3150/3629
3150:覚悟を決めよう。
「まぁ今更言っても仕方ないっすね」
元々仕方なく乗らされてる様なものだから、止めておくって選択肢が無いもんなぁ。
本当に害が有りそうならともかく、今の状態だと怪我をする事も無い訳で。
いやすっごい怖いとかびっくりするとかいう実害は有るかもしれないけど。
「おー? ビビってんのかー?」
「ヘタレクマちゃんかー?」
……逃げたらめっちゃ煽ってくる先輩も居るみたいだしね。
「妖精さん、ちょっと良いかな」
「はい?」
む、サキさんから何やらお願いが?
「こいつらあれの進路上に置いてやってくれるか」
「……あー、えーと…… 良いですか?」
「勘弁してほしいっす」
「すんませんっした」
うん、予想出来た流れになるよね。
本当に懲りない二人だよ。
……あ、これ許されずに置かされるやつだな。
なんかサキさん面白がってそうだし。




