3567:予想を裏切られよう。
「よし、良いぞ……ってなんで肩組むんですか」
「こちらの方が安定感が有るだろう?」
「まぁそりゃそうかもしれませんけど」
しゃがんで体勢を整えたアヤメさんの横から、がっしり密着していくアリア様。
確かにそれぞれで耐えるよりも助け合った方が安定するだろうけど、せめてくっつく前に何か言うくらいはした方が良いのでは。
「じゃあ進めるよー」
「はいよ。感覚が変わったら一応合図してみるけど、あんまり意味無いかもな」
まぁ合図されてもこっちから見えるかどうかって問題が有るもんね。
アヤメさんが本職の魔法使いだったら、でっかい花火みたいなのを上げたり出来るかもだけど。
とはいえ流石に、まだ本職でもそんな派手な魔法を撃てる人は居ないかもしれないな。
私達みたいな高位種族ならともかく、皆はまともな種族でまともに遊んでるんだし。
まぁそんな事は置いといて、ぼーっとしてないでさっさと魔力を流していこう。
手の平サイズから小指サイズに、更に流してどんどんと……
「んぇ?」
どうせ見えないんだろうなって思いながら縮めてたところにアヤメさんがぶんぶん手を振って来たから、意表を突かれて妙な声を出してしまった。
今これ小指の先くらい……大体一センチ有るか無いかってところかな?
おおよそこっちの二百分の一くらいで、普通の人から見たラキくらいの大きさっぽいのかな。




