3350:一撃で済ませてあげよう。
「れでぃー……」
「勢いを増そうとすんな」
お腹の辺りを持ってるお姉さん、ちょっと後ろに引っ張ってるけど車のおもちゃじゃないんだぞ。
五所川原ちゃんもなんか楽しそうだから別に良いんだけどさ。
「ごぅっ」
「うわ速だっぉおぁっ」
おおう、すっごいな。
お姉さんがスタートの合図と共に手を離した瞬間、とんでもない瞬発力でお兄さんの脛を頭突きで跳ね上げていった。
五所川原ちゃん、通り過ぎたらすぐにくるっと向き直って、片足を掬われてひっくり返されたお兄さんに追撃出来る様にふすふすと構えてるけどさ。
砲弾みたいな勢いで脛をゴリッと行かれたお兄さん、両手で押さえてぬおおって唸ってるから多分必要無いと思うよ。
あ、満足したのかぴすぴす言いながら構えを解いて戻っ……
「おふっ」
ぴょこぴょこ可愛く歩き出したと思ったら、これはおまけとばかりに倒れてるお兄さんを踏んで行ったな。
まぁこれで許してもらえたっぽいから、これ以上のダメージは……
「やっぱおもぐっ」
……五所川原ちゃん、今どうやってそんな素早いバックステップを。
うさちゃんの体ってそんな動き出来る様な構造してないと思うんだけど。




