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3354:遺伝は気にしないでおこう。
「正直アレなんだよな」
「なに?」
三方ヶ原ちゃんが飛び立ったのでつんつんむしむしされた髪を直しつつ、うーむって顔で何かを言い出すお兄さん。
「親父が割とアレだからちょっと恐れてんだよな」
「……コメントしづらいけど少なくともゲームでは大丈夫でしょ」
……うん、全部むしられても現実に影響は無いから大丈夫だよ。
精神的なダメージを受けるくらい延々と頭皮を攻撃され続けたりしたらどうにかなっちゃうかもしれないけど、それはもうなんかそれ以前の問題な気がするし。
「お? いや大丈夫……つっついて良いって意味ではないからな?」
すいっと飛んで来てごめんねって感じでスリスリして戻っていく三方ヶ原ちゃん。
まぁ本当にダメだったらむしられてる時に文句言ってるだろうしね。




