009 これは女の子が乗るモノですか? ~how the ladies ride?~ 3
もみしだかれど
もみしだかれど猶 わが貧乳 苦にならざり
ぢつと手を見る
詠人 俺氏
やっべぇ……アタマん中がとろけそうにおかしくなって、思わず阿呆な詩を詠んでしまったよ……啄木センセーごめんなさい!
この悪夢のような快楽地獄――果たしてどれだけの時間が経過したのだろうか……?
モミモミモミ。
ニギニギニギ。
と仲良し兄妹による相互マッサージは続いていた訳だが……オレ自身の理性と意識では、心底このおぞましい行為をされるのもするのも拒絶しているというのに。
だというのに、不思議とそこまで嫌な気持ちにはなっていなかった。
いやそれどころか悔しいが気分がいいくらいなんだ……そんな風にこの女体の快楽を自然なものとして受け入れようとしている、そんな自分の考えのあまりの異常さに気が付いて、オレは背筋が凍る。
ひょっとしてオレは体だけでなく、自分のこの心までもがフィリアの意識に塗り替えられようとしているのだろうか……?
そんなのは絶対に厭だ! 目覚めたばかりだし、自分自身のことは殆ど覚えていないけど、それでもオレがオレじゃなくなってしまうくらいならば……一度は死んだ身、もういっそオレの意識ごと消えてしまった方がマシだ。
それが出来ないならば、またさっきみたいに意識を堕としてしまえればいいのに、何故かそれさえも叶わない。
これはやばいぞ……このまま快楽に流されてしまったら、きっと後戻り出来なくなってしまう!
ええい! 意識を堕とすことも思考停止も出来ないというのならば、心を無にしよう! 煩悩よ去れ!!
『摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色――』
……あれっ? よく考えてみればそもそもこの体自体が煩悩の化身じゃないか?
煩悩が無くなったらこの体は消失してしまうのだろうか? などとオレが心の中で雑念を交えながら懸命に抗いまくっていたら、いつの間にか時間が過ぎ……この按摩地獄は唐突に終わりを告げた。
「フィリア、六刻経ったからそろそろ上がろうか?」
ラテア兄ィはそう言って、自らの手作業を中止した――えっ? そんな、まだもうちょっと……ってっ、ちっがーーう!!
兄ィが止めたのと同時にフィリアの手作業も停止してくれた……ほっ、やっと終わってくれた。そっかぁ、いつの間にかそんなに時間が経っていたのか。長かったような短かったような……。
兄ィはフィリアの脇から手を抜くと、続いてその両手を背後から太股を掴むと、ザバッと浴槽の中で立ち上がる。フィリアを抱えたままで……。
こ、これはまさか……放●露●プ●イのポーズ!?
いやそれとも……おっぴろげ! K背R位!!
そしてフィリアの股の――っていうかお尻の下には、未だに元気いっぱいの御立派様がピタッと張り付いて……ギャーーーー!!
余談だがこの六刻に亘る相互マッサージの間、ラテア兄ィは一度もイッっていない……らしい。ま、そんなことしたら湯が汚れるし、そもそもここは使用人を始め宮中に住まう者たちが皆で使う公衆浴場なのでマナーにも反するだろうしな。
え? フィリアの方はどうなのかって?……聞くな! ノーコメントで!――
★★★LAST-PRINCESS or LUST-PRINCESS★★★
放心状態になっていたフィリアは、●尿●出●レ●のポーズのままでラテア兄ィによって浴槽の外に運び出されて、洗い場へと移動し――そして気が付くといつの間にか万能椅子、もとい腰掛け椅子に座らされていた……ってあれ? また体が硬直して動けなくなっただと!?
