3089:杞憂で済む事を願おう。
で、一番の問題点は、だよ。
今の流れを周囲に潜んでる隠密さん達は聞いちゃってるって事なんだよね。
こんな生き物やってたらしょうがないんだけど、こういうアリア様に伝わったらヤバそうな事まで全部知られちゃうのは正直困るのだ。
とりあえず私がやだって言ってたのも聞いてるんだから、その辺を配慮してくれる事に期待するしか無いかな?
実際、似た様なアリア様ならやりたがりそうだなってネタが出てきても突撃して来ないケースも有るって事は、見聞きしたまま全部を伝えてる訳じゃなさそうだしね。
……ただこれ、隠密さんもNPCだから一緒にやりたがりそうなのがちょっと怖い。
まぁそもそもそんな大人数に【神隠し】を使う程のMPは流石に持ってないから、もしやらされるとなっても隠密の人達が入る枠は確保出来なさそうって事で大丈夫かな?
「ところでそんな事より一つ良いか?」
「ん?」
アヤメさん、そんな事って言うけどやるとなったらどうせアヤメさんも巻き込まれるんだぞ……っていうのは置いといて。
「消すなら消すでさっさと片付けた方が良いんじゃないか」
「あぁうん、それもそうだね」
うちの子の謎行動と変な横やりでまた逸れてたけど、今の本題はお片付けだったね。
ただアヤメさんの本音は、さっさと助けろって事なんじゃなかろうか。
なんか未だに穴に収められたままラキのでっかいおててで撫で回され続けてるし。
自分で出れば良いのにと思わなくもないけど、アヤメさん優しいからラキのやりたい様にさせてあげてるのかな。




