩いて去っていく。

動く気にもなれず、寝転んだ体勢のまま、幼女のその姿が見えなくなるまで手を振った。



ふぅ、とひと息つく。

今日あった出来事を一通り振り返りながら、日記を取り出す。

今日出会った幼女のことを思い浮かべながら書き出し.......




「いや誰だあの幼女!」


私は叫んだ。


ツッコミが遅いよ.......

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