こっちが内心戸惑っている間に、兄ィはフィリアのアップにされていた髪の毛を解くと、シャワーヘッドを掴み、そこから噴き出す湯の雫をフィリアの長い髪に満遍なくじっくり掛けていき、丁寧に濡らし始めたのだった。
それが終わると、兄ィは設置されていたガラス瓶の容器を手に取ると、その中身――シャンプーを髪に掛けた。
慣れた手付きでワシャワシャと髪を洗い始めると、泡立ち始める……理容師の洗髪サービスを彷彿させる指使いで以って頭部を撫で、髪の毛の先まで丁寧にじっくりと洗う。
お、おおう――これはなかなか、気持ちいいぞ……やばい癖になりそうだ。
シャンプーの作業を終えるとシャワーで髪を漱いで洗い流す。そしてその次は――リンスだ。
兄ィは慣れた手付きで……(以下略)。
シャンプーからリンスまでフィリアは、借りてきた猫のような状態で最後までされるがままとなってしまった……。
ここまではいい、まだ良かったのだ。だが――最大の試練はこの後に来たのだ。
兄ィはフィリアの髪を纏め上げ、それをタオルでくるっと巻いて……次いでヘチマのスポンジと石鹸を取り出すと、スポンジに石鹸をゴシゴシと擦って泡立て始めたのだ……。
おい……ちょっと待て、それってまさか、まさか……っていうか、なんで背後からフィリアが座っている椅子の窪みに腕を通して、にょきっと突き出してんのさ!?
もうやめて! オレのライフはとっくにゼロよ!!――
…………。
…………。
…………。
ああ……終わった……汚された……この身が男に汚されちまったんだ(いや全身が綺麗になったワケだけども)。何たる屈辱……くっ、殺してくれ……!!――
ビクンビクンッ――あれれ~おかしいぞ~?……どうしてフィリアの体ってば、ぷるぷると痙攣しているんだろうなぁ?
泡々塗れになった全身がシャワーで洗い流される――おお、シャワーよ……この二つの口から零れた涎を、お前の奔流で以て痕跡を全て消しておくれ!
真正面にある鏡を見たら、そこにはアヘ顔の美少女がいた……ここはダブルピースでキメといた方がいいかな?……じゃなくて!!
手足や背中はスポンジを使って磨かれたが、ここまでならまだ余裕で耐えられた……だと言うのにサクランボonパンケーキのマッサージに始まって、オレさえまだ一度も触れていなかったフィリアの神秘――栗とか栗鼠とか鮑とかの大事な部分を隅々まで全部だ、兄ィの手と指で綺麗に全部洗われちまったんだよ……。
しかも、しかもだ……ちっぱいマッサージに続いて、また新しい世界の扉までこじ開けられちまった。
って言うかさ、なんなんだよこの体。フィリアの体、 開発済みじゃねーか!!……いやとっくに知ってたけどさ。
アタマの中が真っ白になって――脱力した状態で腰掛け椅子に座ったまま、フィリアが呆然としていると……。
目と鼻の先にニョキッと現れたるは……なんと御立派様!――しかも絶賛臨戦態勢中!!
「さあ、フィリア。今度は僕のを――」
と御立派様を突き出した兄ィが最後まで言い切るより前に、瞬間的に正気に戻ったオレはそれまで燻っていモヤモヤしていた感情――怒りのゲージが一気に頂点に達して、感情が爆発した。
「いい加減に……しろーーーー!!!」
そう叫ぶとフィリアは反射的に立ち上がっていた……よっしゃ立ち上がれた。体が自由に動くぞ!
なーにが『うっかり余計なことを喋ってフィリアのイメージを壊したくない』だぁ? はっ、そんなこともう知ったことか!
「こんの腐れド外道の幼女趣味野郎がーーっ、ち●こモゲて死ねぇーーーー!!」
何も考えずに思わず口から出た罵声を浴びせながら、フィリアはその場を全力疾走で駆け出し、脱衣所の中へと逃げ込んだのだった。
一方、浴場に一人取り残されたラテア兄ィは――
「やれやれちょっと遊び過ぎたかな? 三番目のコは内気な性格みたいだね。でも――それでこそ調教のし甲斐があるというものなのだよ、フフフフフフ……」
などと恐ろしいことを言っていたのだが、幸か不幸かそれがオレの耳に届くことはなかった……。
★★★LAST-PRINCESS or LUST-PRINCESS★★★
勢いのままフィリアが脱衣所へ逃げ帰ると、そこで出迎えてくれたのはパンツを穿き換えて来た(と思われる)蛇っ子のホノカを始め、数名のメイドたちだった。
幸いにもラテア兄ィが追って来ることは無かったが、その代わり浴場の方から何事かを言う兄ィの声が聞こえて来た。その声を受けて控えていたメイドの一人が浴場に入って行く。
気になってチラッと浴場の方を見ると――仁王立ちした兄ィの前で、メイドが跪いていた……アレはナニをヤッているのでしょうね?
