3166:お言葉に甘えよう。
「はい、遠慮なく」
「ちょっとはしてくれると助かるなー……」
良いんですかって顔のみけちゃんに、さぁさぁと薦めるレティさん。
「この様に」
「わひゃぁ」
何故レティさんが遠慮なく行ったんだ。
急に触るからビックリしてちょっとしっぽがぼわって膨らんでるじゃないの。
まぁおかげで余計に触り心地が良さそうになってるから、最初からそのつもりで触ったのかもしれないけど。
「レティちゃん、自分が触りたかっただけじゃない……?」
あ、すいっと目を逸らした。
でもレティさんがやると、本気なのかそうじゃないけどそういう事にしておく演技なのかいまいち判別がつかないな。
「お、お手柔らかに……」
おっと、みけちゃんがにゃんこ部分の前足で参戦したね。
膨らみ気味なのもあって、もふーっと吸い込まれていってる。
「遠慮せずに思いっきりぶん殴ってやって良いぞー」
……なんかハルカさんの上から野次が飛んでるけど気にしなくて良いからね。
まぁ爪を出さずにぺしぺしするくらいなら良いと思うけど。
というかアヤメさん達、ちょっと目を離した隙にささっと登頂してるな。
とりあえず今のところはミカさん達は落とされずに済んでるらしい。
「おぉぅぉーぅ」
「何変な声出してるの」
「そう言われても……」
いやうん、仕方ないのは判ってるけどさ。
なんか早速しっぽの毛じゃなくて本体をふみふみされてるし。




