3553:相手基準の話を聞こう。
なんというかこう、スケールが大き過ぎて……いや小さすぎて?
「なんかすごい事になってたんだなぁ」くらいの思考放棄気味な感想しか出てこないんだけど。
「んー」
お、お姉ちゃんが何か解り易い事言ってくれるかな?
いやどう理解しようとも「えぇ……?」って感じにしかならないだろうけど。
「つまりアヤメちゃんから見たら、雪ちゃんは地球なんて通り越して木星……下手したら太陽くらいになってたって事だね」
うん、やっぱり意味解んないって言いたくなる大きさになってたな。
というか木星と太陽って十倍くらいの差が有るんじゃなかったっけ。
まぁ指紋の谷底の幅なんて知らないから、それくらい大雑把な表現になるのも仕方ないか。
「雪ちゃんが立派に成長してお姉ちゃんは嬉しいよ」
「いや私が大きくなった訳じゃないからね」
「待って待ってゆるしてー」
しょうもないイジり方をしてくるお姉ちゃんには、身振りだけでぴーちゃんをけしかけておく。
かぎ爪が刺さったりしない程度には加減してあげてね。
「しかしまぁ、今更過ぎるが物理法則も何もあったもんじゃないな」
「まぁ魔法だしな」
うん、そういう問題かって言いたくなるけどサキさんの言う通りって事にしておこう。
もしくは……というかそっちが本命な気がするけど、「まぁゲームだし」って事で。




