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3604:不意打ちで追加されよう。
「ほれお前らはあっち行け」
「セットで扱わないでほしいんすけど」
「心外っす」
ぶーぶー言いつつ素直に左手の方に移動してくる二年生コンビ。
でも立場的に仕方ないというか、そもそも放っといても二人一緒に色々やってるじゃないかと思うんだ。
「うす、失礼します」
「はーい」
わざわざ触る前に挨拶してくれるハルカさんにお返事しつつ、魔力に意識を……
「ってアヤメさんも?」
集中させようとしたところで、アヤメさんがぽすっと手を乗せてきた。
「通訳というか中継役が居た方が良いって話してただろうに」
「あ、うん、そうだね……」
うっかりしてただけなんだから、そんな呆れた顔しないでよ。
そのうっかりを呆れられてるんだから何も言えないんだけどさ。




