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3419:視界を柱で埋めよう。
「ある意味絶景だよなこれ」
「まぁな」
リアンの脚しか見えない状態の人達が何か言ってる。
近過ぎてただの緑色の壁でしょうに。
いや一応首や上半身は割と自由に動かせる状態にしてもらってるみたいだから、普通に横を向いたりは出来るのか。
今のは完全に正面向いて言ってたと思うけど。
「ところで私はいつまでこのままなんだ」
あ、抱っこされたまま解放される気配の無いアヤメさんのボヤきが聞こえてきた。
「別にそのままでも大丈夫だろ」
「大丈夫だけど大丈夫じゃないんだよ」
まぁ安全性って意味ではリアンに乗せてもらってる方が確かだろうけどね。
あのお姫様抱っこみたいな状態で居るのが気になるっていうのはとても解る。
とはいえ私みたいに、シルクに抱っこされてるよりは絵面的にはマシかもしれない。
外見が綺麗なお姉さんなリアンと違って、シルキーの子たち完全に幼女なんだもん。
まぁもう気にしてもしょうがないって開き直ってるから良いんだけどさ。




