3186:性能試験を実施しよう。
ただ勝手に人の頭に糸をくっつけてるのはどうなのかと思わなくもない。
まぁ意味の有る行為だし、ハルカさんに文句が無いならセーフって事にしておこう。
「ほっ」
「いや何試してんだ」
「へぶっ…… せめて言ってからにしてほしいっす」
腰から肩まで分散させる様に巻き付いて背中から伸びる糸を確認してたサキさん、唐突にハルカさんの前方に向かって大ジャンプ。
ハルカさんも感触とか上の会話とかで察してるかもしれないけど、いきなり顔の前に落ちて来られたらビックリするよね。
いやまぁビックリの主な原因、急に落ちてきた事よりも糸がそこまで長くなかったせいで、戻ってきたサキさんが顔面に叩きつけられてきた事の方だろうけど。
バンジージャンプみたいに逆さ吊りになってないからまだマシなぶつかり方だったかもしれないけど、アレはアレで向きが悪いと思いっきり顔に蹴りや頭突きが入ってたんじゃないかな?
「……押すなよ? いやフリとかじゃないからな?」
ラキちゃん、何ニコニコ笑顔でアヤメさん見つめてるの。
あ、捕獲しようとして押さなきゃ良いって意味じゃないってデコピンされてる。




