3114:調子に乗るのはやめておこう。
「おらそこのでけーの、アヤメさんが狭い思いしてっからもっと端っこ行っとけ」
「私一人より先輩二人の方がデカいじゃないすか」
「当たり前だろとかだから何だとかセットで扱うなとか、どうツッコむか迷う事言うのやめろや」
「うっすすんません」
肘でぐりぐり押してくるミカさんに抵抗しつつよく解らない反論をするハルカさんが、横に居たカナメさんに後頭部をぺちこーんとはたかれてる。
ハルカさん、二年生コンビにはやたら雑に扱われてる気がするけど、あれ多分やり方が変なだけで可愛がられてはいるんだろうな。
「おいうるせぇぞお前ら。大人しくその辺座ってろ」
「そうだそうだぁったぁぃっ!」
「おめー発端だろ」
サキさんのお叱りに同調したミカさん、お尻に思いっきり平手打ちを叩きこまれてる。
服の上からでも手形が残ってるんじゃないかってくらいに良い音が出てたなぁ……
というか微妙に距離が有ったのに謎の動きでヌルッと接近してたけど、あんな歩き方も有るんだなぁ。
「私が大元って言えなくもないけど、まぁそれは置いとこう」
「ダシにされただけだしな」
確かに狭いって言ったのはアヤメさんが最初ではあるね。
言わなくても似た様な流れになってそうなのはサキさんの言う通りだけど。




