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3442:苦言を呈されよう。
「声が小さーい」
「小さいどころか出てねーのよ」
変なノリに乗っかっていくエリちゃんと、すかさずツッコむ近くに居たお兄さん。
「そもそも妖精さんの周りであんまデカい声出しちゃダメだろ」
「慣れててもうるさいもんはうるさいだろ」
「そうだよダメでしょミヤコちゃん」
「一瞬で裏切るのやめてくれないかな」
うん、エリちゃんだけじゃなくてお兄さん達も乗ろうとはしてたよね。
単にあんまり揃わなそうだったから出方を窺ってただけでしょ。
まぁ実際、お兄さんの言う通り慣れてるとはいえ静かな方が良いのは事実ではあるね。
ある程度の我慢は出来るってだけで、あんまり音が大きいと耳が痛くなったりしそうだし。
……ん?
よく考えたら別にお姉ちゃんはコールしてみただけで、大声出せって言ったのはエリちゃんの方なのでは?
いやまぁあの流れでの返事だったら、何も言わなくてもそれなりの声は出しそうだけどさ。




