3398:問題ないと主張しよう。
「おーい」
「ん?」
アヤメさんがなんか呼んでる。
「あいつら放っといたらいつまで経っても遊んでるんじゃないか?」
「流石に大丈夫……だと思いたいけどねぇ」
あれでも一応ギリギリ成人女性なんだし、そのくらいの分別は発揮してくれる筈だよね。
というかいつまでもグダグダしてそうとかいう話になると、むしろ私に一番突き刺さる可能性が高いんだよね。
「んっふっふー」
……なんだその笑みはお姉ちゃん。
「お姉ちゃんを甘く見ちゃいけないよ雪ちゃん」
「なんなのいきなり」
えっへんと胸を張られても反応に困る。
あとこれ完全に言いがかりだけど私に対してあんまり胸を張らないでほしい。
つい自分と比較してどうでも良い所に目が行くから。
「ちゃんと周りの状況は見てるんだよっ」
私の呟きだけを聞き取って、こっちで何を言われてるか察していたらしい。
その能力をもっとまともに活かせと言いたいところだけど、とりあえずまだ余裕があるから遊んでただけだっていう主張は理解した。
というか普段はまともに活かしてるんだろうから、たまに羽目を外すくらいは仕方ないのかもしれない。
ただ私の前だと大抵外れっぱなしだから、こっちがそう言いたくなるのも仕方ないと理解してほしいところだね。




