3090:一緒に避難させられよう。
「よーし。それじゃラキちゃん、危ないからこっちおいでー」
おや、アヤメさん連れて降りようねって言おうと思ったらロシェさんに先を越された。
多分大丈夫だと思うけど吸う時に変な巻き込まれ方したりしても怖いし、巻き込まれなくても消した時に足場がパッと無くなっちゃったりするからね。
はーいと手を上げたラキちゃん、すっぽりハマってたアヤメさんを引っこ抜いて両手でがっしり抱っこして……
「いや私は下に置いて行ってほしいんだけど」
「諦めるしかないんじゃない?」
「どう考えてもこっちの方が危ないだろ……」
ロシェさんの腕をわさわさ登っていくラキの背中の上で、なんで私までって顔でボヤくアヤメさん。
実際ロシェさんがどれだけ慎重に動いても、百倍近いサイズ差だと動きに付いて行けなくて吹っ飛ぶか貼り付くかの二択だと思う。
「これあんまり動かない方が良いよね?」
「あんまりっていうか動けないんじゃないですかね」
肩まで登って終わりかと思ったら、髪を伝ってもぞもぞと頭の上まで登って行ってるな。
あれ後でまたリアンにむすっとした顔されるやつなのでは。
ただロシェさん、どうしようかって顔してもおいでーって手を出した時点で動けなくなるのは決まってた事だと思うよ。
いやラキがアヤメさんをテーブルに降ろしてあげてればセーフだったんだけど。
「いやここで降ろされても困るんだけど……」
なんか抱っこで運搬されてたアヤメさんがそっと頭の上に置かれて……
「いやいやいやいや、ちょっと待ておい」
「え、なになに、私の上で何が起きてるのこれ」
「あー……」
うん、確かにそれなら吹っ飛びはしないだろうけどさ。
【妖精】の髪の毛に勝手に糸を付けるのはどうかと思うよラキちゃん。
いやどうかと思うポイントが多過ぎてどれからツッコめば良いのかよく判らなくなってるけど。




