3130:サイズ制限に気付こう。
全員手の平に移動してくれた……のは良いんだけどさ。
「もうちょっと離れた方が良いと思いますけど」
「ほら、ああ言ってるんだからあっち行けよ」
「へいへい」
何故か肩をゴリゴリ揉まれているアヤメさんに助け舟を出しておこう。
なんか放っといたら他の人達も集まり始めて、最終的に四人がかりでほぐされそうだし。
よし、それじゃ再度魔力を流して……
「今更なんですけどこれ、下に戻ってからの方が良くないですか?」
「本当に今更だな」
じわじわ大きくなっていってそれぞれが小指くらいの大きさになった辺りで、二度手間なのではという事に気付いてしまった。
今の時点で結構狭そうだし、これ以上大きくすると誰かが押し出されて手の平から落ちちゃいそうだよ。
まぁ移動のタイミングが違うだけで、大きくして手を下ろしてまた大きくするって流れは同じなんだけどね。
……なんかカナメさんとミカさんがハルカさんの方見てるし、さっさと移動した方が良いかもしれない。
多分最終的に落ちるのは二人の方な気もするし。




