クリスマスの小さな奇跡(後編)
翌朝午前7時30分
「…………………ター…………!」
なんだ。ター?
「…………ス…ター!」
スター?星がどうしたんだろう?
「マ…………ター!!」
マター?暗黒物質か何かか?
「マスター…………………!!」
マスター?マスターってあれか。ご主人だったり契約人とか言うマスター?
「マスター!マスター!起きてください!」
なんで僕が揺すられてるの?僕はマスターなんかじゃないよ?
「マスター、早く起きないとこの村中にマスターの秘密をばらまきますよ」
うん、よくわからないけど起きた方がよさそうだ。
「うん、起きた。起きたからばらまかないで」
「良かった、起きてもらえて。とりあえず挨拶を。私達は貴方様の下僕です。以後お見知りおきを」
そう言った奴はいい声で例えるなら何処かの聖杯○戦に参加した射手座の元になった人のような声で喋りかけてきた。
見た目は髪は黒髪ロングのイケメンだった。
「マスター、起きてすぐにこんなことを頼むのは気が引けるのですが……」
「何?……僕は何をすればいいの?」
「その……ですね、あの二人を止めていただけませんか?」
「あの二人?」
「ええ、あそこにいる二人です」
そうして指された先を見ると、片方はウサ耳生やした可愛い子、もう片方は背中に羽を生やした可愛い子が取っ組み合っていた。
「なにあれ」
「あの二人も私と同じようなものです。それよりも今はあの二人を止めてください」
「いや、あんなのどうやって止めろって言うのさ」
「簡単です。あの二人の間に入るだけでいいのですから」
「あの取っ組み合いの中に入れと?それこそ無理だよ」
「大丈夫、大丈夫。ほら、この通りッ」
投げられた。襟元捕まれて投げられた。
「何処が大丈夫なんだよーーー!」
手加減はしたのだろうがそれでもすごい勢いで目的地に一直線でとんでいった。
(あれ、これ結構本気でやばくない?誰か止めてくれないと大怪我になるんじゃないの?あんなどこの馬の骨とも知れない奴を信じるんじゃなかったよ。)
なんて思っていたが本当に大丈夫だった。何故なら
「大丈夫ですか?ご主人」「無事?」
と僕を受け止めてくれたのだ。
「あ……ありがとう」
「いえ当然のことをしたまでですので」と羽の生えた子がいい「貸し一つで」とウサ耳少女がいう。
「どうして貴女はそんな偉そうなんですか!」
「媚びを売るようなことをするよりはまし」
「誰も媚びを売るような真似などしていません」
「そうだった、売るようなじゃなくて売ってるんだった」
「貴女には本当に一度痛い目を見せた方がよさそうですね」
「見せれるものなら見せてみるといい」
また争いが起きそうだったので
「二人とも助けてくれてありがとう。本当に感謝してる。だから争わないでくれないかい?」
「ご主人が言うのならいいですよ」「分かった」
「良かった。こんな可愛い子達が争う姿なんて見たくないからね」
「可愛いだなんてそんなこと「私が可愛いのは当たり前の事」だからどうして貴女は偉そうなんですか!!」
一人は照れながら喜び、一人はさも当然だと言わんばかりにしている。そんな訳が分からない状況の中にいるのに可笑しくなってついつい笑っていると周りの三人が心配したような顔で覗き込んできたので余計可笑しな気持ちになりながら
「ふふっ、ふっ、くふふっ……ッは~、笑った笑った。どしたのそんな顔して?」
「いえ、本当に大丈夫なんですよね?頭とかぶつけてないですよね?」「頭、大丈夫?」
「マスター、すみません。私が投げてしまったばかりに頭を打ってしまったのですよね」
「待った。途中の人絶対違う意味でいってるでしょ」
「?」
「(あれ、本当に心配してくれたのかな?)いや、ごめん何でもないよ。ところで、君たちは誰なの?」
「先ほども申し上げた通り私たちは貴方様の下僕です」
「唐突にそんなこと言われてもな。執事やメイドって感じじゃないし」
「あぁ、細かいことを言うのを忘れてましたね。私達はあなたの元ペットです」
「は?」
「これからもよろしくお願いしますねマスター」
「はーーーーーーー?!?!」
お久しぶりの投稿になりました。
クリスマスの話なのに三ヶ月もたってしまってすみません。
ですがこの三ヶ月ちょくちょく書いていたんですよ(ゲームのイベントマラソンしてたなんて言えない)。
これからもちゃんと頑張るので応援お願いします。感想コメント等受付ていますので何か修正点などあれば教えてください。
それではまた次回も読んでみてください。