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3586:適当なところで止めておこう。
「で、どうだった?」
「どうも何も見た通りだよ。てかなんで肩叩くんだよ」
すたすた寄って来てアヤメさんの肩をパンパン叩きながら訊くサキさん。
多分特に意図とかは無いんだろうけど、素の腕力が強いせいで結構な威力が有るっぽい。
実際サキさん達からも見えてはいたんだし、アヤメさんとしてはそれ以上言う事は無さそうだよね。
「とりあえず少しは解ったし、あんまり時間かけ過ぎるのもアレだからな」
「まだ何か気になる事でも有るのか?」
おや、もう何も無いから戻ったのかと思ったけど、適当なところで切り上げただけだったのかな?
「有ると言えば有る」
「有るんだったらせっかくだからやっときゃ良かったのに。別にそこまで時間気にする奴居ねーだろ」
まぁそうだね。
無駄にだらだらしたい訳じゃないけど、別にそんなに急いでる人も居ない……というか急いでるならそう言って自分で帰るか。