いや気にしてはいけない――っていうかフィリアが逃げなければ、今頃アレをヤらされていたのは……ガクブル、危なかったー……!!
「はーい、フィリア様ー、両腕を上げて下さい」
「うん――ってだから子供じゃないから!」
タオルを頭に巻かれた状態にされたフィリアは、ホノカらメイドたちに囲まれてふかふかのタオルで体を丁寧に拭かれていた。
ここでも自然に為されるがままになってしまうのは、これも手続き記憶っていうヤツなのだろうか。
とは言えやはり、若い女子たちに甲斐甲斐しくお世話されるだなんて、意識は成人男子のままのオレにとってもの凄く恥ずかしいし、なんともこそばゆい体験だ。まるでお姫様になった気分だな……って本物のお姫様なんだっけ。
その時――止せばいいのに、ふとまた気になってチラッと浴場の方を見ると……膝立ちになった兄ィの前で、メイドがスカートを捲くりパンツをずり下ろしてお尻を向け、四つん這いになっていた……うん、オレは何も見なかった。何も見なかったぞ!
よし今見たことは忘れよう!
体が拭かれ終わると、今度は脱衣所の隣に併設された部屋――ドレッサー兼化粧室に裸のままで移動する。
ここは一部の使用人以外は、一般人の立ち入りが禁止されている公族専用部屋である。
フィリアはそこにある大理石製の寝台に、うつ伏せで寝かせられ……うひゃっ冷たっ!?――首の下から背中いっぱいにサンオイルの如く、ホノカの手で以って撫でつけるように香油を塗りたくられた。
この香油は身嗜みとして香り付けしている訳ではない。フィリアの魅了効果が強力過ぎる体臭を抑えるのが目的なのであり、要は匂いの元である汗を抑える制汗剤のようなモノなのだ。
これを体の隅々まで塗られつつ、同時に他のメイドたちの手で全身を丹念にマッサージされる。
先程ここは観光ホテルの温泉みたいだと言ったが訂正するわ。どうやらここってスパだったようだ。
自身の魅了の完全な制御が出来ないせいで、湯上りの度に香油を塗らないといけないとか、全く以って難儀な体質だよなぁ――って、うきゃっ、くすぐったい……!
「こら! フィリア様。尻尾を大人しくさせて下さい」
くっくくくく、マイサン二世もなかなかの暴れん坊よのぉ……やはりお前も若い女子に触られて嬉しいのだな。
だがお前の先ほどの背信行為、オレは忘れていないぞ。この程度では貴様への信頼は回復しないと思っておけよ……。
「はーい、フィリア様ー、今度は仰向けになってお腹をこっちに向けて下さい」
「……ホノカさ。私のこと絶対ナメてるよね?」
「ふふふふっ……単なるお茶目ですよー」
女の子たちに囲まれて全身を拭かれるのも相当恥ずかしかったが、彼女たち自身の手で全身を滑々されたり、モミモミされるのも相当……あっ、そんなサクランボまで……。
えっ……そこも? ホノカやめて! そ、こは……ダ、メ……らめぇーー!
イッたばかりで敏感になって、いるとこ、に……んっ……らめなのにぃ……っ!!
…………。
…………。
…………。
ビクンビクンッ――あれれ~おかしいぞ~?……(以下略)。
うう~~、野郎の手に触れられるよりは全然マシなのかも知れんが、女の子にまでその手と指で大事なところを触られまくってしまったよ。しくしくしく……。
口元に垂れた涎をホノカがささっと拭ってくれた……彼女の方に目を向けると、口の中にシュルシュルッと蛇舌が収納されていくのが見えた――フィリアの口を、今どうやって拭ったのかは問うまい……この状況にもだいぶ慣れてきたし、この程度のことで今更騒ぎたてるまでもない、とオレは悟ったのだった。
寝台の横に顔を向けると、そこには鏡があった……半ば自棄糞な気分になっていたオレは、取り敢えずアヘ顔ダブルピースをキメておいた――




