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3406:いつもですよと主張しよう。
「良いっすねー」
「そうしてると普通に綺麗で優しいお姉さんっすよねー…… うっすすんません」
頭の上から抱っこされてるアヤメさんを覗きこむカナメさんとミカさん。
「そうしてるとって何ですか」みたいな視線が飛んで来て即座に謝ってるな。
でも実際その通りだと思うよ。うん。
百歩譲っても綺麗で優しく見える普通じゃないお姉さんだよ。
「あんま乗り出してると落ちちまうぞー」
「うす、ケツ蹴んないでほしいっす」
うん、かるーくぺちぺち当てながら言ってるし、落ちちゃうよじゃなくて落とすぞって言ってるよねそれ。
遊んでないで大人しくしてなさいって事なんだろうな。
「なんすかなんすか」
ん?
なんかラキがしゃがんでミカさんに何かやってる?
「お、なるほど」
「いやちょっと待っあぁーっ!」
「おー、結構伸びんだねぇ」
なるほど、命綱を付けてあげた……いやラキの事だからむしろ今の使い方が正しいのかもしれない。
というかサキさん、一瞬の躊躇も無くスパーンと蹴り飛ばしていったな。




