3054:雑めに放り込まれよう。
「っつー訳でよろしく」
「お願いしまーっす」
あ、洗うのはリアンの担当なんだ。
まぁカトリーヌさんが洗うにはちょっと小さすぎるもんね。
いやリアンから見ても小さいのには変わりないし、カトリーヌさんの事だからなんか器用にこなしそうではあるけども。
む、なんだあれ。
透明でよく見えないけど、リアンの能力か普通に魔力で作ったのか小さい器が出てきたっぽい。
「あざっす」
「もうちょっと優しくなんないっすかね」
ひょいっと摘ままれてぽいっと器に放り込まれ、お礼を言うカナメさんとまぁ良いっすけどみたいな顔でぼやくミカさん。
でも一応それなりに丁寧に扱ってはいるみたいだから、普通の人というか【妖精】以外にあんまり興味の無さそうなリアンにしては優しい方なのかもしれない。
「おーい、早くこっち来なよ」
「いや私は関係無いだろ」
サキさん、リアンに摘ままれつつ遠くから眺めてるアヤメさんを巻き込もうとしてる。
アヤメさんは吸い込まれてないんだから洗う必要は全く無いでしょうに。




