3225:硬さを自慢しようとしよう。
「へぐ」
ラキちゃん、乗せてるだけで限界かもって言ってるんだからゆっくり降りないと危ないでしょ。
いや危ないっていうかハルカさんの首は思いっきり曲がってるけどさ。
「普通なら死んでるっすよこれ」
「まぁ普通じゃないからな」
うん、見た目が不安になるだけで痛くもないし、ちょっと待ってるだけで治っちゃうもんね。
そうじゃなかったら流石のラキでもやらないだろうし。
それは置いといて、そろそろ同じくらいの大きさになったんじゃないかな?
「まだ? もうちょっと……はーい」
サイズ確認のお仕事に戻ったラキに確認しつつ、ゆっくり縮めて合図で止める。
私には細かい違いはよく判らないけど、ラキが言うなら多分これでぴったり同じ縮尺なんだろう。
「うす、お呼びっすか」
あれ、なんかハルカさんがラキにおいでおいでって手招きされてる。
「ぅおおう、なんすかなんすか」
「……手本を見せてやるって感じなんじゃないか?」
いやラキちゃん、君はそもそも体のつくりというか強度の基準が違うでしょうに。
同じサイズどころか数倍のサイズでも平気で走り回るんじゃないの?
「すんません、無理そうっす」
「まぁ難しいだろうな」
あ、耐える耐えない以前にラキみたいに上手に乗れないっていう問題が発生してる。




